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第4章 風のような転入生編

「今日は楽しかったわ、ありがとう!」

「こちらこそ!家まで送ろうか?」

「いや…いいよ!!なんか悪いし…」

「そっか…なら、気を付けて帰れよ」

「うん!」

茜李は手を振りウィンドーに背を向けては1人で歩いて行く

時刻はもう8時、すっかり暗くなったが以前よりは明るい街になっていた

そうこれもジョルノがボスになったおかげ

ジョルノがボスになったことで街は少しずつ平和になり夜でも店を開く人が増えていた

「ジョルノって凄いなぁ…」

茜李はしみじみと感じていると背後から突然声をかけられた

「貴方、鈴原茜李さんですよね」

「え、あ、はい…」

振り向けばそこには小柄で可愛らしい少女の姿が…

「そう…なら、貴方のスタンド能力ちょうだい」

目をキラッとさせ相手はスタンドを出す

いきなりの襲撃に茜李は驚いた

「サンシャイン!!」

どうやら、相手のスタンドはマイクから不協和音の音を出し相手を惑わせる能力らしい

茜李は耳を塞ぎながら闘っていた

「これじゃぁ、近付けないわ!!」

「私はスタンド能力だけじゃぁなく、自身の力を使うのよ!!」

そう言い、女は懐から銃を出しては茜李を狙っていく

弾を交わすように動くが、掠ったりしてかすり傷がたくさん出来る

「隙だらけねぇ!!」

女は茜李の頭を狙おうとしていた

茜李は万事休すかとそう思い目を瞑ったその瞬間…

「スピリット・デルヴェント!!!」

突然の暴風に女のスタンドから発する不協和音が掻き消された

「茜李!!大丈夫か!?」

「ウィンドー…くん?」

自分のピンチにいつも駆けつけてくれてたのはジョルノだったが、今は違う

複雑な気持ちに茜李は頭の中の処理が上手く追いつかなかった

「あいつどうする?」

「…あ…とりあえずここから…」

「逃さないわよ…」

女は懐からたくさんの銃を出しては弾を使い切るまで茜李達を狙っていた


「げっ!!あいつスタンドだけじゃなく銃も使うのかよ!?」

「…いつまでもこのままじゃ、ダメね…」

「え?」

茜李は意を決した

いつまでも泣きべそをかいてる訳にはいかない

いつまでも守られてばかりじゃなく時には立ち向かう覚悟がいるのだと…!


「私は逃げないわ、かかってきなさい」

茜李は立ち上がり先程の頼りない感じから逆転したかのように頼もしい表情になっていた

「…俺も援護するぜ」

「ありがとう…ウィンドーくん、とりあえず私をあの子に近づけて…」

2人の様子を見ては女はケラケラと笑っていた

「…何にも知らないくせに、私が闇に堕ちたくて堕ちたのよ」

女の精神力はさらに強くなり茜李達は立ち向かうのに必死だった

「茜李!!今、俺が風で道を作る!!だから、お前はその道を辿っていけ!」

「分かった!!」

ウィンドーは両手を前にかざし風で道を作った

茜李はその道を走って行くが、女は勘付いたのか茜李の近くに行き銃を構えた

「貴方の心臓頂くわ」

パァァァンと銃声が響く

「あ、茜李ぃぃぃぃ!!!!」

茜李の心臓の部分に弾が貫く

「ッッ…!?」

茜李は痛みに目を細め衝撃で体が後ろに倒れようとしたその瞬間…

突然胸の穴が塞がった

「え?」

ウィンドーは目を見開いては茜李を抱き止める人物がそこにいた…

「…あれ…私…」

「よく立ち向かった…後は僕に任せて」

「え…嘘…」

茜李は瞳から涙をたくさん流した

ジョルノの胸の内で泣き噦る茜李を愛おしそうに抱きしめてはゆっくりと離す

「後で、傷の手当てをしてあげる…少し待っていてくれ」

そう言いジョルノはG・Eを出してはあらゆる生命を作る

銃を壊され新しいのを出そうとするがまた壊される

「くっそ…!!」

女は煙幕弾をなげ周りを煙だらけにしてはいつのまにかその場から消えていた

「消えた…」

「…茜李…遅くなってごめん」

「ううん…全然遅くないよ…」

ギュッと抱きしめる茜李にジョルノも優しく抱きしめ返した

「たくっ、お前らいつも自分達の世界に入るよな〜」

2人の時間を割って壊したのはミスタだった

「とりあえず、あの子も傷の手当てしてあげてください

車に乗ってください」

「あ、はい…」

ウィンドーはミスタが運転する車に乗り、ジョルノと茜李は別の車に乗る事にした
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