第4章 風のような転入生編
「全く!あんたのせいで帰るの遅くなったじゃない!」
「俺のせいじゃねーだろ!?」
2人はあれから教師に怒られ、外は夕方になり誰もいない校庭を歩き言い合いをしながら校門へと向かっていた
「もう、ほんとそこは素直に謝れないのが子供よね〜」
「そうやってすぐムキになる奴も子供だと思うけどな〜」
「なんですって〜!?」
無事校門を出ると目の前には黒い車が止まっていた
「あ!お迎え来てくれたんだ!」
「はぁ?お迎え?」
「そう!じゃ、私はここで!」
バイバイと手を振り車に乗る茜李にウィンドーはただ呆然とした表情で見ていた
「茜李さん、先程の人は…」
フーゴに話しかけられ茜李は驚いた声を出す
「て、転入生です…初対面なのに馴れ馴れしい人です
ほんと、ジョルノとえらい違い…」
むすーっと頰を膨らませ拗ねる茜李にフーゴはフッと笑う
「普通の男の子はそうだと思いますよ」
「そうなのかなぁ…」
「えぇ、ジョジョは周りとは違う環境に置かれているので、どうしても冷静になってしまうのかと…」
「確かに…」
よくよく考えれば、あのときジョルノの名前を言わなくてよかったのかもしれない
もし、言えば驚きおちょくられていたのかもしれない
「そうそう、茜李さん。先程ジョジョから連絡ありましたよ」
「え!?ほんとですか!?」
パッと顔を上げ目を輝かせ明るくなる茜李
フーゴはある手紙を渡し、家の前へと車に止める
「この電話番号はジョジョが止まっている部屋の電話です。
今なら繋がると思いますよ?」
「ありがとうございます」
お礼を言いフーゴと別れてから茜李は急いで家へと入り電話をかける
しばらくして繋がれば…
『pronto?』
「pronto…ジョルノ…私だけど…」
『あぁ、茜李か急に出かけてしまってすまないね』
「ほんとよ!少しは言ってくれたっていいじゃない!」
プンスカと怒ればジョルノはクスクスと笑っていた
『意外と仕事が片付いてきてるから早くて3日後に帰れるよ』
「ほんと!?やったー!」
『嬉しいかい?』
ジョルノの優しい声色に茜李は少し黙りとしてはつい聞き惚れてしまう
「嬉しいに決まってるじゃない…早く帰ってきてよ…
私、結構寂しがりなんだから…」
その言葉を聞いたジョルノは電話越しで嬉しそうに笑っていた
『なるべく早く帰るよ…』
「うん…」
『ん、いい子だ。じゃあこれからまた仕事だから切るよ
Ciao』
ガチャッと電話が切れては茜李はソッと電話を置く
「早くて3日後…か…」
3日なんて考えればあっという間…
茜李はそう思いながら夜を過ごした
「おはよー!茜李!」
朝から大きな声で呼びかけるウィンドーに茜李は随分嫌そうな顔をしていた
「なんだよ、その顔…」
「朝から元気ね〜」
はぁ、とため息を吐く茜李にウィンドーは首を傾げては何かに気付いたのか茜李の顔に近づく
「な、なに?」
「…お前…昨日泣いてたのか?」
ギクッと体を揺らす茜李
「な、なんで?」
「目の周りが赤いぞ?」
「…ウィンドーくんには関係ないわよ」
プイッと顔をそっぽ向けるとウィンドーは御構い無しにずかずかと問い詰める
「お前ってツンデレかよ〜?可愛くねーなぁ〜!彼氏と何かあったのかよ??」
なぁなぁと聞かれ茜李は少しイライラとしていた
「別に!彼氏は今、出張でいないのよ!」
「出張って…?」
あ、しまったとウィンドーの方をゆっくりと振り向く茜李
「お前の彼氏って大人の人かよ!?すげー!じゃあ昨日来てたのって…!」
「あれはお迎えさんが出してくれてる車だけど…」
「すげー!!金持ちのお嬢さんかよ!?」
キラキラと純粋な瞳で見つめてくるウィンドーに茜李の良心はチクチクと刺さる
「ま、まぁ!そんなとこかな!!」
「すげー!!」
こんなにも純粋にはしゃぐウィンドーに嘘をついてしまって申し訳ないなと思いながら
苦笑いをして対応をする茜李だった
「俺のせいじゃねーだろ!?」
2人はあれから教師に怒られ、外は夕方になり誰もいない校庭を歩き言い合いをしながら校門へと向かっていた
「もう、ほんとそこは素直に謝れないのが子供よね〜」
「そうやってすぐムキになる奴も子供だと思うけどな〜」
「なんですって〜!?」
無事校門を出ると目の前には黒い車が止まっていた
「あ!お迎え来てくれたんだ!」
「はぁ?お迎え?」
「そう!じゃ、私はここで!」
バイバイと手を振り車に乗る茜李にウィンドーはただ呆然とした表情で見ていた
「茜李さん、先程の人は…」
フーゴに話しかけられ茜李は驚いた声を出す
「て、転入生です…初対面なのに馴れ馴れしい人です
ほんと、ジョルノとえらい違い…」
むすーっと頰を膨らませ拗ねる茜李にフーゴはフッと笑う
「普通の男の子はそうだと思いますよ」
「そうなのかなぁ…」
「えぇ、ジョジョは周りとは違う環境に置かれているので、どうしても冷静になってしまうのかと…」
「確かに…」
よくよく考えれば、あのときジョルノの名前を言わなくてよかったのかもしれない
もし、言えば驚きおちょくられていたのかもしれない
「そうそう、茜李さん。先程ジョジョから連絡ありましたよ」
「え!?ほんとですか!?」
パッと顔を上げ目を輝かせ明るくなる茜李
フーゴはある手紙を渡し、家の前へと車に止める
「この電話番号はジョジョが止まっている部屋の電話です。
今なら繋がると思いますよ?」
「ありがとうございます」
お礼を言いフーゴと別れてから茜李は急いで家へと入り電話をかける
しばらくして繋がれば…
『pronto?』
「pronto…ジョルノ…私だけど…」
『あぁ、茜李か急に出かけてしまってすまないね』
「ほんとよ!少しは言ってくれたっていいじゃない!」
プンスカと怒ればジョルノはクスクスと笑っていた
『意外と仕事が片付いてきてるから早くて3日後に帰れるよ』
「ほんと!?やったー!」
『嬉しいかい?』
ジョルノの優しい声色に茜李は少し黙りとしてはつい聞き惚れてしまう
「嬉しいに決まってるじゃない…早く帰ってきてよ…
私、結構寂しがりなんだから…」
その言葉を聞いたジョルノは電話越しで嬉しそうに笑っていた
『なるべく早く帰るよ…』
「うん…」
『ん、いい子だ。じゃあこれからまた仕事だから切るよ
Ciao』
ガチャッと電話が切れては茜李はソッと電話を置く
「早くて3日後…か…」
3日なんて考えればあっという間…
茜李はそう思いながら夜を過ごした
「おはよー!茜李!」
朝から大きな声で呼びかけるウィンドーに茜李は随分嫌そうな顔をしていた
「なんだよ、その顔…」
「朝から元気ね〜」
はぁ、とため息を吐く茜李にウィンドーは首を傾げては何かに気付いたのか茜李の顔に近づく
「な、なに?」
「…お前…昨日泣いてたのか?」
ギクッと体を揺らす茜李
「な、なんで?」
「目の周りが赤いぞ?」
「…ウィンドーくんには関係ないわよ」
プイッと顔をそっぽ向けるとウィンドーは御構い無しにずかずかと問い詰める
「お前ってツンデレかよ〜?可愛くねーなぁ〜!彼氏と何かあったのかよ??」
なぁなぁと聞かれ茜李は少しイライラとしていた
「別に!彼氏は今、出張でいないのよ!」
「出張って…?」
あ、しまったとウィンドーの方をゆっくりと振り向く茜李
「お前の彼氏って大人の人かよ!?すげー!じゃあ昨日来てたのって…!」
「あれはお迎えさんが出してくれてる車だけど…」
「すげー!!金持ちのお嬢さんかよ!?」
キラキラと純粋な瞳で見つめてくるウィンドーに茜李の良心はチクチクと刺さる
「ま、まぁ!そんなとこかな!!」
「すげー!!」
こんなにも純粋にはしゃぐウィンドーに嘘をついてしまって申し訳ないなと思いながら
苦笑いをして対応をする茜李だった