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第4章 風のような転入生編

「よ!さっき会った赤リボンじゃん!同級生だったんだな!!」

よっ!と手を挙げ気楽に話しかける転入生、ウィンドー

「赤リボンって名前じゃぁないわよ!私には鈴原茜李って名前があるのよ!」

睨みつける茜李にウィンドーはケラケラと笑う

「まぁ!よろしくな!赤リボン!」

「だーかーらー!」

聞く耳を持たないウィンドーに茜李はため息をつく

授業が始まり茜李は窓をジッと眺める

「…会いたいなぁ」

彼なら大人っぽく自分を慰め、甘えさせて愛してくれる
大きくゴツゴツとした手のひらで頭を撫で優しく抱きしめ愛の言葉を囁いてくれる

「なぁ…なぁ!」

急にグイッとリボンを引っ張られ茜李の首はグイッと後ろに引かれる

「は、離してよ!」

茜李は体制を整えようと前にしたと同時にリボンが解け茜李の髪は下に降りた

フワッと長い髪が靡きウィンドーは目を見開いた

長い髪に目を奪われ体を硬直させ、リボンを握っているとこちらにクルッと振り向き明らかに怒っている顔をしている茜李

「痛いじゃない!少しは考えたらどう!?」

プンスカと怒りリボンを取り返しては髪の毛を纏め上げお団子頭にする

「悪りぃ…」

「で、何の用?」

「あ、実はよ〜」

聞けばどうやら勉強が分からなかったらしい

「私に聞いたのが大間違いね。私も勉強苦手なのよ」

えっへんと胸を張る茜李にウィンドーはツッコム

「いや、そこは自慢じゃない」

「なんとでも言いなさい」

自慢気に話せば、目の前には怒りを表している担任の姿が…

「鈴原さん…ダンくん…廊下に立っていなさい!!」

2人は廊下に立たされる

「あんたのせいだからね!」

「俺のせいかよ!」

悔しそうに顔をしかめる茜李を見てはウィンドーは笑った

「お前ってほんとコロコロ表情変わるよな」

「え?どこが?」

「笑ったり、怒ったり、色々と…」

「うーん、よく言われる気がする」

「誰に?」

ウィンドーに尋ねられ茜李は少しジョルノの事を思い出しては嬉しそうに微笑む

「恋人に…」

とても幸せそうな笑顔にウィンドーは驚いてはフッと笑う

「恋人か〜、そうだよな〜、普通はいるよな〜」

「ウィンドーくんはいないの?」

「俺はいないよ〜」

「そうなんだ」

「もしかして茜李が俺の彼女になってくれるなの?」

悪戯っぽく笑い、こちらに覗き込んでくるウィンドーに茜李は顔を真っ赤にしては怒った

「そんな訳ないじゃない!私には…!!」

『茜李、彼ノ名ヲ言ッテハイケマセン』

突然のサンシャインに話しかけられては茜李は口を閉じた

「茜李さ…もしかして…」

「あの!私…!」

「もしかしてスタンド使いか?」

「え?」

まさか…と茜李はウィンドーの方を見ると彼の背後からスタンドが出ていた

「俺もスタンド使いなんだ…こいつの名前はスピリット・デルヴェント

風を操るスタンドなんだ」

そんなまさか…これがスタンド使い同士引かれるという事なの…

茜李は驚いては、サンシャインを出す

「私のは、魂を操るスタンド…サンシャイン…

貴女はもしかして私の敵?」

茜李が鋭い目付きでこちらを見つめ冷や汗を流すとウィンドーはフッと笑った

「何言ってんだよ、俺がお前の敵?たまたまだよ!たまたま!」

明るく笑うウィンドーに茜李は拍子抜けていた

ジョルノ意外にも、知り合ったスタンド使いの同級生

「(ねぇ、ジョルノ…)」

私、なんだか不思議なことが起こっている気がするの…

ニコニコ笑うウィンドーに対しただ茜李はボーッと見つめることしか出来なかった

9月という秋の季節にまた一つ出逢いの風が吹き始めていた
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