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第1章 魂を操る少女編

「はぁ…疲れた…」

あれから5人でリストランテに行き、ミスタが茜李に色んな話をしてはトリッシュを怒らせ
フーゴは呆れてはジョルノは嬉しそうに笑っていた

「まさかあのトリッシュ・ウナだったとはね」

噂通り綺麗で大人っぽかった

「まさかの同い年!?大人っぽくなりたいよ〜」

『茜李モ可愛イデスヨ』

「よく言うよ〜。スパイス・ガールとピストルズとは随分仲良しだったね」

『喋レルスタンドハ少ナイデスカラネ』

うふふと嬉しそうに笑うサンシャインに釣られて茜李も笑う

すると窓から小さな光っている玉が入り込んできた

サンシャインは指で叩くとそこには…


「お父さん?」

「茜李…」

『ナゼ、魂ダケノ状態ニ…』

「奴らにやられちゃった…えへへ」

「えへへじゃないでしょ!!」

茜李の父親は少しは笑っていたがすぐ表情を曇らせ口を開く

「茜李…時間がない落ち着いて聞いてくれ」

「なに?」

話そうとするタイミングでコンコンと誰かがノックをする

「僕です。入っても…」

「ジョルノ!」

「入れてあげなさい、茜李」

「う、うん…」

茜李はジョルノを急いで部屋を入れてあげジョルノは状況を見れば少し悔しそうな顔をしていた

「何か嫌な予感がすると思ったら…」

「気にすることないよ、ジョバァーナさん

単刀直入に言う。茜李。何があっても生きてくれ。

死んだら何もかもが終わりだ。生き抜くんだ。

強い心を持って奴らに立ち向かうんだ、いいね?」

「約束」と茜李は父親と指切りを交わす

「いい子だ。それじゃぁ、時間だ。バイバイ茜李。」

優しく茜李の頭を撫で茜李の父親の魂は天へと登っていく

「嫌…待って…行かないで!行かないで!」

手を伸ばし上へと行こうとする茜李を見たサンシャインはジョルノに止めるよう指示を下す

「茜李!」

「嫌!!行かないで!お父さん!!!」


泣きじゃくる茜李をジョルノはただ黙って抱きしめる

サンシャインもただなだめるように抱きしめ頭を撫でてあげる

「どうして…」

どうしてお父さんまで…


しばらくして茜李は泣き疲れたのか眠りにつきジョルノは部屋を出てはミスタを呼んだ

「ジョルノ」

「ミスタ…茜李を狙う者、恐らくこの組織にいる最近姿を眩ませたカルデアチームだと思うんです」

「通りでこの前拷問をした奴見たことあると思ったんだよ」

「でしょうね。しかし彼女の力は偉大です。あれを使えば下手したら人を蘇らす事すら可能…

奴らはそれを狙っている。一刻も早く見つけ出しましょう」

「りょーかい」

ジョルノは薄々気づいていた

2人の会話を茜李は隠れて聞いていた事を…


翌朝、茜李の部屋のドアにノックをしジョルノは開ける

「おはよう茜李」

「おはようジョルノ」

窓から差し込む太陽の光に茜李の覚悟の決まった微笑みがキラキラと輝いていた

「…やはり聞いていたのか…」

「えぇ、私それで決心したわ。お願いジョルノ。何があっても構わない。私も闘いたいの。

大切な人をこれ以上失いたくない。

守られるだけの存在じゃないわ」


ジョルノはジッと茜李の瞳を見つめる

揺るぎのない覚悟の瞳を向けられてはこれ以上隠すことはできない

「いいだろう…君の覚悟は伝わった、これからは険しい道にもなる

けど、約束してほしい。

自分の身を犠牲にすることは決してしないと…」

「えぇ!」

とは言ったものの…

「なぜ普通に学校に行かされてるのよ」


学生は勉強って…ジョルノと同じ歳なのに…

茜李は机に顔を伏せては色々考える

色んなスタンド使いに狙われ父親が殺されては同い年のギャングのボスに護衛される

「これが夢ならどれほどよかったか…頭が痛い…」

少し眠ろうと茜李は保健室へと向かい扉を開けた



「待っていたわ」

突然声を掛けられ顔を上げれば保健室の先生だった

「え?先生?」

「貴方のスタンドをリーダーに捧げるために頂戴」

先生の背後からは注射器を持ったスタンドが現れた

やばい…この感じ…

この人、なかなか強い…!!


「油断は禁物よ、サンシャイン」

『分カッテイマス』

注射器に刺さらないようサンシャインはラッシュと蹴りを食らわす

しかしスピードは向こうの方が上で1発貰い茜李は吹き飛ばされる

「いっ…!」

ベッドの方に吹き飛ばされ茜李はゆっくりと立ち上がるが相手に首を掴まれる

「お注射しましょうね」

「ッ…!」

プスッと首元を刺されそうになるとこで茜李は足を思いっきり上げ蹴り落とした

そして相手の懐が空いたと同時にそこに蹴りを食らわせた

そして隙をついては相手の魂を出し自分のことに関する記憶と念のため攻撃出来ないように書き換えた

眠りにつく相手を見ては茜李はフラフラになりながらも保健室を出ては息をはーはーと乱す

「ば、バレェやっててよかった…けど、絶対骨折れた」

ベッドにぶつかった衝撃で肋骨がかなり痛かった

茜李は廊下で思わず倒れてしまう

すると窓からツルが伸び茜李を窓から出し外に運び込む

そして茜李を優しく抱き上げたのは…

「よく頑張った」

「俺はあの女を捕まえてくるぜ」

眠る茜李をジョルノはとても優しい瞳で見つめ起こさないよう慎重に運んでいった

そして目が覚め、起きたら自分の部屋

「おはよう」

「あ…おはよう…」

茜李は体を起こせばなぜか先ほどあった痛みが無くなっていた

「あれ?さっき怪我してたのに…」

「あぁ、それなら僕が治したよ」

「え?」

ちょっと待て

確かスタンドって直に肌に触れないと…てことは…

「私の体に触ったの!?嘘ぉ!?」

「ん?」

「そんなぁ…まだ男の人に体見せたことないのに…」

「ちょっと…茜李…」

ジョルノの方を見れば茜李の顔は真っ赤になっては布団に隠れた

「ジョルノのバカ!!でも、治してくれてありがとう!!」

「え、あ、はい」

とりあえず波乱な1日は幕を閉じた
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