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第3章 愛と結びの道しるべ編

承太郎は茜李に分かりやすく説明をした

かつて承太郎の祖父のまた祖父の時代、DIO…ディオ・ブランドーはジョースター家の養子になりその息子、ジョナサン・ジョースターと兄弟になる

そしてディオはジョースター家の財産を狙うため色んな策を練っては最終的に吸血鬼になった

ジョナサンはそれを止めるためディオに立ち向かう

そして新婚旅行の船でディオと戦い敗れ死んでしまった

そこでディオはそのジョナサンの肉体を奪い承太郎が高校生の時に復活をした

血筋のせいかジョースターの血統はスタンドに目覚め、承太郎の母がスタンドの暴走で熱を出してしまい

それを治す為、DIOを倒したのだとか…

「その息子がジョルノ君という訳だ…」

その話を聞いては茜李は少し考え俯いては顔を上げる

「確かにジョルノにもDIOという人の血が流れている為、空条さんが警戒するのも分かります

でも、彼は違います。彼は黄金のように輝く精神や正義を持ち、覚悟のある人物です。

決してDIOのように悪を導くのではなく、彼は善を導きます!」

「もし、彼がDIOと同じような事をしたら君はどうするんだ?」

「その時は私が止めます。でも、絶対と言い切っていいほど彼はそんな事をしません。

なんだって彼は優しくて私の愛する人なんですから」

茜李は微笑めば、承太郎は一息をつけばやれやれと帽子を整える

「君のような人がいれば彼が道を外れることはないだろう。私から伝えれる事はそれだけだ」

「ありがとうございます。では、私はこれで失礼します」

ペコッと頭を下げては茜李は部屋から出て行く

その姿を見送っては承太郎はある写真を見る

「彼女は強いな…」

かつての仲間と過ごした時の写真を見ては薄っすらと笑っていた

「部屋には誰もいないよね?」

茜李はホテルの部屋のドアを開け中に入ってはベッドに転がる

「なんとか、バレずに済んだ〜」

そうなのだ。茜李はジョルノに内緒で承太郎の部屋へと入ったんだ

茜李はゴロッと寝返りを打つと目の前には亀がいた

「か、亀?」

「君が茜李さんかな」

「うわぁ!!喋った!!」

茜李は亀から距離を置こうとしたその時、亀が話し始める

「待ってくれ、私は組織のNo.2の人物だ!安心してくれ!とりあえず亀の中に入るんだ!」

「か、亀の中ってどうやってよ〜!」

「真ん中に嵌めている鍵に近づくんだ」

茜李は言う通りに鍵に手を近づけると勢いよく中に吸い込まれた

中には1つの部屋かのように何もかも揃っていた

そしてそこには車椅子で座る男の人がいた

「初めまして、私の名はジャン=ピエール・ポルナレフだ」

「ポ…ポルナレフさんってあ!!あの!!」

「そう、君が何ヶ月か前にジョルノの魂の記憶で見たポルナレフだ」

「亀の中にいたんですね!!わぁ!こんな人だったんだぁ!」

「あんまりジロジロ見ないでくれ…今日承太郎と会ってきたんだろ?」

「なぜ、承太郎さんを…!?」

「承太郎はかつての友でね、元気そうだったかい?」

「はい!凄く大人っぽくて少しだけジョルノに似ています!!」

「さすがジョースターの血統、凄いなぁ」

2人で仲良く話してはポルナレフがお茶を出し茜李をソファに座らせる

「いただきます」

「どうぞ。ジョルノから聞いているよ、恋人の茜李さん」

「あはは…なんだか照れますよ!」

茜李は照れながら笑う

「君を見てるとなんだか、心があったまる…さすがあのジョルノを振り向かせただけあるな」

「そんな大袈裟な!私なんて普通の一般人ですよ、ただちょっとだけ変わった能力が使えるだけの…」

少し顔を俯かせる茜李をポルナレフはフッと笑えば声をかける

「いや、君はとても魅力的な人だよ。ジョルノを包み込む器を持つ優しい子さ。自信は持った方がいい」

「ありがとうございます」

しばらく2人で話していると何やら上で物音していた

「帰ってきたのかな」

「そうかもな。よし、彼も呼んであげよう」

ポルナレフは外にいる人物に声をかければその人物はこちらに気付いたのか中に入ってきた

「ここにいたのか…」

「あはは、ジョルノ」

「すまない、私が声をかけたんだ」

笑い合う2人にジョルノは不思議そうに首を傾げていた

「いつの間に仲良くなったんだ?」

「ほんのさっきだよ」

うふふと笑い合う茜李とポルナレフにジョルノの頭の上は?でいっぱいだった
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