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第2章 未来からの使者編

無事時の狭間から出たジョルノ達

出た場所は今と変わらないパッショーネ本部だった

「ここは…」

「待っていたよ」

ふと声のする方へ茜李は振り向けばマントをなびかせた少し大人びたジョルノがいた

「若い頃の君も懐かしいな」

「も、もしかしてジョルノなの?」

「僕?」

ミスタ達は今のジョルノと未来のジョルノを見比べる

「あんまり老けてねーよな。とても14歳の子持ちには見えねーな」

「あぁ、僕たち21歳で結婚したから」

突然のカミングアウトに茜李とジョルノは驚く

「え!?21!?早くない!?」

「さすが、僕手が早い」

「とりあえず君達を案内するよ」

案内された場所は今でも使ってるジョルノの事務室に隣の部屋にあるベッドに眠るのは少し大人びた茜李の姿

「これが私…?」

「茜李は、敵の弱点を探ってくると敵の魂の中に入ったきり2日間起きない

後、1日この状態が続けば彼女はもう戻れずそのまま消滅してしまう

だから、昔の茜李と僕を呼んでもらったんだ

…呼び方ややこしいから茜李ちゃんで構わないか?」

「え!うん!どうぞ!」

少し照れる茜李

未来のジョルノはとても大人っぽく凛々しい男性

今のジョルノもいつかは…と考えてはジーッとジョルノの方を見る

「なに?」

「ううん!」

「…そろそろ続き話していい?」

未来のジョルノは仏頂面をしては茜李達に話しかける

「はい!!なんかごめんなさい!!」

「そんな緊張しないでくれ。…君には敵と対面した時彼女が中にいるか確認してほしいんだ

確認だけでいいんだ」

「…はい…」

「ちょっと待てよ!!」

大声を出したのはジョーイだった

「この茜李さんは未来では僕の母さんって分かってるのか!?

今が良ければ過去を犠牲にしていいってのがあんたの考えなのか!?

少しは過去のあんたと話して見直したのに、結局あんたは目先の事しか考えないんだな!!!」

バッと涙を流しながら飛び出すジョーイ

追いかけようとする茜李とジョルノを止めたのは未来のジョルノだった

「いいんだ、あの子は茜李に甘やかされて育ってしまったから…あの子の中では茜李中心に回ってるんだ」

「…ちょっと待ってよ」

未来のジョルノを制したのは茜李だった

「あの子は私を中心になんかしてないわ…ちゃんと貴方や他の人のことだって考えてる

子供の気持ちを勝手に決め付けないで」

「茜李…」

茜李は未来の眠る自分の元へと足を進めては話しかける

「貴方はよく頑張ったわ。後は私達に任せて。

貴方の大切なものをちゃんと守ってみせるわ」

ギュッと手を握ってはその場から走るように去る茜李

それを追いかけるジョルノに続いてミスタ達


「子供の気持ち…か」

そう言えばあの子と話したのはいつぶりだろうか…?


その頃、ジョーイは息切れをしながら遠くへと走っていた

とにかくあの父親に見つからないように遠くへ…

『お前の中にある闇。今こそ解き放とうではないか』


「誰だ!?」


『私の名は、ダーク・ハート。今のお前の気持ちは…

ふむ、父親の考えにどうにも賛成出来ないと…』

「何者だ!!お前は!!」

ジョーイはスタンド出すが一歩遅かった


『さぁ、目覚めよ。お前の闇よ。解き放つのだ』

その頃、茜李はジョルノと一緒に街中を走り回るがなかなか見つからない

「どうか無事でありますように…」

すると遠い先に突然爆撃が迫った

その場所へと急いで向かえばそこには…

「な…何しているの?ジョーイ?」

そこには瞳の色が赤色に変わったジョーイの姿が…

「…僕はもう子供じゃない。いつまでも父親に下に見られるような子供じゃない!」

むくむくと大きくなるジョーイ

その姿はジョルノにそっくりと言っても過言ではなかった

「僕はジョーイ。だけどもうあの頃みたいに母親に甘え父親に怯えてる臆病な自分じゃぁない!」

ジョーイはG・Tを出せばジョルノに迫りかかる

ジョルノはG・Eを出し抵抗する

「ジョルノ!!」

「僕はいい!!こいつを…ジョーイを元の意識に戻してくれ!!」

茜李はサンシャインを出せばジョーイの魂を引きずり出そうとする

「…させるかぁ!!」

ジョーイはG・Tの杖から台風を出し茜李を吹き飛ばした

「なっ…!!」

「茜李!!…ジョーイ…お前はそこまで落ちてしまったんだな」

ジョルノはジョーイに冷たい瞳を向けては一歩下がれば亀から矢を出しては自身のスタンドに刺した。
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