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第2章 未来からの使者編

ジョーイはある建物の屋上に座って景色を眺めていた

すると後ろから肩に手を置かれていた

「見つけた…」

「来るなよ。あんたには関係ない」

「あるに決まっているだろ、一応親子だからな」

ジョルノは隣に座れば景色を眺め、ジョーイはある事を聞く

「なんであんたはギャングスターになんかなろうと思ったんだ?」

「そうだな…この街を良くしたいと思ったからかな…後はそうだな。僕を救ってくれたあるギャングによってギャングに憧れを持ったからだと思う」

「そう…でも、僕はあんたみたいに覚悟を持って生きてないし、母さんみたいに色んな人に笑顔で優しくなれる人じゃない。

だから思うんだ。僕は全くの赤の他人ではないのかなって…」

寂しそうな顔をするジョーイにジョルノはジョーイの髪に触れるように頭を撫でる

「な、何をするんだ…!」

「この髪質はとても僕に似ている。君の瞳は青く澄んだ青空のような瞳を持った茜李の瞳と同じ色だ。

ほぼ初対面の君を見ただけで僕はこんなにも似てるところを見つけれたんだけど、それでも違うかい?」

「…なんだか、普段そういう事を言われ慣れていないから何て反応をしたらいいか分からない」

「そうか…なら、ゆっくり考えてみるのもいいじゃないか…茜李の元へ帰ろう」

2人は何も喋らずただただ茜李が待つ家へと向かう

「あら!おかえり!」

安心したかのような笑顔で出迎えてくれる茜李にジョーイは泣きそうになっていた

「どうしたの?ジョーイ?」

心配そうに顔を覗かせてはジョーイは瞳から涙を溢すばかり…

「ごめんなさい…すぐ止めますから…ごめんなさい…」

泣く泣くジョーイを茜李は優しく微笑んでは頭を撫で優しく抱きしめてあげた

「大丈夫よ…泣きたい時はいっぱい泣いていいんだから…ね?」

母が子をあやすように抱きしめる茜李の姿を見たジョルノはとても神秘的なものを感じ取る

泣く子供に対してどう対応をしたらいいのか分からなかった

それからジョーイは泣き疲れたのかジョルノの部屋で眠っていた


リビングでは茜李はジョルノと過ごしていた

「ジョーイ…泣いていたね」

「うん」

「未来の私達は何をしているんだろう…子供がこんな状態なのに…」

「きっと、何か事情があるんだと思う…それを知るあの子は僕達には話したがらない」

黙りとする空気の中、ジョルノは茜李の膝の上に倒れ込んだ

「じょ…ジョルノ?」

「どう接したらいいのか分からないんだ…僕は親に愛情を貰った事なんてないから…

泣いてる子にはどうあやすとか子供がどう喜ぶとか分からないんだ」

ポツポツと話し始めるジョルノに茜李は少し深刻な顔をした後、微笑む

そしてジョルノを起こせば両手でジョルノの頰を包んであげる

「そんなの誰にも分からないよ。分からないからこそ、子供と一緒に成長していくのが親だと思うの。

だから、焦らなくていい。ジョルノはジョルノらしくあの子に接してみるといいと思うの」

ね?とニコッと笑う茜李にジョルノも微笑んではギュッと抱きしめる

「ちょ…ジョルノ」

「ほんと、僕は君に救われてばかりだよ」

「うふふ…私もよ」

2人は見つめ合いゆっくりと顔を近づけ唇を重ねてはお互い少し目を見開いてはゆっくりと離したその時…

「おはよう。子供が見ている前でいちゃつくのはやめてほしいな」

突然現れたジョーイにジョルノは平然とした顔で見るが茜李は顔を真っ赤にしてはジョルノに縋り付く

「もう!起きたならちゃんと声かけてよ!!うわー!恥ずかしい!!」

「…」

「…僕、話したい事あって起きてきたんだよ」

ジョーイの一言に2人は真面目な顔になる

そしてジョーイはいきなり土下座をし出した


「お願いします…!母さんを…父さんを助けてあげて下さい!!」

「ちょっと…ジョーイ!頭をあげてよ!!話はそれからよ!!」

茜李はジョーイを座らせてはゆっくり話しを聞くことにした

「未来では僕のスタンドを狙うものがいたんだ
そして戦う事になってしまった

戦う前に母さんは僕にこう言った。
『過去の私達に会って助けを呼んできてちょうだい』って…

その後、母さんはなぜか分からないが魂だけが抜け寝たきり状態。

父さんは攻めてくる敵をミスタとフーゴと共に戦ってる最中なんだ。

僕も戦うと言ったんだけど…父さんは…

『お前はここじゃぁ、使い物にはならない!!
早く過去に行くんだ!!』

僕はその言葉で深く傷付いては涙を流しながらこの時代に来たんだ…

けど、今父さん達の話しを聞いて分かったんだ

あれは僕を逃がす為に使った言葉なんだってことを…」

そう言いながらジョーイは静かに涙を流した
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