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第2章 未来からの使者編

いつも通りの朝、玄関まで見送る為付いてくるジョルノ

お互いジッと見つめ朝のキスを交わそうとしていたその時、後ろの方から何かが落ちる音が響いた

「え!?な、なに!?」

ジョルノは茜李を守る体制になればジョルノにそっくりな少年だった

いや、ジョルノよりは少し幼さが残っている

少年は茜李の方を見れば驚いた顔をして、ある事を口走る

「か…母さん?」

「え」

少年はジョルノの方を見れば少し嫌そうな顔をする

「あんたがジョルノ・ジョバァーナなのか?」

「えぇ、そっちは何者なんだ。名乗りも上げないなんて失礼じゃぁないのか?」

お互い睨み合い少年ははーっとため息をつきながら立つ

「僕の名前はジョーイ・ジョバァーナ。14歳。

未来からやってきたあんた達の子供だ。」

「未来から…!?」

「やってきただと…!?」

「私達の子供って事は!?え!?え!?」

お互い顔を向き合っては顔を赤くしそっぽ向く

「…でもその確証はどこにあるんだ?もしかしたら嘘かもしれない」

「あんたならそう言うと思ってたよ。だから証拠を持ってきた」

ジョーイは未来の市役所から取ってきた個人情報とやらを見せ、親の名前もしっかり書かれていた

「それに僕の左肩付近に星型の痣がある。これはジョースターの血が入ってるものしか受け継がれないのだろ?」

ジョルノは真剣に見つめてはチラッとジョーイを見る

そして茜李を見る

「ジョルノ?」

「いや…茜李とりあえず学校に行こうか」

話を逸らすジョルノに何か不安を感じた茜李は首を横に振る

「今日は行かない!せっかく未来から私達の子供が来てくれたのよ!

私、色んな話をしたいのよ!ね?いいでしょ!」

おねだりする茜李にジョルノはため息を吐く

「今日だけだよ」

「やったー!」


茜李は大喜びをしながらジョーイの元へ行けば手をギュッと握った

「ジョーイ!私は鈴原茜李!よろしくね!」

「…うん…母さんはやっぱり過去でも変わらないんだね」

優しく笑うジョーイ、ジョルノの方を見れば仏頂面になっていた

「あんたも変わんないよ。悪い意味で」

「…まぁ、君もしっかり僕のそういうところ受け継いでるんだな」

剣幕な雰囲気になる2人に茜李は止めに入る

「こらこら!!喧嘩はダメよ!ね??ね??」

茜李に絆され2人は黙りとする

茜李は2人を座らせて紅茶とお菓子を用意すればジョルノの隣に座る

「ジョーイは未来からどうして来たの??」

「…それは…」

何やら話したくない雰囲気なジョーイ

茜李は話題を変えようと少し考えてはある話をする

「ジョーイはスタンドっていうの持ってる?」

「えぇ、もちろん」

ジョーイはスタンドを出せば見た目がジョルノによく似たスタンドだった

「こいつの名前はG・T(ゴールデン・タイムラバー)。

タイムスリップというよりは過去のものを操れたり過去に起きた災害の力を借りれたりするんだ」

「すごーい!!スタンドの瞳がジョルノのスタンドと同じ!!」

するとジョルノと茜李の背後からもスタンドが出てはG・Tに触れる

「さ、サンシャイン?」

『…コノ子ハ間違イナク私達ノ子供デス』

優しく抱きしめるサンシャイン

そして子供あやすように頭を撫でるG・E

するとG・Tは口を開いた

『ジョーイハツンデレデス』

「は?おい何言い出すんだよ」

『ホントハ父親ノ事モ大好キナハズナノニ…過去ニモ来タノモ実ハ…』

「それは言うな!!」

今まで静かだったジョーイの声が突然荒れた

「この世界の人達には関係ないだろ…分かっている…僕はどうせ使い物にならない事ぐらい…」

「使い物にならない…誰が言ったのそんな事…」

茜李は心配そうな目で見つめるとジョーイはスッとジョルノに指を指した

「父さんに言われたんだ…こっちに来る前に…!!」

ジョルノは悲しみに染まった未来の子供の顔を見てはある事を思い出した

それは過去に母親から愛されなかった自分の姿

この世は終わりだと絶望に満ち溢れていたあの時の自分を…

この子を救えるのは誰なのだろう

未来での自分がダメなら

過去の自分がやるべきだろう

「…ジョーイ…未来の僕に代わって謝る。ごめん。けど、決して君のスタンドは使い物にならないなんて事はない。

見てれば分かるさ」

「…でも、僕は…2人の子供じゃないのかも知れないんだ」

「え?」

そう言って突然飛び出すジョーイ

「…未来で何をしたの…私達は…」

「…茜李はここで待っていてくれ」

「え?ジョルノ!?」

そう言いジョルノは走ってジョーイを追いかけて行った
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