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第1章 魂を操る少女編

「フーゴさん!今日もありがとうございました!!」

「いえ…この調子でいけば目標まで余裕ですよ」

フーゴの言葉に茜李は大喜びしては嬉しそうに廊下を歩くとそこにはジョルノの姿が…

「ジョルノ〜!」

「茜李?」

「勉強頑張ってきたよ!!明日頑張ってくるね!!」

自信満々にふんっと鼻息をする茜李を可愛いなと思い見つめるジョルノ

「そっか、なら頑張っておいで」

笑顔で頭を撫でてあげれば子供のように嬉しそうに笑う茜李

衝動的に駆られたのか茜李の前髪を手であげおでこを出せばチュッと唇を落とす

「明日頑張っておいで」

「う、うん…」

カァァァと赤くなる純粋な茜李

ジョルノはウブだなぁと感じていた

実のところジョルノは独占欲が強くとっとと茜李を自分のものにしたいと考えていた

けど、そんなことをすれば確実に嫌われる

それだけは避けたい

「意外だなぁ。僕って意外と独占欲強くてヤキモチ妬きだったとは…」

ん〜と頭を捻らすジョルノにミスタは口笛を鳴らしては肩に腕を置く

「お前やっと自分の本性に気付いたわけ〜?茜李ちゃん以外の周りは気付いてるぜ?

お前が嫉妬深くてめんどくさい男ってのはよ〜。」

「はぁ?いつどこで気付くんですか」

「いやいや、お前結構凄かったぞ?付き合ってもないくせに周りに威嚇したりレクイエムを出したりと…」

その言葉を聞けばジョルノは顔を手で隠していた

「でも、俺はよ〜!!なんか年相応な顔をしてるとこ見れて嬉しいぜ〜!」

喜ぶミスタに呆れた感じにため息をつくジョルノ

次の日、茜李は急いで走ってはジョルノの元へと向かう

「見て見て!!全部70点以上よ!」

「凄いな、よく頑張った」

「やっぱりフーゴさんは凄いよ!今度からフーゴさんに教えてもら…お?」

グイッと腕を引っ張られてはジョルノの顔が近くにあった

その表情はいつもと違う、余裕のないジョルノの顔だった

「これからはフーゴじゃなくて…僕が教えるよ」

耳元が赤くなってるジョルノに茜李ふと可愛いと思ってしまい目をハートにする

「え?え?もしかしてヤキモチ妬いてたの??

今までずっと??え?え?キャー!」

「…悪い?僕は本当はヤキモチ妬きなんだぜ」

口をとんがらせて顔を赤くするジョルノ

普段はクールで余裕のある大人っぽい少年

けど今目の前にいるのは子供のように拗ねた少年

「ううん!全然!!」

そんなジョルノが可愛くて可愛くて仕方がなかった茜李だった

その後はもちろん抱きついては頭を撫でてあげた

夜になりジョルノは茜李の部屋に突然現れた

「一緒に寝ようか」

「え!?絶対何かするでしょ!?」

「はぁ…しないよ…絶対にここで誓ってもいい」

「…それならいいけど…」

茜李はベッドに入ればジョルノも隣に入り寝転んだ瞬間後ろから抱きついてきた

「私、抱き枕じゃないわよ」

「君は抱き心地がいいんだ…子供の体温みたいで温かい」

「ジョルノも子供でしょうが」

でもどうせなら…と茜李はジョルノの方に向いてはギュッと抱きつく

ジョルノは何も言わずただ黙って見ては静かに瞳を閉じた


その頃、ある場所では…

「父さんなんか嫌いだ…母さん…過去の貴方はどんな人でしたか?」


1人の少年が黄金のような髪を揺らし走って行った

後にこの少年は誰であり、誰の子であるのかはまた別の話_______。

〜第1章 魂を操る少女編〜 《完》

to be continued
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