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第1章 魂を操る少女編

「ジョルノがさっきから閉じこもってばっかりなんだ」

「え…」

あまりの衝撃に茜李は驚いたがブチャラティは苦笑いをしながら歩く

「ジョルノの奴もこんないいお嬢さんに愛されて幸せだな」

「え!?あ、愛!?…えぇまぁ…はい…」

顔を赤くする茜李にブチャラティはクスクスと笑う

「俺もジョルノの記憶をチラッと見たんだが、あんたのこと相当好いてるぜ?

あの言葉を聞いてどう思ったんだ?」

「…とても嬉しかったです!!それに私は決めたんです!!

好きって言わせてやるんだからって!!覚悟しときなさいよ!!ジョルノ!!って…えへへ」

「面白いお嬢さんだ」

ブチャラティは笑えばそこで立ち止まる

「俺はジョルノと少し話してくるから少し待っててくれ」

「はい!」

ブチャラティはジョルノの元へと近づけば話しかける

「随分痣が広がったじゃないかジョルノ」

「ブチャラティ…これは幻影か?まぁ、いいでしょう…僕はずっと後悔してるんだ

あの時、もっと早く駆け付けていればあんたを救えたかもしれない

もしかしたらナランチャとアバッキオも守れたかもしれない

みんなと共にのし上がって行きたかった…」

「…ジョルノ俺はな。これでよかったと思ってるぜ?」

「は?」

ブチャラティの意外な返事にジョルノからは間抜けな声が出た

「死んだことは別に後悔はしていない。これはそういう運命だったってアバッキオもナランチャもそう思ってるはずだ。

俺たちはいつまでもお前のことを見守っているぞ。前に進むんだ。

それにお前には可愛いお嬢さんがいるじゃないか!」

ニコニコと笑うブチャラティにジョルノは少し俯いていた

「…僕に彼女を守れるのかな…大切だからこそあの時の彼女の想いを突き放してしまった

彼女まで失ったら僕は…」

「彼女は強い子だぞ。今になってお前を助けようと自身の魂をお前の中に入ってきてるしな」

「え!?」

「その呪いを解こうと必死だぞ。大丈夫、お前はもうすぐその呪いから解かれるさ。

さぁ、この薄暗い場所から出ようじゃないか」

「ブチャラティ…」

すると先程まで薄暗かった場所が当然白く輝き出した

「ジョルノ〜!!迎えに来たよ!!」

笑顔で迎えにくる茜李にジョルノは驚いて固まっていた

「さぁ、みんなの所に戻ろ!」

茜李は手を差し伸べジョルノの手を掴み外の世界へと走って行った

「頑張るんだぞ、ジョルノ」

そう呟きブチャラティは優しく微笑んだ

そしてジョルノは意識が戻りゆっくり目を開ける

目の前には涙を流しながら笑う茜李の姿にミスタとフーゴ、それにトリッシュまでいた

ジョルノはゆっくりと体を起こせば茜李はジョルノに抱きついた

「おかえりなさい」

「…ただいま…」

ジョルノが抱き返そうとすると茜李は何か思い出したのか突然スタンドを出し始める

「サンシャイン!!ブチャラティ 、アバッキオ、ナランチャの魂を呼んで!!」

『ハイ』

サンシャインがある光を出せばそこにはブチャラティ、アバッキオ、ナランチャの魂が現れた

ジョルノとミスタ、フーゴそしてトリッシュが驚いた

するとナランチャが…

「お!フーゴじゃん!元気かよ!!」

「…この…ド低脳が…」

「会って早々悪口かよ!?」

ブチャラティとアバッキオはトリッシュ、ミスタ、ジョルノと話していた

「3人とも元気でよかった…」

「ジョルノの野郎!ブチャラティに迷惑をかけて…!」

怒るアバッキオにジョルノが謝ればブチャラティが首を振る

「アバッキオもこうは言っているがちゃんとお前達の頃は思っているぞ

死んだ俺たちに対しては決して自分のせいだと責めないでほしい

俺たちはこれを伝える為にあのお嬢さんの力を借りたんだ」

その言葉に3人とも泣いてはブチャラティとアバッキオは切なそうに笑う

そこでナランチャが声をかけた

「そろそろ時間だぜ!これ以上いるとあの子の体力が持たねーよ」

「あぁ、それもそうだな」

「俺たちは元気だからよぉ、お前らも元気でな」

天に昇って行く3人を確認した茜李はそれと同時にスタンドが消えてはその場に倒れ込んだ

「茜李!?」

ジョルノは一目散に駆け付けては抱き起す

すると腕の中では寝息が…

「ね、寝ている?」

その様子に他の3人も笑う

「ありがとう…茜李」

4人は眠る茜李に感謝の言葉を告げた
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