このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

第1章 魂を操る少女編

「今から数ヶ月前、僕はある者と戦いの時ブチャラティという仲間を失ったんだ

その時、ある女の子がブチャラティの魂を掴みほんの少しだけ会話をさせてくれたんだ

不思議なことに容姿が君そっくりで名前は一緒

君と出逢った時はやっと会えたと思ったが君は僕を知らなかった

時折その子と君を重ねて見てしまうんだ

そんな事をしたら君は可哀想だ。だから僕じゃぁ幸せに出来ないんだ」

衝撃的な事実に茜李は驚きを隠せなかったが、ジョルノを不安にさせてはいけないと無理に笑顔を作る

「そっかぁ!なら仕方ないよ!!それじゃぁそろそろ肌寒くなったし帰ろう!」

「…うん…」

帰り道はとてもぎこちなく感じた

前より距離はあるかもしれない

茜李はジョルノと共に家に帰ればトリッシュとミスタがいた

笑顔で迎える2人に茜李は涙が出そうだったがなんとか笑顔を作る

すごく距離がある茜李達に2人は察したのかトリッシュは茜李の腕を掴んで部屋から出て行った

「と、トリッシュ?」

「ここなら泣ける…何があったかは後ででいいからとりあえず泣くのよ」

トリッシュにギュッと優しく抱きしめられ茜李はたくさん泣いた

大声で泣く茜李をトリッシュは優しくあやす

しばらくして泣き止んだ茜李にトリッシュはゆっくり話を聞いてあげる

「ジョルノ…そんな事言ったの?」

「うん…」

「ブチャラティの魂…あの時あたし達もいたけど大きな光が輝いてよく見えなかったのよね…」

「そっか〜…」

落ち込む茜李にトリッシュは聞く

「ジョルノの事は諦める?」

その言葉に茜李は首を横に降る

「絶対やだ。だってまだ好きなんだもの」

鼻水をすすりながら答える茜李の頭をトリッシュは笑顔で優しく撫でる


振られてもやっぱり好きだという事は簡単にはやめられない…

「いつか振り向かせるんだから!」

「そうその勢いよ!!」

盛り上がる2人にミスタは影ながら見ては安心したかのように去って行った

次の日…

「じゃあ、今日から学校だから行ってくるね!」

相変わらずいつもと変わらず声をかける茜李を不思議に思うジョルノ

学校…と何か考えてはジョルノは茜李に左胸に付けていたてんとう虫のブローチを渡す

「ん?これは…」

「しばらくはこれを付けていてほしい…しばらく送り迎えが出来そうにないんだ。それは発信機代わりになる」

「発信機って凄い…!」

キラキラと目を輝かせる茜李

「この前の事なんだけど…君の事は変わらず守りたいとは思っている

だからこれからも守らせてほしい」

ジョルノの気持ちに茜李は目をまん丸にしては嬉しそうに笑う

「うん…ありがとうね!それじゃぁ行ってきます!!」

「うん…行ってらっしゃい」

ジョルノは変わらない対応に茜李は嬉しそうに笑っていた

久しぶりに歩いて学校を行く茜李

「今日もいい天気だなぁ」

空を眺めていると突然声をかけられた

「鈴原さんこんにちは」

その一言が合図に茜李は男に当然腕を掴まれ車に引きずり込まれた

タオルで口元を抑えられ眠らされる

「ジョジョ!!茜李さんが…!」

「茜李が何ですか?」

「発信機を見ると何者かに車に連れ込まれたかと…」

ジョルノはスッ立ち、ソファに座っていたミスタも付いていくように歩く

「案内してくださいフーゴ。彼女は僕が取り返す」


「…ここは…」

目の前は窓が1つだけある部屋だった

『茜李…今縄ヲ解キマスネ』

「ありがとうサンシャイン」

縄を解いた瞬間そこにはある人物が立っていた

「お目覚めかな鈴原さん」

「貴方は…ロキ先生?」

そこにはかつての茜李の担任ロキが立っていた
11/18ページ
スキ