サボ/彼氏である意味/学パロ
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一昨日は国語の教科書。
先週は傘。しかも買ったばかりのやつ。
…別にいい。国語の教科書なんてまた買えばいいし、友達に借りたっていいし。
傘だってまたこうなることを見越して安いやつを買っていたからどうでもいい。
でもさすがにこれはよくない。まずい。
体育の終わりに着替えようとしたところ、制服の隙間に入れておいたはずのブレスレットがなくなっていることに気が付いた。
私より先に着替えた誰かが持ち去ってしまったのか、はたまた体育が始まる前に既に持ち去られていたのか。今となっては知るすべもない。
「……さいあく」
学校の人気者であるサボくんと付き合い始めて3か月になる。
人気者と付き合うといじめを受けるなんて漫画やドラマの中だけの話だと思っていたが、どうやらそれは私の身にも起きているようだった。
色んなものがなくなったり、ごみ箱に捨てられていたり。
教科書や傘なんてどうでもいい。だけど。
ブレスレットは、先日誕生日プレゼントにとサボくんからもらったものだ。
デザインも可愛くて、何より大好きなサボくんからプレゼントされたもので大事に毎日身に着けていた。
体育で薄着になるとアクセサリーをつけていると先生に注意されてしまうから、馬鹿正直に外したはいいが、ポケットに入れて落とすのも怖くて制服の中に隠したつもりだった。
それがよりによってあんなに大事なものを。
気の抜けた気持ちでもそもそと制服に着替える。ダメもとで帰りにありとあらゆるごみ箱を見てまわったが、ブレスレットは見つからなかった。
ぶるっと携帯が震える。ゆっくり画面を見たら、アプリでサボくんからの連絡が入っていた。
「終わったから一緒に帰ろう」 そんないつもの有難い文面なのに、今日は申し訳なくて合わす顔がなかった。
なにより、大事なブレスレットをなくしてしまったことに気づかれたくない。
涙で滲む画面でなんとか「今日は用事ができて一緒に帰れない」とだけ送った。嘘ついてごめんなさい、サボくん。
翌日。私の机の中に犯人と思われる人物からの手紙が入っていた。
「ブレスレットは○○橋から川に捨てちゃった~。もし見つけ出せたら嫌がらせするのやめてあげるよ!頑張って探してね~」
嫌いな相手に送るとは思えないほど、いろんな箇所にハートが散らばっている手紙。だけど書いてある文面は酷いもので。
あの橋から投げ入れたなら、あの川ならそんなに流れもはやくないしまだ流されていないかもしれない。
学校が終わり、すぐに走って川に向かった。暗くなる前が勝負だ。
「はぁ、はぁ…」
○○橋に到着し、なるべく薄着になってすぐに川に入った。深いところでもせいぜい腰くらいまでの水かさしかなくて、流れもほとんどないからこれなら探せる。
バシャバシャと水をかき分けながら、手紙の文面をぼんやり思い出す。ああ、やっぱり気のせいじゃなくて嫌がらせだったんだな、なんて今更ながらショックで。
でもこれでブレスレットを見つけ出すことができれば、本当かどうかはわからないけど嫌がらせをやめてくれると書いてあった。
もちろんそんなこと書いてなくたって、必死で探すことに変わりはないんだけど。
「…、」
どれだけ川につかっているのかわからない。もう脚はすっかり冷えていて、体全体が冷え始めているのか寒くなってきた。
日も落ちかけていて、うっすらと空がオレンジに差し掛かっている。
でも、まだ、見つけていない。明日になるまでに雨が降るかもしれないし、流されてしまうかもしれない。そう考えたら恐ろしくて、探す手を止められなかった。
「カタル…!!」
「…!!」
―見られたくないときに限って。どうして。
サボくんは、私を見つけてしまう。
声のした方をおそるおそる見上げたら、橋の上からサボくんがこちらを見て驚いた表情をしている。こんな姿で川に入って何をしてるんだろうって、確かに驚いても仕方がないと思う。
「あっ、サ、サボくん!やだなこんなところ…見られちゃって」
「とりあえず今そっち行く!」
サボくんが橋を渡って川の淵まで降りてきてくれる。
普段なら会えてうれしいはずなのに。こんなところ見られてしまってなんて言い訳したらいいのか。
変に隠し事しても変かと思い、とりあえずサボくんが濡れないようにと川に入ろうと鞄を置きだす彼を慌てて止める。
「あっサボくんまで入ってこなくていいよ!濡れちゃうから!私ドジで、川に落とし物しちゃって…それ探してるだけなの」
「…濡れてるのはカタルだろ。俺はいいよ。探したいくらい大事なものなんだろ。一緒に探す」
あっと思ったが、彼はさっさと制服のズボンをまくりじゃぶじゃぶと川に入ってきてしまう。こういうところはさすが男の子というか、決断が速い。
でも、サボくんに一緒に探してもらうなんて申し訳ないし、そもそも私がなくしたものがブレスレットだってばれてしまう。
不用心だった私が悪かったと言えばそうだけど、自分で川に捨てたわけじゃないし、変な誤解されたら…? そうじゃなくても、川にうっかり落ちるように大事にしてないとか思われたら…?
「っ、サ、サボくん!やっぱりいいよ!サボくん風邪ひいちゃうし!」
「…カタル、お前こそいつから川に入ってるのか知らねぇけど、風邪ひくから上がれよ。俺が代わりに探してやるから」
「…ありがとう。でも…」
「カタル。とりあえずもうちょっとこっち来い。そこ深いし危ねぇから」
いわれて、知らない間に自分がいつの間にか深い位置まで移動していたことに気が付く。すっかり腰まで水につかっていた。
サボくんに言われるがままザバザバと川を渡る。サボくんが立っているところまで。
だけど合わす顔がなくてまともに顔を見れない。下を向いたまま、ただ川を渡って彼の元まで来た。
―そして、彼の足元に一瞬きらりと光る何かに気づく。
「…!!」
ものも言わずバシャッと川に突然屈み手を突っ込んだ私に、サボくんはびっくりしたように「お、」なんて短く声をあげている。
川の底から拾い上げたそれは確かにブレスレットで。サボくんに見られないよう慌てて背中を向け自分の目で確認してみたけど、間違いなく、サボくんからもらったあのお気に入りのブレスレットだった。
「…あった!…あった!!」
「見つかったのか!…何なくしたのか知らなかったけど、よかったな、カタル!」
「うん…、本当に良かった…」
涙がぼろぼろ溢れてきて、サボくんに見られないよう大事にポケットにしまう。
「じゃあ上がろうぜ」と言って、私の手を引いてくれるサボくん。私のために一緒に川に入って濡れてくれて、本当に優しい人。
私の手を引いてくれるサボくんの手が温かくて、たったこれだけで今までの嫌がらせの辛さも何もかも洗い流されていくような感覚。
川に上がった瞬間、サボくんは私の手をひいて何か真剣に思い詰める表情をしていて。
「…サボくん?」
「…身体、冷てぇな。どれだけ川で探してたんだよ」
「あ、ごめんね。えっと……時計も見てないからわからないや。でもいいの!見つかったから!」
確かに少し寒い気もするけど、サボくんが心配してくれてるだけでそんなことはどうでもいい気もした。
ブレスレットも無事見つかったし、本当に嬉しくてぼろぼろ泣きながら笑えば、サボくんは何とも言えないような表情をして私を抱きしめる。
「え…?」
突然の抱擁に驚いて固まってしまう。だけど冷静に考えたら私の体は半身がずぶぬれなわけで、サボくんも濡れてしまうと慌てて離れようとしても、サボくんの力強い腕にがっちりホールドされていてかなわなかった。
「さ、サボくん、濡れちゃうから…」
「……馬鹿だなぁ、お前。ほんと。一人で頑張りすぎなんだよ」
困ったように笑いながらサボくんがゆっくり私の体を離して、だけど手はそのまま私の背中からゆっくりと両頬に動き、そのまま温かい手で包み込まれて身動きが取れなくなる。
大きなサボくんの手でふにふにと両頬をつぶされて、サボくんの額がこつんとぶつかった。
距離が近くて、まだ慣れない私はとっさに目を瞑ってしまったけど、そのままサボくんに唇をふさがれて、ドキドキして胸が苦しくなる。
ゆっくりサボくんのぬくもりが離れていく。
目を開ければ、夕陽に照らされてサボくんの金色が光っていた。
「…帰ろう。カタル。すぐ身体あっためねぇと」
「う、うん」
川で一人で探し物をしていることを怒られてしまったけど、確かに私が悪いし、サボくんが心配してくれていると思えばそれも嬉しかった。
サボくんに手を引かれ、その日は家までサボくんに送ってもらった。
―――――――
(カタルのやつ、絶対風邪ひくだろうな。あんなに身体冷えて…。俺がもう少し早く気づいてやれてれば…)
(あの女の子ももう少しマシな嘘つけばいいのに。手首に俺がカタルに渡したはずのブレスレットしてるからきいてみたら、カタルからブレスレットもらっただなんて。カタルは俺からじゃなくても、人からもらったものを簡単に他人にあげたりする子じゃない)
(他にも嫌がらせしてたみたいだから、俺も女の子傷つけるのは初めてだからしたくないんだよね、なんて脅してはみたけど…。ちゃんと効果あるかな。しばらくはカタルのこと今まで以上にみておかないと)
(ずっと一人で頑張らせちまったな…。俺が気にするのを気遣って相談できなかったんだろうけど、)
――川に入り、そっと足元にブレスレットを置いたのは俺だなんて、君はいつか気づくだろうか。
(だってその方が、あんなになるまで探したのに嘘だったって気づくより、必死で探して自分で見つけたって思った方が、探したかいがあったってむくわれるだろ…?)
END.
先週は傘。しかも買ったばかりのやつ。
…別にいい。国語の教科書なんてまた買えばいいし、友達に借りたっていいし。
傘だってまたこうなることを見越して安いやつを買っていたからどうでもいい。
でもさすがにこれはよくない。まずい。
体育の終わりに着替えようとしたところ、制服の隙間に入れておいたはずのブレスレットがなくなっていることに気が付いた。
私より先に着替えた誰かが持ち去ってしまったのか、はたまた体育が始まる前に既に持ち去られていたのか。今となっては知るすべもない。
「……さいあく」
学校の人気者であるサボくんと付き合い始めて3か月になる。
人気者と付き合うといじめを受けるなんて漫画やドラマの中だけの話だと思っていたが、どうやらそれは私の身にも起きているようだった。
色んなものがなくなったり、ごみ箱に捨てられていたり。
教科書や傘なんてどうでもいい。だけど。
ブレスレットは、先日誕生日プレゼントにとサボくんからもらったものだ。
デザインも可愛くて、何より大好きなサボくんからプレゼントされたもので大事に毎日身に着けていた。
体育で薄着になるとアクセサリーをつけていると先生に注意されてしまうから、馬鹿正直に外したはいいが、ポケットに入れて落とすのも怖くて制服の中に隠したつもりだった。
それがよりによってあんなに大事なものを。
気の抜けた気持ちでもそもそと制服に着替える。ダメもとで帰りにありとあらゆるごみ箱を見てまわったが、ブレスレットは見つからなかった。
ぶるっと携帯が震える。ゆっくり画面を見たら、アプリでサボくんからの連絡が入っていた。
「終わったから一緒に帰ろう」 そんないつもの有難い文面なのに、今日は申し訳なくて合わす顔がなかった。
なにより、大事なブレスレットをなくしてしまったことに気づかれたくない。
涙で滲む画面でなんとか「今日は用事ができて一緒に帰れない」とだけ送った。嘘ついてごめんなさい、サボくん。
翌日。私の机の中に犯人と思われる人物からの手紙が入っていた。
「ブレスレットは○○橋から川に捨てちゃった~。もし見つけ出せたら嫌がらせするのやめてあげるよ!頑張って探してね~」
嫌いな相手に送るとは思えないほど、いろんな箇所にハートが散らばっている手紙。だけど書いてある文面は酷いもので。
あの橋から投げ入れたなら、あの川ならそんなに流れもはやくないしまだ流されていないかもしれない。
学校が終わり、すぐに走って川に向かった。暗くなる前が勝負だ。
「はぁ、はぁ…」
○○橋に到着し、なるべく薄着になってすぐに川に入った。深いところでもせいぜい腰くらいまでの水かさしかなくて、流れもほとんどないからこれなら探せる。
バシャバシャと水をかき分けながら、手紙の文面をぼんやり思い出す。ああ、やっぱり気のせいじゃなくて嫌がらせだったんだな、なんて今更ながらショックで。
でもこれでブレスレットを見つけ出すことができれば、本当かどうかはわからないけど嫌がらせをやめてくれると書いてあった。
もちろんそんなこと書いてなくたって、必死で探すことに変わりはないんだけど。
「…、」
どれだけ川につかっているのかわからない。もう脚はすっかり冷えていて、体全体が冷え始めているのか寒くなってきた。
日も落ちかけていて、うっすらと空がオレンジに差し掛かっている。
でも、まだ、見つけていない。明日になるまでに雨が降るかもしれないし、流されてしまうかもしれない。そう考えたら恐ろしくて、探す手を止められなかった。
「カタル…!!」
「…!!」
―見られたくないときに限って。どうして。
サボくんは、私を見つけてしまう。
声のした方をおそるおそる見上げたら、橋の上からサボくんがこちらを見て驚いた表情をしている。こんな姿で川に入って何をしてるんだろうって、確かに驚いても仕方がないと思う。
「あっ、サ、サボくん!やだなこんなところ…見られちゃって」
「とりあえず今そっち行く!」
サボくんが橋を渡って川の淵まで降りてきてくれる。
普段なら会えてうれしいはずなのに。こんなところ見られてしまってなんて言い訳したらいいのか。
変に隠し事しても変かと思い、とりあえずサボくんが濡れないようにと川に入ろうと鞄を置きだす彼を慌てて止める。
「あっサボくんまで入ってこなくていいよ!濡れちゃうから!私ドジで、川に落とし物しちゃって…それ探してるだけなの」
「…濡れてるのはカタルだろ。俺はいいよ。探したいくらい大事なものなんだろ。一緒に探す」
あっと思ったが、彼はさっさと制服のズボンをまくりじゃぶじゃぶと川に入ってきてしまう。こういうところはさすが男の子というか、決断が速い。
でも、サボくんに一緒に探してもらうなんて申し訳ないし、そもそも私がなくしたものがブレスレットだってばれてしまう。
不用心だった私が悪かったと言えばそうだけど、自分で川に捨てたわけじゃないし、変な誤解されたら…? そうじゃなくても、川にうっかり落ちるように大事にしてないとか思われたら…?
「っ、サ、サボくん!やっぱりいいよ!サボくん風邪ひいちゃうし!」
「…カタル、お前こそいつから川に入ってるのか知らねぇけど、風邪ひくから上がれよ。俺が代わりに探してやるから」
「…ありがとう。でも…」
「カタル。とりあえずもうちょっとこっち来い。そこ深いし危ねぇから」
いわれて、知らない間に自分がいつの間にか深い位置まで移動していたことに気が付く。すっかり腰まで水につかっていた。
サボくんに言われるがままザバザバと川を渡る。サボくんが立っているところまで。
だけど合わす顔がなくてまともに顔を見れない。下を向いたまま、ただ川を渡って彼の元まで来た。
―そして、彼の足元に一瞬きらりと光る何かに気づく。
「…!!」
ものも言わずバシャッと川に突然屈み手を突っ込んだ私に、サボくんはびっくりしたように「お、」なんて短く声をあげている。
川の底から拾い上げたそれは確かにブレスレットで。サボくんに見られないよう慌てて背中を向け自分の目で確認してみたけど、間違いなく、サボくんからもらったあのお気に入りのブレスレットだった。
「…あった!…あった!!」
「見つかったのか!…何なくしたのか知らなかったけど、よかったな、カタル!」
「うん…、本当に良かった…」
涙がぼろぼろ溢れてきて、サボくんに見られないよう大事にポケットにしまう。
「じゃあ上がろうぜ」と言って、私の手を引いてくれるサボくん。私のために一緒に川に入って濡れてくれて、本当に優しい人。
私の手を引いてくれるサボくんの手が温かくて、たったこれだけで今までの嫌がらせの辛さも何もかも洗い流されていくような感覚。
川に上がった瞬間、サボくんは私の手をひいて何か真剣に思い詰める表情をしていて。
「…サボくん?」
「…身体、冷てぇな。どれだけ川で探してたんだよ」
「あ、ごめんね。えっと……時計も見てないからわからないや。でもいいの!見つかったから!」
確かに少し寒い気もするけど、サボくんが心配してくれてるだけでそんなことはどうでもいい気もした。
ブレスレットも無事見つかったし、本当に嬉しくてぼろぼろ泣きながら笑えば、サボくんは何とも言えないような表情をして私を抱きしめる。
「え…?」
突然の抱擁に驚いて固まってしまう。だけど冷静に考えたら私の体は半身がずぶぬれなわけで、サボくんも濡れてしまうと慌てて離れようとしても、サボくんの力強い腕にがっちりホールドされていてかなわなかった。
「さ、サボくん、濡れちゃうから…」
「……馬鹿だなぁ、お前。ほんと。一人で頑張りすぎなんだよ」
困ったように笑いながらサボくんがゆっくり私の体を離して、だけど手はそのまま私の背中からゆっくりと両頬に動き、そのまま温かい手で包み込まれて身動きが取れなくなる。
大きなサボくんの手でふにふにと両頬をつぶされて、サボくんの額がこつんとぶつかった。
距離が近くて、まだ慣れない私はとっさに目を瞑ってしまったけど、そのままサボくんに唇をふさがれて、ドキドキして胸が苦しくなる。
ゆっくりサボくんのぬくもりが離れていく。
目を開ければ、夕陽に照らされてサボくんの金色が光っていた。
「…帰ろう。カタル。すぐ身体あっためねぇと」
「う、うん」
川で一人で探し物をしていることを怒られてしまったけど、確かに私が悪いし、サボくんが心配してくれていると思えばそれも嬉しかった。
サボくんに手を引かれ、その日は家までサボくんに送ってもらった。
―――――――
(カタルのやつ、絶対風邪ひくだろうな。あんなに身体冷えて…。俺がもう少し早く気づいてやれてれば…)
(あの女の子ももう少しマシな嘘つけばいいのに。手首に俺がカタルに渡したはずのブレスレットしてるからきいてみたら、カタルからブレスレットもらっただなんて。カタルは俺からじゃなくても、人からもらったものを簡単に他人にあげたりする子じゃない)
(他にも嫌がらせしてたみたいだから、俺も女の子傷つけるのは初めてだからしたくないんだよね、なんて脅してはみたけど…。ちゃんと効果あるかな。しばらくはカタルのこと今まで以上にみておかないと)
(ずっと一人で頑張らせちまったな…。俺が気にするのを気遣って相談できなかったんだろうけど、)
――川に入り、そっと足元にブレスレットを置いたのは俺だなんて、君はいつか気づくだろうか。
(だってその方が、あんなになるまで探したのに嘘だったって気づくより、必死で探して自分で見つけたって思った方が、探したかいがあったってむくわれるだろ…?)
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