その他
ドロロは俺のテントの中に入るや否や「ここはいつも火薬の匂いがするでござるな」と呟いた。俺は武器を磨く手を止めてドロロを見た。澄ました顔は狭いテントの中でも変わらない。
「なんだか落ち着くでござるよ」
ドロロはその場に座り俺を見た。俺は武器に目を落として息を吐く。言葉を必死に探しながら嗅覚を研ぎ澄ませた。自分では火薬の匂いがなどよく分からない。
「ギロロ君を感じられるのでござる」
ドロロはにこにこと笑ってそう言った。こいつは恥ずかしいことを平気で言う。俺は少し呆れながら武器を置いた。
「お前の匂いは……」
俺がそう言いかけるとドロロは身を乗り出して俺の顔を覗き込んだ。
「……なん、だろうな」
「なにそれ」
ドロロはぷっと笑った。
「あまり匂いを感じたことはないな」
「匂いがしたら居場所が悟られるもの」
改めてドロロはアサシンなのだなとぼんやり思った。いつの間にか手の届かない存在になって、だがこうして俺のテントを訪ねてくる。ドロロにとって俺はどんな存在なのだろうか。
「ギロロ君」
ドロロは更に身を乗り出す。
「何考えてるの?」
目の前の顔が、目が、俺を捉える。青い目はどこまでも綺麗で、とても人を殺められるようには見えなかった。
「何でもない」
ドロロは自身の口布に手をかけた。それはキスの合図。柔らかい唇が触れた。
「僕のこと?」
「……ああ」
ドロロの目が嬉しそうに微笑む。端正な顔は笑っても綺麗だった。ドロロの手は俺の肩を掴む。体を密着させて何度も何度もキスをした。嫌でも他のことなど考えられなくなる。今俺の頭の中はドロロだけだ、そう思いながらもう一度キスをした。
「なんだか落ち着くでござるよ」
ドロロはその場に座り俺を見た。俺は武器に目を落として息を吐く。言葉を必死に探しながら嗅覚を研ぎ澄ませた。自分では火薬の匂いがなどよく分からない。
「ギロロ君を感じられるのでござる」
ドロロはにこにこと笑ってそう言った。こいつは恥ずかしいことを平気で言う。俺は少し呆れながら武器を置いた。
「お前の匂いは……」
俺がそう言いかけるとドロロは身を乗り出して俺の顔を覗き込んだ。
「……なん、だろうな」
「なにそれ」
ドロロはぷっと笑った。
「あまり匂いを感じたことはないな」
「匂いがしたら居場所が悟られるもの」
改めてドロロはアサシンなのだなとぼんやり思った。いつの間にか手の届かない存在になって、だがこうして俺のテントを訪ねてくる。ドロロにとって俺はどんな存在なのだろうか。
「ギロロ君」
ドロロは更に身を乗り出す。
「何考えてるの?」
目の前の顔が、目が、俺を捉える。青い目はどこまでも綺麗で、とても人を殺められるようには見えなかった。
「何でもない」
ドロロは自身の口布に手をかけた。それはキスの合図。柔らかい唇が触れた。
「僕のこと?」
「……ああ」
ドロロの目が嬉しそうに微笑む。端正な顔は笑っても綺麗だった。ドロロの手は俺の肩を掴む。体を密着させて何度も何度もキスをした。嫌でも他のことなど考えられなくなる。今俺の頭の中はドロロだけだ、そう思いながらもう一度キスをした。
