ゾルゼロ
任務後に合流したゼロロは様子がおかしかった。足元がふらついていて真っ直ぐ歩けていない。軽い毒を飲まされたと言うゼロロは俺の肩に掴まって歩く。平気だといいながら肩の重みは中々なものでただ強がっているだけなのかもしれないと思った。ゼロロは痛みを顔に出さない。痛みだけでなく弱みも感情も俺に隠し通すように顔色を変えなかった。
だが呑気にゼロロは毒リンゴの話知ってる?と言った。
「悪い魔女に毒リンゴを食べさせられたお姫様は王子様のキスで呪いが解けるんだよ」
そうか、そういうことか。俺は包帯をずらす。そしてゼロロのガスマスクを引き剥がすとキスをした。その瞬間左頬にとんでもない痛みが走った。
「バカじゃないの!?」
ゼロロは俺の頬に平手打ちをかましてきた。一切手加減のない痛みに俺は頬を押さえる。口の中に血の味が広がった。
「君はどうして冗談が通じないかなぁ!」
ゼロロは俺の肩から手を離してすたすたと早足で歩いた。俺はゼロロを追いかけると腕を掴む。だがすぐに振り払われた。いらない、というその足はやはりふらついていて俺は無理矢理ゼロロの肩に手をかける。ふと目に入ったゼロロの顔が赤い。まさか。
「離れてってば」
俺は力ずくでゼロロをの肩を抱き寄せた。ゼロロはもう抵抗しなかった。俺に身を任せて並んで歩いた。俺はすぐ近くにあるゼロロの顔を見られなかった。恥ずかしいのはどっちだ。赤い顔をして少女のように照れるとは誰が思うだろう。
ゼロロが俺に預ける体重が妙に心地よかった。俺は指を伸ばして頬にわざと触れてみると「もう許さないよ」と鋭い声が飛んできた。
「冗談だ」
俺は手を離してゼロロの肩を掴んだ。体温まで伝わる距離だというのにゼロロは遠くにいた。だが俺でもゼロロの心を乱せるのだと不思議な気持ちになると共に邪な気持ちが芽生えた。あの顔をもう一度見たい。俺が優位に立って動揺するゼロロを見たい。横目で見たゼロロは少し下を向いていつものように澄ました顔をしていた。
だが呑気にゼロロは毒リンゴの話知ってる?と言った。
「悪い魔女に毒リンゴを食べさせられたお姫様は王子様のキスで呪いが解けるんだよ」
そうか、そういうことか。俺は包帯をずらす。そしてゼロロのガスマスクを引き剥がすとキスをした。その瞬間左頬にとんでもない痛みが走った。
「バカじゃないの!?」
ゼロロは俺の頬に平手打ちをかましてきた。一切手加減のない痛みに俺は頬を押さえる。口の中に血の味が広がった。
「君はどうして冗談が通じないかなぁ!」
ゼロロは俺の肩から手を離してすたすたと早足で歩いた。俺はゼロロを追いかけると腕を掴む。だがすぐに振り払われた。いらない、というその足はやはりふらついていて俺は無理矢理ゼロロの肩に手をかける。ふと目に入ったゼロロの顔が赤い。まさか。
「離れてってば」
俺は力ずくでゼロロをの肩を抱き寄せた。ゼロロはもう抵抗しなかった。俺に身を任せて並んで歩いた。俺はすぐ近くにあるゼロロの顔を見られなかった。恥ずかしいのはどっちだ。赤い顔をして少女のように照れるとは誰が思うだろう。
ゼロロが俺に預ける体重が妙に心地よかった。俺は指を伸ばして頬にわざと触れてみると「もう許さないよ」と鋭い声が飛んできた。
「冗談だ」
俺は手を離してゼロロの肩を掴んだ。体温まで伝わる距離だというのにゼロロは遠くにいた。だが俺でもゼロロの心を乱せるのだと不思議な気持ちになると共に邪な気持ちが芽生えた。あの顔をもう一度見たい。俺が優位に立って動揺するゼロロを見たい。横目で見たゼロロは少し下を向いていつものように澄ました顔をしていた。
