ジラドロ
真冬の森は枯木だらけだった。晴れていても冷えた風が体を包む。葉を落とした木々の間をジララとドロロは歩いていた。積もった落ち葉の上をジララが足音を立てないように歩くのは長年の癖だろうか。落ち葉が擦れる音と鳥の声だけが森に響いた。
地球について知りたいというジララにドロロは自然を教えた。地球は自然豊かな緑の星であると伝えたかったのだ。そこで一番いいのは森へ行くことである。森ならば自然を近くで見られる。だが真冬では青々と茂った木ではなく枯木ばかりが立ち並んでいた。足元には落ち葉が積もり風に揺れて音を立てる。その下では微生物たちが落ち葉を分解している……。これぞ自然の摂理。目に見えないところでも自然は存在するのだとドロロはジララに伝えた。
「これは何と言う生き物だ」
ジララが木を見上げると、そこには青い鳥が一羽佇んでいた。木の枝でさえずる小さな鳥を見てドロロは言う。
「ルリビタキでござる」
ドロロはその野鳥の名を地球の図鑑で覚えた。青い背に黄色の模様。鮮やかな色合いが美しい鳥だった。鳥はこちらへ向かって飛んでくるとジララの肩の上に乗った。そこで頭をキョロキョロと左右に動かす。
「愛らしいでござるな」
ジララは身動きが取れないという風にじっと固まり鳥を見つめていた。つぶらな瞳がジララを見つめる。鳥は彼が地球の外から来たのだと知らないだろう。しばらくすると鳥はパタパタと飛んでいきジララは鳥を目で追う。目の先にある青い空が目に入った。
「地球に来てこんなにも空が青いことを知った」
赤い目に青い色が落とされる。今にもジララを歓迎しようと言わんばかりの青さだった。柔らかい光がジララを照らす。
「地球は美しい星でござる」
ドロロの目にも同じ青色が映った。
帰り道、ジララがぽつりと「美しい星」と呟いた。ドロロは笑って頷き同じ言葉を繰り返した。
地球について知りたいというジララにドロロは自然を教えた。地球は自然豊かな緑の星であると伝えたかったのだ。そこで一番いいのは森へ行くことである。森ならば自然を近くで見られる。だが真冬では青々と茂った木ではなく枯木ばかりが立ち並んでいた。足元には落ち葉が積もり風に揺れて音を立てる。その下では微生物たちが落ち葉を分解している……。これぞ自然の摂理。目に見えないところでも自然は存在するのだとドロロはジララに伝えた。
「これは何と言う生き物だ」
ジララが木を見上げると、そこには青い鳥が一羽佇んでいた。木の枝でさえずる小さな鳥を見てドロロは言う。
「ルリビタキでござる」
ドロロはその野鳥の名を地球の図鑑で覚えた。青い背に黄色の模様。鮮やかな色合いが美しい鳥だった。鳥はこちらへ向かって飛んでくるとジララの肩の上に乗った。そこで頭をキョロキョロと左右に動かす。
「愛らしいでござるな」
ジララは身動きが取れないという風にじっと固まり鳥を見つめていた。つぶらな瞳がジララを見つめる。鳥は彼が地球の外から来たのだと知らないだろう。しばらくすると鳥はパタパタと飛んでいきジララは鳥を目で追う。目の先にある青い空が目に入った。
「地球に来てこんなにも空が青いことを知った」
赤い目に青い色が落とされる。今にもジララを歓迎しようと言わんばかりの青さだった。柔らかい光がジララを照らす。
「地球は美しい星でござる」
ドロロの目にも同じ青色が映った。
帰り道、ジララがぽつりと「美しい星」と呟いた。ドロロは笑って頷き同じ言葉を繰り返した。
