ジラドロ
ジララが水車小屋を訪れるとドロロは囲炉裏の前でお茶を飲んでいた。小雪のいない昼間にこうしてたまに理由もなく会いに来る。ドロロはお茶を淹れるとジララをもてなした。
窓からはキラキラと朝日が降り注ぎドロロを照らしていた。反射した光がジララの目を奪う。
「髪が伸びたな」
そう言うとジララはドロロの髪に触れた。高い位置で結われた長い髪はさらさらと指の間を通り抜ける。ドロロがまだゼロロだった頃、髪は肩につく程度の長さだった。
「綺麗な髪だ」
ジララはその髪を気に入ったように何度も撫でた。ドロロは少し照れくさそうに微笑む。窓からはキラキラと輝く朝日が部屋の中を明るく照らし続けていた。ジララはドロロの髪を指先で遊ぶように撫でた。綺麗だと言いながらもあの頃の短い髪が恋しいのだろう。
「諸行無常。全ては移りゆくものでござる」
ドロロの言葉にジララは手を止めた。あの頃のゼロロはもういない。ドロロに成り代わったゼロロが今こうして目の前にいることが不思議に思われた。
できるものならば。口には出さないがジララは思った。長い髪を思い切り切ってしまいたい。手の甲から伸びる刃物でザクリと。だがその思いは胸に秘めたまま髪を撫で続けた。
「そうだな」
二人は囲炉裏を囲んでお茶を飲んだ。朝日の位置が西に傾いて日が眩しい。夕焼けを知らせる前にジララは帰らなければならない。わずかな逢瀬が二人にとっては大切な時間だった。ジララが水車小屋を後にするとドロロは一人呟いた。
「髪、切ろうかな」
なんてね、と笑うと両手に湯呑みを持って外に出た。
窓からはキラキラと朝日が降り注ぎドロロを照らしていた。反射した光がジララの目を奪う。
「髪が伸びたな」
そう言うとジララはドロロの髪に触れた。高い位置で結われた長い髪はさらさらと指の間を通り抜ける。ドロロがまだゼロロだった頃、髪は肩につく程度の長さだった。
「綺麗な髪だ」
ジララはその髪を気に入ったように何度も撫でた。ドロロは少し照れくさそうに微笑む。窓からはキラキラと輝く朝日が部屋の中を明るく照らし続けていた。ジララはドロロの髪を指先で遊ぶように撫でた。綺麗だと言いながらもあの頃の短い髪が恋しいのだろう。
「諸行無常。全ては移りゆくものでござる」
ドロロの言葉にジララは手を止めた。あの頃のゼロロはもういない。ドロロに成り代わったゼロロが今こうして目の前にいることが不思議に思われた。
できるものならば。口には出さないがジララは思った。長い髪を思い切り切ってしまいたい。手の甲から伸びる刃物でザクリと。だがその思いは胸に秘めたまま髪を撫で続けた。
「そうだな」
二人は囲炉裏を囲んでお茶を飲んだ。朝日の位置が西に傾いて日が眩しい。夕焼けを知らせる前にジララは帰らなければならない。わずかな逢瀬が二人にとっては大切な時間だった。ジララが水車小屋を後にするとドロロは一人呟いた。
「髪、切ろうかな」
なんてね、と笑うと両手に湯呑みを持って外に出た。
