ジラドロ
ジララとドロロが訪れたのは近所の海水浴スポットである土井中海岸だった。夏になったらもう一度来ると冬に約束した以来、二度目の海だった。今日は海に来るのに相応しい快晴。青い空に白い雲はまさしく夏の空の色をしていた。
ソーサーに乗って土井中海岸に着くと大勢の地球人が海で泳いでいた。ドロロの言っていた通り海は冬とは違う色をしていた。強い日差しが水面を照らしていた。青い海が白く光り目に眩しい。ジララはキラキラを通り越してギラギラと光る水面から地球の夏というものを感じ取った。
海の側には沢山の出店もあった。人々は水着姿で楽しそうに歩いたり海に入ったりしていた。だがソーサーを降りたジララは足に触れる砂が灼けるように熱いことに驚いた。そしてこれだけの人数が好んで夏の海を訪れることに疑問を抱いた。太陽が直接肌に注ぐじりじりとした暑さが身に堪えた。ジララには冬の砂浜よりも夏の砂浜の方が足取りが重く感じられた。ドロロはそんな様子を察しジララへ声をかけた。
「もしかして夏の海は苦手でござったか?」
ドロロが不安そうにジララを見る。ドロロは長い地球暮らしでこの暑さにも慣れていた。だが母星はこのような人体の危険すら感じる危険な暑さになることはない。ケロンに比べて科学力の劣る地球では気温を自由に操作することはできない。
「もし気分が悪いのなら日陰で休憩でも……」
「いや」
ジララはドロロの誘いを断るとゆっくりと足を進めた。その度に足の裏へ不快な熱さが押し寄せたが顔色を変えることなくジララは歩いていた。ドロロは慌ててジララの後を追う。しばらく歩くとジララは海の側へ来て濡れた砂の上へ足を乗せた。波が揺れてジララの足を濡らす。それは冬の冷たさが嘘のようにぬるい水だった。ドロロもジララの真似をして足を海につけた。
「こうしていると冬のことを思い出すでござるよ。しかし……」
あまりお気に召されなかったでござるか、そう呟くドロロの手をジララは取った。そして手を掴んだまま海へと歩き出した。ざぶざぶと濡れる体。ぬるいとはいえ海に入らないよりはずっと暑さが和らいで快適だった。二人は腰まで海に浸かった。冬の海ではこんなことはできない。かつて訓練として冷水に浸かることはあったが、完全プライベートではやりたくのないことだ。ジララは夏にしかできないことをドロロとしたがっている。ドロロはその意図を汲んでジララに抱きついた。
「約束が叶って嬉しいでござるよ」
いくらアンチバリアを張っているとはいえ周囲には沢山の地球人がいた。だがドロロはそんなことお構い無しに愛おしそうにジララを抱き締めた。ジララはドロロの背中に腕を回す。抱き締め合う二人に波が揺れて地球の夏を彩っていた。
ソーサーに乗って土井中海岸に着くと大勢の地球人が海で泳いでいた。ドロロの言っていた通り海は冬とは違う色をしていた。強い日差しが水面を照らしていた。青い海が白く光り目に眩しい。ジララはキラキラを通り越してギラギラと光る水面から地球の夏というものを感じ取った。
海の側には沢山の出店もあった。人々は水着姿で楽しそうに歩いたり海に入ったりしていた。だがソーサーを降りたジララは足に触れる砂が灼けるように熱いことに驚いた。そしてこれだけの人数が好んで夏の海を訪れることに疑問を抱いた。太陽が直接肌に注ぐじりじりとした暑さが身に堪えた。ジララには冬の砂浜よりも夏の砂浜の方が足取りが重く感じられた。ドロロはそんな様子を察しジララへ声をかけた。
「もしかして夏の海は苦手でござったか?」
ドロロが不安そうにジララを見る。ドロロは長い地球暮らしでこの暑さにも慣れていた。だが母星はこのような人体の危険すら感じる危険な暑さになることはない。ケロンに比べて科学力の劣る地球では気温を自由に操作することはできない。
「もし気分が悪いのなら日陰で休憩でも……」
「いや」
ジララはドロロの誘いを断るとゆっくりと足を進めた。その度に足の裏へ不快な熱さが押し寄せたが顔色を変えることなくジララは歩いていた。ドロロは慌ててジララの後を追う。しばらく歩くとジララは海の側へ来て濡れた砂の上へ足を乗せた。波が揺れてジララの足を濡らす。それは冬の冷たさが嘘のようにぬるい水だった。ドロロもジララの真似をして足を海につけた。
「こうしていると冬のことを思い出すでござるよ。しかし……」
あまりお気に召されなかったでござるか、そう呟くドロロの手をジララは取った。そして手を掴んだまま海へと歩き出した。ざぶざぶと濡れる体。ぬるいとはいえ海に入らないよりはずっと暑さが和らいで快適だった。二人は腰まで海に浸かった。冬の海ではこんなことはできない。かつて訓練として冷水に浸かることはあったが、完全プライベートではやりたくのないことだ。ジララは夏にしかできないことをドロロとしたがっている。ドロロはその意図を汲んでジララに抱きついた。
「約束が叶って嬉しいでござるよ」
いくらアンチバリアを張っているとはいえ周囲には沢山の地球人がいた。だがドロロはそんなことお構い無しに愛おしそうにジララを抱き締めた。ジララはドロロの背中に腕を回す。抱き締め合う二人に波が揺れて地球の夏を彩っていた。
