ジラゼロ
ゼロロがX1に来た日、俺は落ち着かなかった。前々から用意されていた書類に目を通しているとある顔写真に驚いた、あまりにも似ている。間違いなくあいつの息子だろうと思ったからだ。入隊当日、兵舎の一室である俺の部屋へ入ってきたゼロロは敬礼をして名乗った。
「ゼロロと申します」
あの澄んだ目が俺を見つめる仕草があまりにもあいつに似ていた。
俺はあいつが好きだった。もう何万ケロン年も昔、同じ部隊に所属していたあいつは男顔負けのアサシンだった。細い体と温和な雰囲気。軍人に似つかわしくないほどの腰の低さ。その全てに惹かれていた。ある日あいつは姿を消した。噂で聞いたのは結婚して退役したとの話だった。それ以来あいつの消息は知らなかった。だが、ゼロロを知ってそれは変わった。間違いなくゼロロはあいつの息子だ。
「母上は元気か」
「はい。お知り合いですか?」
俺は頷く。懐かしい、この感じ。体中に血液が駆け巡るのが分かるように熱い。俺は思った。こいつなら……。手の届かない存在に成り果てたあいつによく似たゼロロ。丸い目が俺を見る。
「では、これからよろしくお願い致します」
良くない考えが頭をよぎる。ゼロロはあいつではないというのに。だが、この際何でも良かった。あいつに似たゼロロが俺のものになるのならそれも本望だった。
「ゼロロと申します」
あの澄んだ目が俺を見つめる仕草があまりにもあいつに似ていた。
俺はあいつが好きだった。もう何万ケロン年も昔、同じ部隊に所属していたあいつは男顔負けのアサシンだった。細い体と温和な雰囲気。軍人に似つかわしくないほどの腰の低さ。その全てに惹かれていた。ある日あいつは姿を消した。噂で聞いたのは結婚して退役したとの話だった。それ以来あいつの消息は知らなかった。だが、ゼロロを知ってそれは変わった。間違いなくゼロロはあいつの息子だ。
「母上は元気か」
「はい。お知り合いですか?」
俺は頷く。懐かしい、この感じ。体中に血液が駆け巡るのが分かるように熱い。俺は思った。こいつなら……。手の届かない存在に成り果てたあいつによく似たゼロロ。丸い目が俺を見る。
「では、これからよろしくお願い致します」
良くない考えが頭をよぎる。ゼロロはあいつではないというのに。だが、この際何でも良かった。あいつに似たゼロロが俺のものになるのならそれも本望だった。
