ジラゼロ
ゼロロの任務が無事に成功したと伝えられた。もとより失敗するとなど思ってはいなかったが。ジララは手元のワインを煽る。きっと真っ先にゼロロはジララの部屋に来るだろう。任務の後の高揚感と緊張から解放されて性欲が高まるのも無理はない。だがそれを自分に押し付けるのはどうなのだろうか、と頭を捻った。とはいえいつものことだから今更止める気もなかった。
部屋に来たゼロロは明らかに様子がおかしかった。欲情した瞳、紅潮した頬、荒い息遣い。興奮冷めやらぬ様子だった。
「ジララ様」
ゼロロは積極的にジララの首へ腕を回しマスク越しに何度もキスをした。これが本当に望んでいることなのか、一種の自傷なのかジララには分からなかった。けれど行為の間だけは何もかも忘れられるだろうと同情してやった。
ジララはマスクを外すとワインを口に含みゼロロに口移しをした。触れ合った唇から雫が零れ落ちる。この程度で酔うことはないだろうが、ゼロロはワインを飲み干すと再びキスをしてきた。
「僕もう……」
ゼロロは余裕のない声で言った。冷静さの欠片もない上擦った甘い声がジララの耳をくすぐる。ジララはゼロロの求めるものを与えようと胸に手を当てた。その拍動が興奮を伝えた。そして腹部へと徐々に降下していく。どこを触っても熱いその体はとてもゼロロのものとは思えなかった。今目の前にいるのは本当にゼロロなのだろうか。あまりに非現実的で頭がくらくらした。ゼロロの目がジララを捉える。青く綺麗な瞳は変わらず欲情に濡れ切っていた。
こんなに淫らなゼロロを知っているのはジララ以外にいるのだろうか。いつもの彼からは想像もできない乱れようにジララは困惑するしかなかった。求められれば答えるが、それがあのゼロロだとはとても思えない。
「ゼロロ……」
ジララは思わず名前を呼ぶ。ジララを見たゼロロは確かにゼロロで、整った顔もきょとんとジララを見る表情もゼロロそのものだった。
「どうかなさいましたか」
「いいや、あまりにお前らしくないからな」
ゼロロは言葉の意味を理解すると不服そうな顔をして言う。
「僕だってこういう時はあります。それに、お相手をしてくださっているのはジララ様じゃありませんか」
ジララはそうだったとゼロロの頭を撫でた。ゼロロはジララに抱き着く。
「今だけですから、どうか……」
くぐもった声をジララは背中で聞いた。密かにたまにの情事を楽しみにしていることを決してゼロロに悟られてはならないとジララはマスクの下で思うのだった。
部屋に来たゼロロは明らかに様子がおかしかった。欲情した瞳、紅潮した頬、荒い息遣い。興奮冷めやらぬ様子だった。
「ジララ様」
ゼロロは積極的にジララの首へ腕を回しマスク越しに何度もキスをした。これが本当に望んでいることなのか、一種の自傷なのかジララには分からなかった。けれど行為の間だけは何もかも忘れられるだろうと同情してやった。
ジララはマスクを外すとワインを口に含みゼロロに口移しをした。触れ合った唇から雫が零れ落ちる。この程度で酔うことはないだろうが、ゼロロはワインを飲み干すと再びキスをしてきた。
「僕もう……」
ゼロロは余裕のない声で言った。冷静さの欠片もない上擦った甘い声がジララの耳をくすぐる。ジララはゼロロの求めるものを与えようと胸に手を当てた。その拍動が興奮を伝えた。そして腹部へと徐々に降下していく。どこを触っても熱いその体はとてもゼロロのものとは思えなかった。今目の前にいるのは本当にゼロロなのだろうか。あまりに非現実的で頭がくらくらした。ゼロロの目がジララを捉える。青く綺麗な瞳は変わらず欲情に濡れ切っていた。
こんなに淫らなゼロロを知っているのはジララ以外にいるのだろうか。いつもの彼からは想像もできない乱れようにジララは困惑するしかなかった。求められれば答えるが、それがあのゼロロだとはとても思えない。
「ゼロロ……」
ジララは思わず名前を呼ぶ。ジララを見たゼロロは確かにゼロロで、整った顔もきょとんとジララを見る表情もゼロロそのものだった。
「どうかなさいましたか」
「いいや、あまりにお前らしくないからな」
ゼロロは言葉の意味を理解すると不服そうな顔をして言う。
「僕だってこういう時はあります。それに、お相手をしてくださっているのはジララ様じゃありませんか」
ジララはそうだったとゼロロの頭を撫でた。ゼロロはジララに抱き着く。
「今だけですから、どうか……」
くぐもった声をジララは背中で聞いた。密かにたまにの情事を楽しみにしていることを決してゼロロに悟られてはならないとジララはマスクの下で思うのだった。
