ジラゼロ

擬人化

 軍事社会の中で二人が互いに惹かれ合うことは禁じられている。しかし、それが逆に情熱を燃え上がらせる。
 訓練が終わるとジララはゼロロを自室へ呼び出した。それは日課と化していた。ゼロロが部屋へ入るとすぐさまジララは近づき抱擁した。
「まだシャワーも浴びてませんから」
 ジララはゼロロの手首を掴む。無理を強いても組み敷きたいと思っていた。しっとりと汗に濡れた額。蒸れたマスクの中はいやらしい匂いが立ち込める。抵抗しているゼロロも内心満更ではなさそうに息遣いが荒くなっていた。耳を掠める熱い息にジララは燃え上がる。制服のボタンを上から順に一つずつ丁寧に開けていく。ゼロロは覚悟を決めたように息を呑む。ジララは襟首から腕を突っ込み胸を撫でた。ゼロロの体が跳ね上がる。
「ジララ様っ」
 ジララはゼロロのマスクを外してやりキスをした。口内は期待に満ちたように熱く湿っていた。
 制服を脱いでしまえば上下関係などないも同然だった。ゼロロの潤んだ瞳に応えるようにジララは太ももへ手を伸ばす。ゼロロは羞恥のあまり顔を真っ赤にし俯いた。やはり、こんなことをするのはよくない。ましてや上官と。後ろめたさを感じながら毎度行為に及んでいた。それでも断れないでいるのは己の意志の弱さか。
 ジララはゼロロの髪を撫でた。水色の細い髪が指の間を伝って落ちた。自分の意志がそうさせている、つまりジララを求めていると考える他なかった。ボタンを全て外し終わると露わになった白い素肌に口づけをした。
 ゼロロは柔らかいベッドへ押し倒されると目を閉じた。胸に触れる金属の冷たさと感触。いつまで経っても慣れることはない。それでもジララに身を委ねるのはほんの少しでも嫌ではないから、なのだろう。
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