ジラゼロ
ジラ→ゼロ←ゾル
俺はベッドに入ってからも悶々とし続けていた。昼間のゼロロが頭から離れない。俺は寝返りを打ってゼロロを頭から消そうとした。だができない。目を閉じればくっきりと鮮やかなゼロロがそこにはいる。
「クソ……」
何故、ゼロロがジララに触れられて嬉しそうにする? あの嬉しそうな、みっともなく緩んだ顔。ゼロロがジララのどこに惚れているのか俺には分からない。だがゼロロは隠しきれない様子でジララと親しげにしている。何故だ、何故なのか。考えても仕方がないのに考えずにはいられない。
「寝不足?」
「……放っておけ」
食堂でゼロロに話しかけられた。空きテーブルがあるというのにゼロロはわざわざ俺の前に腰掛ける。俺はゼロロを視界に入れないように朝食を口に運んだ。
「駄目じゃないか。訓練に支障が出るよ」
偉そうな口ぶりにイライラしながら聞き流す。ジララと仲良くできて、さぞかしよく眠れたのだろう。俺の寝不足の原因も知らずに適当な言葉を述べるのは勘弁して欲しい。
「そういえば、昨日ジララ様が」
ジララ様。ゼロロが嬉しそうに口を開く。俺は耳を塞ぎたい気持ちを堪え朝食を必死に飲み込む。そしてトレーを持って立ち上がった。
「ちょっと、まだ話の途中なんだけど」
ゼロロの声を無視して回収場所へ歩いて行く。よりによってゼロロの口から一番聞きたくない話だった。
訓練はいつも通り行われた。寝不足で体が重いなど言い訳にはならない。だが夕方に訓練を終えた頃にはいつも以上に疲労感があった。訓練後、ゼロロはやはりジララと何かを話していた。俺は遠くでその様子を見ていた。何を話しているのかは聞こえない。だがゼロロがこちらを見ると手を振りながら俺の名前を呼んだ。
「あ、ゾルル君」
ゼロロはこちらへ小走りで駆け寄る。
「明日の訓練はペアで行うんだって。僕と組まない?」
意外な言葉に俺は驚いた。だがゼロロの後ろで俺を睨みつけるように見つめるジララの視線が気になった。
「……ああ」
「よし、決まり! じゃあさっさと寝なくっちゃ。明日は寝不足じゃ駄目だよ」
ゼロロはにこにこと笑顔を向けた。笑っているときのゼロロは子供の頃から変わらない。アサシンになっても根本的には変わっていない。俺がずっと見ていたあのゼロロだ。だからこそ思う。ジララがゼロロの何を知っているというのか。
「ジララ様、明日のペアが見つかりました」
「ゾルルと組むのか」
ジララがゆっくりとこちらへ歩み寄って来る。そして舐めるような視線を向けた。気に食わない。俺は睨み返してやった。
「ゼロロの足を引っ張らないよう早めに寝ておけ」
「……フン」
俺は奴から目を逸らした。ゼロロはきょとんとした顔で俺達を見ていた。
ジララに言われたからではないが早めにベッドに入った。どうせ眠れない。目を閉じれば二人の姿が浮かぶ。俺は掛け布団を殴った。明日はゼロロとペアが組める、そのこと自体は嬉しいはずなのに。モヤモヤした気持ちを何かにぶつけたくなった。
俺はベッドに入ってからも悶々とし続けていた。昼間のゼロロが頭から離れない。俺は寝返りを打ってゼロロを頭から消そうとした。だができない。目を閉じればくっきりと鮮やかなゼロロがそこにはいる。
「クソ……」
何故、ゼロロがジララに触れられて嬉しそうにする? あの嬉しそうな、みっともなく緩んだ顔。ゼロロがジララのどこに惚れているのか俺には分からない。だがゼロロは隠しきれない様子でジララと親しげにしている。何故だ、何故なのか。考えても仕方がないのに考えずにはいられない。
「寝不足?」
「……放っておけ」
食堂でゼロロに話しかけられた。空きテーブルがあるというのにゼロロはわざわざ俺の前に腰掛ける。俺はゼロロを視界に入れないように朝食を口に運んだ。
「駄目じゃないか。訓練に支障が出るよ」
偉そうな口ぶりにイライラしながら聞き流す。ジララと仲良くできて、さぞかしよく眠れたのだろう。俺の寝不足の原因も知らずに適当な言葉を述べるのは勘弁して欲しい。
「そういえば、昨日ジララ様が」
ジララ様。ゼロロが嬉しそうに口を開く。俺は耳を塞ぎたい気持ちを堪え朝食を必死に飲み込む。そしてトレーを持って立ち上がった。
「ちょっと、まだ話の途中なんだけど」
ゼロロの声を無視して回収場所へ歩いて行く。よりによってゼロロの口から一番聞きたくない話だった。
訓練はいつも通り行われた。寝不足で体が重いなど言い訳にはならない。だが夕方に訓練を終えた頃にはいつも以上に疲労感があった。訓練後、ゼロロはやはりジララと何かを話していた。俺は遠くでその様子を見ていた。何を話しているのかは聞こえない。だがゼロロがこちらを見ると手を振りながら俺の名前を呼んだ。
「あ、ゾルル君」
ゼロロはこちらへ小走りで駆け寄る。
「明日の訓練はペアで行うんだって。僕と組まない?」
意外な言葉に俺は驚いた。だがゼロロの後ろで俺を睨みつけるように見つめるジララの視線が気になった。
「……ああ」
「よし、決まり! じゃあさっさと寝なくっちゃ。明日は寝不足じゃ駄目だよ」
ゼロロはにこにこと笑顔を向けた。笑っているときのゼロロは子供の頃から変わらない。アサシンになっても根本的には変わっていない。俺がずっと見ていたあのゼロロだ。だからこそ思う。ジララがゼロロの何を知っているというのか。
「ジララ様、明日のペアが見つかりました」
「ゾルルと組むのか」
ジララがゆっくりとこちらへ歩み寄って来る。そして舐めるような視線を向けた。気に食わない。俺は睨み返してやった。
「ゼロロの足を引っ張らないよう早めに寝ておけ」
「……フン」
俺は奴から目を逸らした。ゼロロはきょとんとした顔で俺達を見ていた。
ジララに言われたからではないが早めにベッドに入った。どうせ眠れない。目を閉じれば二人の姿が浮かぶ。俺は掛け布団を殴った。明日はゼロロとペアが組める、そのこと自体は嬉しいはずなのに。モヤモヤした気持ちを何かにぶつけたくなった。
