ジラゼロ
そこは地上が雪に覆われた美しいことで有名な星だった。遠くから見ても真っ白で生物が居住してるとは到底思えない。
その星にゼロロは任務を受けて向かうことになっていた。そこではまだ経験の浅いゼロロにジララが付き添うことになった。移動中窓から星を見てはその白さに驚いた。あんな星が存在するのかとゼロロは不謹慎ながら楽しみだった。ジララと二人で綺麗な星に行けるなんて幸運なことだった。
ゼロロにとってジララは上官でありながら恋人でもあった。訓練の合間を縫っては逢瀬を重ねる関係だった。その甘美な時間とは真逆の任務だと言うのに思わず浮足立ってしまう。落ち着かなければと呼吸を整える。
二人は長い移動を経て地上に降り立った。無事に到着したことを本部に知らせるとその雪を踏みしめる。ゼロロはその美しさに息を呑んだ。なんて綺麗な星だろう。銀世界と呼ぶに相応しく、いかにも異星といった感じだった。しかしその分非常に冷えた。空からは塵のような雪が降り、足元にも厚みのある雪が地面を覆っていた。肌を突き刺す冷たい風に身が縮んだ。
「綺麗な星ですね」
思わず言葉を漏らしたゼロロにジララは呆れるように言った。
「そんな呑気なことを言っている場合か」
「も、申し訳ありません」
早足で進むジララにゼロロはついて行く。太陽はすでに沈み、辺りは薄暗い。雪の明かりがほのかに足元を照らしていた。
「日が暮れるまでこの辺りで待つとするか」
葉の落ちた太い木の下でジララは言う。人気のないこの場所なら都合がいい。ジララは幹に寄り掛かり座り込んだ。ゼロロもジララに続いてその場に座った。任務は夜中に行う。二人は夜になるのをじっと待った。
「僕、雪を見るのは初めてなんです」
嬉々として語るゼロロにジララは頷く。ゼロロは指で地面の雪をつまんだ。雪はサラサラとしていて手のひらの体温ですぐに溶けた。ここまで真っ白に染まった星は中々ない。数多ある宇宙の中でも珍しい星だ。
「少し寒いですけどね」
ゼロロはジララの手を見た。機械の体はさぞかし冷えるだろう。少しでも温めてあげたいとそう思い自らの手をジララの手に重ねた。
「お前が冷えてしまう」
「僕は大丈夫です」
そうしてそのまま二人は互いの体温を感じながら日が沈むのを待った。
待っているだけとは言え、周囲に誰もいないか常に気は張り詰めていた。ふとジララは言った。
「見てみろ、星が美しい」
ゼロロは言われた通り空を見上げる。そこには宇宙中の星々が煌めいていた。本星では見ることのできない美しさに「綺麗……」と声を漏らした。握ったままの手に力が入った。ジララと見る星空は一層ロマンチックに感じられた。瞬く一面の星をうっとりと見つめるゼロロにジララはキスをした。
「任務中ですよ」
「構わん」
ゼロロは微笑むとジララの頬にキスをする。ジララがゼロロの体を抱き寄せたとき星は二人のために輝いているようだった。二人は空を見上げる。繋いだ手が熱くなったような気がした。こうしていられるのも今だけだから、そう理由をつけて二人は手を握り合っていた。
その星にゼロロは任務を受けて向かうことになっていた。そこではまだ経験の浅いゼロロにジララが付き添うことになった。移動中窓から星を見てはその白さに驚いた。あんな星が存在するのかとゼロロは不謹慎ながら楽しみだった。ジララと二人で綺麗な星に行けるなんて幸運なことだった。
ゼロロにとってジララは上官でありながら恋人でもあった。訓練の合間を縫っては逢瀬を重ねる関係だった。その甘美な時間とは真逆の任務だと言うのに思わず浮足立ってしまう。落ち着かなければと呼吸を整える。
二人は長い移動を経て地上に降り立った。無事に到着したことを本部に知らせるとその雪を踏みしめる。ゼロロはその美しさに息を呑んだ。なんて綺麗な星だろう。銀世界と呼ぶに相応しく、いかにも異星といった感じだった。しかしその分非常に冷えた。空からは塵のような雪が降り、足元にも厚みのある雪が地面を覆っていた。肌を突き刺す冷たい風に身が縮んだ。
「綺麗な星ですね」
思わず言葉を漏らしたゼロロにジララは呆れるように言った。
「そんな呑気なことを言っている場合か」
「も、申し訳ありません」
早足で進むジララにゼロロはついて行く。太陽はすでに沈み、辺りは薄暗い。雪の明かりがほのかに足元を照らしていた。
「日が暮れるまでこの辺りで待つとするか」
葉の落ちた太い木の下でジララは言う。人気のないこの場所なら都合がいい。ジララは幹に寄り掛かり座り込んだ。ゼロロもジララに続いてその場に座った。任務は夜中に行う。二人は夜になるのをじっと待った。
「僕、雪を見るのは初めてなんです」
嬉々として語るゼロロにジララは頷く。ゼロロは指で地面の雪をつまんだ。雪はサラサラとしていて手のひらの体温ですぐに溶けた。ここまで真っ白に染まった星は中々ない。数多ある宇宙の中でも珍しい星だ。
「少し寒いですけどね」
ゼロロはジララの手を見た。機械の体はさぞかし冷えるだろう。少しでも温めてあげたいとそう思い自らの手をジララの手に重ねた。
「お前が冷えてしまう」
「僕は大丈夫です」
そうしてそのまま二人は互いの体温を感じながら日が沈むのを待った。
待っているだけとは言え、周囲に誰もいないか常に気は張り詰めていた。ふとジララは言った。
「見てみろ、星が美しい」
ゼロロは言われた通り空を見上げる。そこには宇宙中の星々が煌めいていた。本星では見ることのできない美しさに「綺麗……」と声を漏らした。握ったままの手に力が入った。ジララと見る星空は一層ロマンチックに感じられた。瞬く一面の星をうっとりと見つめるゼロロにジララはキスをした。
「任務中ですよ」
「構わん」
ゼロロは微笑むとジララの頬にキスをする。ジララがゼロロの体を抱き寄せたとき星は二人のために輝いているようだった。二人は空を見上げる。繋いだ手が熱くなったような気がした。こうしていられるのも今だけだから、そう理由をつけて二人は手を握り合っていた。
