ジラゼロ
グランドスターに乗って一日目。地球侵略のためケロロ小隊に所属した僕はグランドスターで地球に向かっていた。パレードに遅刻したりケロロ君がケロボールを忘れたり、色んなことがあってどっと疲れた。何事も始めが大事だと言うのにこんな調子で本当に大丈夫なのだろうか。カーテン一枚で仕切られたベッドの上でふと思い出す。そういえば人混みの中にジララ様を見た。遠くの背中だったがあれは間違いなくジララ様だった。周囲に紛れ込んでいるのに独特な雰囲気をまとっている、僕は思わず息を呑んだ。除隊されてどれだけ経っただろう。あれ以来会うことのなかったジララ様を久しぶりに見てしまった。だが声はかけなかった。いや、かけられなかった。あの背中に声をかける勇気が僕にはなかった。ただ黙って見つめて僕はグランドスターに乗り込んだ。どうしてジララ様がパレードを見に来たのだろう。考えても答えは一つしかない。僕の晴れ舞台を見るためだろう。僕はみんなを起こさないよう寝返りを打つ。後輩の門出を祝うため、単純な理由だ。つまりジララ様にとって僕の存在は決して小さなものではなかったのではないか。
変に目が冴えて眠れなくなった。ついでにケロロ君のひどい歯ぎしりも心配になった。遠くなるケロン星に思いを馳せながら僕はベッドの中で小さく敬礼をした。
翌朝、目の下にひどいクマを作った小隊メンバーに謝るケロロ君を見たのはまた別のお話。
変に目が冴えて眠れなくなった。ついでにケロロ君のひどい歯ぎしりも心配になった。遠くなるケロン星に思いを馳せながら僕はベッドの中で小さく敬礼をした。
翌朝、目の下にひどいクマを作った小隊メンバーに謝るケロロ君を見たのはまた別のお話。
