さて、私のクラスメート達は普段本編に出ないモブ脇役ヘイヘイヘーイなのだが、割とハイスペックである。出番がある事に今回は紹介しよう。


「窓から見えるけど警察取り囲んでんね。えーっと、犯人は４人で……あら、みっちゃん捕まって人質なってるぽ」
「は？！生きてる！！？」
「人質なんだから生きてんだろ。それよかさっきグループで居場所書いてたんだけど見られてねーかな」
『Ａ、遠隔でどーにか出来ない？』
「任せな？？？トーク履歴消すわ」


たまーに出てくるクラスメートＡこと浅桐陽介くんは何や知らんけど、普段はパッとしないノリのいい阿呆なんですが、今みたいにパソコンやスマホを持たせれば敵なしの恐ろしい奴。前遊び半分でお偉い機関ハッキングして遊んだって本当？？？ついでにそこのセキュリティもっと良くしておいたとかただの愉快犯やんけ。


「おっけー消したよー」
「ねえ、犯人“神の意志。神に捧げる生贄が必要”とか抜かしてるらしいよ」
『は？？カルトかよ。つーかうちのクラスしかいないよね今日』
「いないな」
「俺等を生贄とか、邪神でも呼ぶ気かよワロスワロス」
「神様かも知れないじゃん希望を捨てるな」
『このクラスで？私以外悪人やんけ』
「「「お前と黒澤は完全に悪人」」」
『コロスゥ』
「ねえ、人質言ってるけど生贄言ってたらさ、みっちゃん殺されるんとちゃいます？」
『「「……」」』
「う゛ぁああ！？！！殺られる！マジ？！真島と書いてマジ！？」
『貴様鳳仙に突っ込むぞ！？みっちゃん死んでまうの？！』
「委員長ぉー！！！」
「待って！？悪巧み代表は苗字だろ！？」
『沼川委員長私が冷静になるまで１回待って』
「ええいちょっと待って。Ｂーーー！！！毒島ァー！！！」
「なーに」
「外に声明文！俺達を殺る前にみっちゃん殺ったら……あー……」
『Ａ、アイツ等の個人情報調べられんの。嫌なこととか』
「やってみるぅ」
「名前、みっちゃん殺したらお前等も道連れだーは駄目かな」
『生贄だの抜かしてる奴等がか？死ぬこと恐れる？うける』
「いやー、名前、委員長、ちょっとこれ見てくれや」
『ん』


Ａのパソコンを覗いてみれば、４人の個人情報が出てきた。なに？宝石強盗？銀行？え、なにやった後にここに来たの？じゃあこれって、


「……芝居やんけ！！絶対これ責任能力がねえってアピだよ！！！」
『Ｂ！』
「もしもしお父さーーーん？？うん無事～。クラスメートとバリケード張ってる。あのさ、頼みがあるんだけど」


クラスメートＢこと毒島圭介。大人しい見た目して、しかもこんな底辺な学校なのにこの人、御曹司なんですよ。

ええ。御曹司なんですよ。どっかの赤司財閥だの跡部財閥と並ぶくらい。ただ毒島のオトンが庶民思考で、普通の高校に通わせたいとここにいるだけで。たまにこの人お家の力めっちゃ使うけど。



「ところで名前ちゃん、外見た？」
『みてなーい』
「見なよ」
『みたくなーーーい』


やはりと言うか、外に沢山のお兄様方が集まってるんだが