短編集(クローズ・WORST)
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ほう、とゆっくり息を吐く。煙草も吸っていないのに出てくる白い息が視界を染める。
年明け前に飲み潰れやがった幼馴染み共を放っておいて、初詣へと出てみた。最早チラホラと人が多くなって来ている。ぼっち?上等だい。どうせ誰か彼かいる。
「よぉ、寒そうだな」
『第一村人発見』
「村人じゃねーわ。あけおめ」
『あけおめ、とっきー』
ぼっちのとっきー見付けました。人のこと寒そうとか言ってるけどスカジャン着てる奴に言われたくない。
ちなみに私は家で飲んでた勢いでTシャツにパーカー、黒スキニーというくっそラフな格好である。寒いわい。
『とっきーも初詣?』
「あー、どうせ歩いてりゃ知り合いいるだろーと思ってよ。お前なのは不服だ」
『やだっ名前ちゃんに新年早々会えて嬉しいよだなんてっ!』
「調子のんな」
『いでっ』
「ほれこれでも付けてろ」
『なんで軍手?』
「じゃあこれ」
『なんでマフラー?』
「不満の多い奴だなほらよ」
『どこからそんな可愛い手袋だした?なんで最初軍手出した????』
「十希夫くんの秘密道具なー」
『十希夫くんココア飲みたい』
「ほらよ」
『あるの!?なにアンタ私と会うこと想定してたの!!?』
「ぶっちゃけお前かクロサーかブッチャーのどれかに会うとは思ってた」
『oh……』
そのまま二人で神社の境内へ。寂れた神社だけど毎年ここへ来ている。おかしいな、去年はこんなに賑わってなかったと思うけど。
お嬢さん綿あめ食べるかい?おみくじ付きだよ。あれ、爺ちゃんどっかで見覚え、あらー昔近所に住んでたね!名前ちゃん久しぶりだねえこっちのお雑煮もお食べ。あら婆ちゃん久しぶり!ありがたく頂くよ、お代は?え、いらない?もーありがたくー!おやお嬢さん、これも食べなさい。美味しいよ。は?誰だオッサン。それはいらねーわ。
『……とっきー顔真っ青ですけど』
「……いや……」
『この神社初めて?ここあれだよ、春道くんが林田の恵ちゃんに負けたとこ』
「それは知ってる。……いや、気の所為だろ、うん」
変なとっきーだなぁと笑いながらお賽銭入れる。巫女さんいないけど神主さんがいて、神主さんも知り合いだ。おや君は初めて見るね、君達に幸せがありますように。
にこりと笑う神主さんにありがとねー!また来年も来るよーと笑いかける。じゃあ行こっかーと真っ青な顔をしたとっきーと腕を組んで神社の鳥居を潜った。
「……名前」
『んー?』
「……あそこの神主、こないだ、死ななかったか」
『死んだよー?ついでに雑煮と綿あめの爺婆は何年か前に死んでるー』
でも良い人達でねー、毎年通ってるから可愛がってくれてねー、もう不幸になりませんようにっていっつも言ってくれるんだよーと言えばさっきより顔色が良くなったとっきーが「……お前、いつも1人で来てたのかよ」と零した。違わい、いつもは幼馴染みと来るわい。
「……そういやさっき知らねえオッサンの差し出した、なんかは食わなかったな」
『だってあの人顔なかったじゃん。怖くね?』
「情報の後出しは良くねーぞ!!!」
『なぁにとっきー怖いの?名前ちゃんが腕組んであげようねー』
「ははは嬉しいなあ」
『いででででで!!!!』
境内を出て階段を降りたら汗だくになった幼馴染み達がいた。半泣きの将五、取り乱した十三、拓海。明らかに様子のおかしい寿。
「おま、何してんだよ!!」
『え?お前等飲み潰れてたから初詣に、ねえとっきー』
「お、おう」
「何言ってんだお前、お前、」
「飲み潰れてたのお前だろ、どうやって茶の間から居なくなったんだよ」
あれえ?
あけおめでーす
あけおめって小説じゃねーななんでこうなった後悔はしてない可愛いとっきーが見たかった。こんな年にしてこーね
年明け前に飲み潰れやがった幼馴染み共を放っておいて、初詣へと出てみた。最早チラホラと人が多くなって来ている。ぼっち?上等だい。どうせ誰か彼かいる。
「よぉ、寒そうだな」
『第一村人発見』
「村人じゃねーわ。あけおめ」
『あけおめ、とっきー』
ぼっちのとっきー見付けました。人のこと寒そうとか言ってるけどスカジャン着てる奴に言われたくない。
ちなみに私は家で飲んでた勢いでTシャツにパーカー、黒スキニーというくっそラフな格好である。寒いわい。
『とっきーも初詣?』
「あー、どうせ歩いてりゃ知り合いいるだろーと思ってよ。お前なのは不服だ」
『やだっ名前ちゃんに新年早々会えて嬉しいよだなんてっ!』
「調子のんな」
『いでっ』
「ほれこれでも付けてろ」
『なんで軍手?』
「じゃあこれ」
『なんでマフラー?』
「不満の多い奴だなほらよ」
『どこからそんな可愛い手袋だした?なんで最初軍手出した????』
「十希夫くんの秘密道具なー」
『十希夫くんココア飲みたい』
「ほらよ」
『あるの!?なにアンタ私と会うこと想定してたの!!?』
「ぶっちゃけお前かクロサーかブッチャーのどれかに会うとは思ってた」
『oh……』
そのまま二人で神社の境内へ。寂れた神社だけど毎年ここへ来ている。おかしいな、去年はこんなに賑わってなかったと思うけど。
お嬢さん綿あめ食べるかい?おみくじ付きだよ。あれ、爺ちゃんどっかで見覚え、あらー昔近所に住んでたね!名前ちゃん久しぶりだねえこっちのお雑煮もお食べ。あら婆ちゃん久しぶり!ありがたく頂くよ、お代は?え、いらない?もーありがたくー!おやお嬢さん、これも食べなさい。美味しいよ。は?誰だオッサン。それはいらねーわ。
『……とっきー顔真っ青ですけど』
「……いや……」
『この神社初めて?ここあれだよ、春道くんが林田の恵ちゃんに負けたとこ』
「それは知ってる。……いや、気の所為だろ、うん」
変なとっきーだなぁと笑いながらお賽銭入れる。巫女さんいないけど神主さんがいて、神主さんも知り合いだ。おや君は初めて見るね、君達に幸せがありますように。
にこりと笑う神主さんにありがとねー!また来年も来るよーと笑いかける。じゃあ行こっかーと真っ青な顔をしたとっきーと腕を組んで神社の鳥居を潜った。
「……名前」
『んー?』
「……あそこの神主、こないだ、死ななかったか」
『死んだよー?ついでに雑煮と綿あめの爺婆は何年か前に死んでるー』
でも良い人達でねー、毎年通ってるから可愛がってくれてねー、もう不幸になりませんようにっていっつも言ってくれるんだよーと言えばさっきより顔色が良くなったとっきーが「……お前、いつも1人で来てたのかよ」と零した。違わい、いつもは幼馴染みと来るわい。
「……そういやさっき知らねえオッサンの差し出した、なんかは食わなかったな」
『だってあの人顔なかったじゃん。怖くね?』
「情報の後出しは良くねーぞ!!!」
『なぁにとっきー怖いの?名前ちゃんが腕組んであげようねー』
「ははは嬉しいなあ」
『いででででで!!!!』
境内を出て階段を降りたら汗だくになった幼馴染み達がいた。半泣きの将五、取り乱した十三、拓海。明らかに様子のおかしい寿。
「おま、何してんだよ!!」
『え?お前等飲み潰れてたから初詣に、ねえとっきー』
「お、おう」
「何言ってんだお前、お前、」
「飲み潰れてたのお前だろ、どうやって茶の間から居なくなったんだよ」
あれえ?
あけおめでーす
あけおめって小説じゃねーななんでこうなった後悔はしてない可愛いとっきーが見たかった。こんな年にしてこーね