鬼ごっこ!
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花宮真の異変に気付かない霧崎第一ではなかった。
霧崎第一に該当者は花宮真だけ、ではなかった。バスケ部には花宮以外にレギュラーで松本という男がいたが、奴は今海外留学している為難を逃れている。
花宮真は今爪を齧り目の前のノートパソコンから動かない。理由は解っている、何故ならその声が聞こえているからだ。
彼女の存在をバスケ部は皆知っている、花宮は彼女、苗字名前の話を以前霧崎第一に彼女が来てからはよくするようになっていたからだ。
やれ名前は頭が悪いが回転はいいだの、名前は強いが弱いだの、甘い物や美味いものなら30kgは食うだのと、楽しそうに話していた。余程従姉妹が可愛いんだね、と原が言えばそんなんじゃねえよバァカ!と赤面して言うほどには可愛がっているんだろう。
彼女の悲鳴が、聞こえる。同じ都内だというのに、花宮は助けに行けない自分を恥じていた。
彼がもし馬鹿であったなら、何も考えず拠点から飛び出ていただろう。そこらの暴徒を殴り、抉り、……必ず助けに行く。
だが彼はとても頭が良かった。このまま自分が考えなしに外に飛び出してしまったら、もし自分がどうにかなってしまったら元も子もないのだ。霧崎は花宮がいてこそ動く。花宮がいなくなれば霧崎はバラけてしまう。##NAME1##達が安心して休める場所が無くなる。それは、駄目だ。考えろ、考えろ。
ぴぴ、スマホが鳴る。珍しく画面も見ずに出た。
「誰だ」
《動くなよ》
「……解ってますよ。今動いたらアイツ等避難出来ねぇだろうが」
《アイツは大丈夫だ。見てろ》
その言葉の数秒後、名前が大声を出す。物凄い轟音と共にカメラが消えた。
「…山田か」
《……チッ。とりあえずお前は》
「ふはっ、一々言うなよ。心配しなくともアンタ等が迎えに来るまで逃げ切れるように気を付けますよ、お兄様?」
《俺の兄弟は将五と名前だけだ、お前みたいな性格の悪いガキは弟にいらねぇ》
「マジレスやめろ」
霧崎第一に該当者は花宮真だけ、ではなかった。バスケ部には花宮以外にレギュラーで松本という男がいたが、奴は今海外留学している為難を逃れている。
花宮真は今爪を齧り目の前のノートパソコンから動かない。理由は解っている、何故ならその声が聞こえているからだ。
彼女の存在をバスケ部は皆知っている、花宮は彼女、苗字名前の話を以前霧崎第一に彼女が来てからはよくするようになっていたからだ。
やれ名前は頭が悪いが回転はいいだの、名前は強いが弱いだの、甘い物や美味いものなら30kgは食うだのと、楽しそうに話していた。余程従姉妹が可愛いんだね、と原が言えばそんなんじゃねえよバァカ!と赤面して言うほどには可愛がっているんだろう。
彼女の悲鳴が、聞こえる。同じ都内だというのに、花宮は助けに行けない自分を恥じていた。
彼がもし馬鹿であったなら、何も考えず拠点から飛び出ていただろう。そこらの暴徒を殴り、抉り、……必ず助けに行く。
だが彼はとても頭が良かった。このまま自分が考えなしに外に飛び出してしまったら、もし自分がどうにかなってしまったら元も子もないのだ。霧崎は花宮がいてこそ動く。花宮がいなくなれば霧崎はバラけてしまう。##NAME1##達が安心して休める場所が無くなる。それは、駄目だ。考えろ、考えろ。
ぴぴ、スマホが鳴る。珍しく画面も見ずに出た。
「誰だ」
《動くなよ》
「……解ってますよ。今動いたらアイツ等避難出来ねぇだろうが」
《アイツは大丈夫だ。見てろ》
その言葉の数秒後、名前が大声を出す。物凄い轟音と共にカメラが消えた。
「…山田か」
《……チッ。とりあえずお前は》
「ふはっ、一々言うなよ。心配しなくともアンタ等が迎えに来るまで逃げ切れるように気を付けますよ、お兄様?」
《俺の兄弟は将五と名前だけだ、お前みたいな性格の悪いガキは弟にいらねぇ》
「マジレスやめろ」