鬼ごっこ!
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「とりあえず、うちのクラスメートであるハイスペックAとハイスペックBが“何故政府が突然こんな馬鹿な事をやらかしたのか”を探ってる。まぁ、これはサブクエみたいなもんだ、残り2日でもし解っても死んだ命は戻らねーからな」
灰崎は一瞬自分を庇って鬼に殺された同級生の顔がチラついた。仲が良い訳ではなかった、それでもこれなのだ。他の人は、もっと。そしてすっかり着替えて(山田が着替えを沢山持ってきていたらしい)布団に横になりながら(布団と毛布、クッションまである。この車冷蔵庫もあるけどむしろ何がないの)話を聞いている。
『……本題話せ山田。これなら何をするか、だろ。仮眠出来る場所、いまから探すのは難じゃねーか?』
「それだけど、さっきAに真さんと連絡を取ってもらった」
「真?」
「花宮だよ笠松。俺の従兄弟でもある」
「名前っち親戚多いからこんがらがるッス……」
『むしろ私繋がりで皆親戚みたいなもんだしね。それで、真が?』
「真さんを護るために霧崎バスケ部が拠点を作ったわけ。凄いよね霧崎バスケ部人数多いのに該当者真さんしかいなかったらしいよ。勿論鬼に見付かったら壊されるし、暴徒に見付かれば密告も有り得るから仮眠だけ出来る場所。このままそこに行く」
「待て黒澤、その後はどうする気だ」
「考えてますよ笠松さん。拠点がバレねーように早めにそこから出て、逃げ回って、戸亜留市からの連絡待ちッス。車は他の連中にガソリン入れてもらいますよ、該当者じゃない、真さん信者にでもね。いざという時に使うんで」
『……山田、戸亜留市は大丈夫?連絡待ちってこた、城塞化した戸亜留市に該当者連れ込むんだろ?戸亜留市では暴徒出てねーのか』
名前はそれが心配だった。戸亜留市は小さい町だから、知らない顔は少ないと言っていい。九里虎はどうせ大丈夫だけど、花は?暴徒を殺せるような男ではない。花の名前の拓海や蓮次はどうなってる?銀次はストーカーだけど一応後輩だどうなっている。近所だとかなら知らない顔はない。そんな人達が暴徒になっていたら名前の精神はきっと壊れるだろう。
矢継ぎ早に話す名前に山田はゆっくりと答える。
「安心しろ、まず花の名前は無効らしい、ブチ切れた藤代を鬼が素通りして花の方に向かったって言ってた。即座に殺したらしい。九里虎?特攻隊長ですがなにか?銀次はお前の事心配しすぎてキモイからって天地にしばかれたってよ」
『まいだーりん』
「認めん!」
「そうお前のdarlingね」
「発音良すぎかよ」
「んで、暴徒だけど」
『……うん』
「名前、お前忘れてないか?“この騒動は3日間で終わり”なんだぜ」
『……?』
「お前にしちゃ察しがわりーなー、いや、お前にとって戸亜留市の極悪人共は怖い存在じゃねーからな。あのな、この3日間は確かに日本は無法地帯だ。戸亜留市だってもう鬼を殺してるし外部から入ろうとする暴徒に火炎瓶投げつけたどこぞの妹馬鹿な人達がおっと誰か来たようだ」
『十三と好誠さんなにしてんの????』
「そこに鮫島さんとゲンさんと龍信さんと竜也さん入れろ」
『最悪面子かよ』
「ともかくだ。無法地帯にゃ変わりねーが、それは必ず終わるんだよ名前。もし、もしだ。戸亜留市で暴徒が出たら、どうなる?」
『……待って、戸亜留市の不良主共でパンピーを、暴徒とは言え殺す奴はそうはいねーだろ』
「あぁ、殺しはしねーだろ。もしかしたら誰かの知り合いかもしれねーからな。だけど終わってからソイツは、ソイツの家族は“睨まれる”ぜ。隣人なんてもんじゃねー、“戸亜留市の不良の大半”にな」
『……あーーー、なーーるほどね。そりゃ暴徒も出ねーわな』
「今回お前の件もあって暴徒に怒りが募った連中は暴徒以外にゃ優しいがよ、外から来る暴徒で怒り発散させてる。大体鬼から自分のガキ護ってもらってる奴等もいるんだ、それ見てわざわざ地元の不良敵に回すと思うかよ」
そこまで言えば名前は良かった、と呟いた。ぐしっ、と目元を拭いた。泣いてる場合ではないと思ってるらしい。まぁそうだが、終わったら目一杯泣けつけや。俺でも、幼馴染み連中でも、あの恐ろしい十三さんにでもいいからさ。
山田は車を発進させた。
灰崎は一瞬自分を庇って鬼に殺された同級生の顔がチラついた。仲が良い訳ではなかった、それでもこれなのだ。他の人は、もっと。そしてすっかり着替えて(山田が着替えを沢山持ってきていたらしい)布団に横になりながら(布団と毛布、クッションまである。この車冷蔵庫もあるけどむしろ何がないの)話を聞いている。
『……本題話せ山田。これなら何をするか、だろ。仮眠出来る場所、いまから探すのは難じゃねーか?』
「それだけど、さっきAに真さんと連絡を取ってもらった」
「真?」
「花宮だよ笠松。俺の従兄弟でもある」
「名前っち親戚多いからこんがらがるッス……」
『むしろ私繋がりで皆親戚みたいなもんだしね。それで、真が?』
「真さんを護るために霧崎バスケ部が拠点を作ったわけ。凄いよね霧崎バスケ部人数多いのに該当者真さんしかいなかったらしいよ。勿論鬼に見付かったら壊されるし、暴徒に見付かれば密告も有り得るから仮眠だけ出来る場所。このままそこに行く」
「待て黒澤、その後はどうする気だ」
「考えてますよ笠松さん。拠点がバレねーように早めにそこから出て、逃げ回って、戸亜留市からの連絡待ちッス。車は他の連中にガソリン入れてもらいますよ、該当者じゃない、真さん信者にでもね。いざという時に使うんで」
『……山田、戸亜留市は大丈夫?連絡待ちってこた、城塞化した戸亜留市に該当者連れ込むんだろ?戸亜留市では暴徒出てねーのか』
名前はそれが心配だった。戸亜留市は小さい町だから、知らない顔は少ないと言っていい。九里虎はどうせ大丈夫だけど、花は?暴徒を殺せるような男ではない。花の名前の拓海や蓮次はどうなってる?銀次はストーカーだけど一応後輩だどうなっている。近所だとかなら知らない顔はない。そんな人達が暴徒になっていたら名前の精神はきっと壊れるだろう。
矢継ぎ早に話す名前に山田はゆっくりと答える。
「安心しろ、まず花の名前は無効らしい、ブチ切れた藤代を鬼が素通りして花の方に向かったって言ってた。即座に殺したらしい。九里虎?特攻隊長ですがなにか?銀次はお前の事心配しすぎてキモイからって天地にしばかれたってよ」
『まいだーりん』
「認めん!」
「そうお前のdarlingね」
「発音良すぎかよ」
「んで、暴徒だけど」
『……うん』
「名前、お前忘れてないか?“この騒動は3日間で終わり”なんだぜ」
『……?』
「お前にしちゃ察しがわりーなー、いや、お前にとって戸亜留市の極悪人共は怖い存在じゃねーからな。あのな、この3日間は確かに日本は無法地帯だ。戸亜留市だってもう鬼を殺してるし外部から入ろうとする暴徒に火炎瓶投げつけたどこぞの妹馬鹿な人達がおっと誰か来たようだ」
『十三と好誠さんなにしてんの????』
「そこに鮫島さんとゲンさんと龍信さんと竜也さん入れろ」
『最悪面子かよ』
「ともかくだ。無法地帯にゃ変わりねーが、それは必ず終わるんだよ名前。もし、もしだ。戸亜留市で暴徒が出たら、どうなる?」
『……待って、戸亜留市の不良主共でパンピーを、暴徒とは言え殺す奴はそうはいねーだろ』
「あぁ、殺しはしねーだろ。もしかしたら誰かの知り合いかもしれねーからな。だけど終わってからソイツは、ソイツの家族は“睨まれる”ぜ。隣人なんてもんじゃねー、“戸亜留市の不良の大半”にな」
『……あーーー、なーーるほどね。そりゃ暴徒も出ねーわな』
「今回お前の件もあって暴徒に怒りが募った連中は暴徒以外にゃ優しいがよ、外から来る暴徒で怒り発散させてる。大体鬼から自分のガキ護ってもらってる奴等もいるんだ、それ見てわざわざ地元の不良敵に回すと思うかよ」
そこまで言えば名前は良かった、と呟いた。ぐしっ、と目元を拭いた。泣いてる場合ではないと思ってるらしい。まぁそうだが、終わったら目一杯泣けつけや。俺でも、幼馴染み連中でも、あの恐ろしい十三さんにでもいいからさ。
山田は車を発進させた。