目が覚めたら腹の上に見知らぬ男が座っててそれを写真撮ってる男見たら人ってどんな反応すればいいと思う？


手足は……ガムテープかな、動けない。紐ならどうにかなるかと思ったけど後ろ手だしガムテープならちょっと無理。どう逃げるか。まだ起きたのはバレてない、けど無理腹苦しい辛い。げほっ！と咳き込むと腹の男があ？と声を上げた。


「よぉ、起きた？」
『ぐ、は、だれ、……っあ゛っ！！！？』


思い切り腹に男の体重が乗った。くっそお前ふざけんなよ女の腹は大事なんだぞテメーの母ちゃんだってそこにテメー身篭ってたんだぞぶっ殺すぞファッキン

ぐいっと前髪を掴まれ、そのまま頭を床に打ち付けられる。ぐらりと視界が揺れるが、なんとか意識を保つ。


「お前女の子相手にひでーな！」
「ばっかお前、動画撮ってる奴に言われたくねーよ！」
「ソイツさっき逃げてたし該当者だろ？なら何したっていいだろ、なぁ？」
『、』
「可哀想に怯えちゃってんじゃん」


そりゃお前何持ってんだよ鋏だろ近くにペンチだろそれちょっとまとーぜ落ち着こうまだ慌てるような時間じゃない。コイツ等はどう見ても高校生じゃないから該当者ではない、暴徒か、待って、


恐らく倉庫とかそんなとこ、近くに知らない女の子もいる、「違う私は該当者じゃないたすけて」と叫んでる、それを殴って黙らせる男共。待てよお前等該当者じゃない奴まで、嘘だろ？

うるせえな、と１人の男がペンチを持って女の子の方へ。なにを、なんて一瞬でこの頭で理解してしまった。したくなかった。やめろ、逃げろ、やめろ


「い、いや、！！なにするの！？」
『やめ、やめろ』
「黙ってろよ」
「はーいちょっと痛いですよ～」
『やめろ！！！！！』
「うるせーな」


口にタオルを詰め込まれた。頑張って動いても腹の上の男はニヤニヤと笑うのみだ。
ペンチが、椅子に拘束された女の子の、指に、吸い寄せられるように、

爪を、掴んだ。



ベリィッ！！！！



劈く悲鳴。あぁ、爪が剥がされた。奴等はその悲鳴も五月蝿いと、笑いながら女の子の口にガムテープを貼って嬉嬉として指を金槌で潰していった。途中から女の子の声が聞こえない。私の声も聞こえない。最後に頭を潰された彼女はどこかに運ばれていった。


さ、次はお前だな。そんな言葉に肩が震えた