短編集(クローズ・WORST)
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「明日の花火見に行かねーか」
『どういう風の吹き回しですか先輩』
「どーいう意味だ」
『毎度毎度毎度毎度断ったりホモかってくらい花木九里虎と祭りまで行動する先輩がどんな風の吹き回しですかって聞いてるんです』
「(ホモ…)…ほったらかしたのは悪かったって。だから誘ってんだろ。」
黒澤先輩は京華中時代からお付き合いしてる彼氏さんです。
付き合ってるんですが、なかなか会えません。向こうは天下の不良校、鈴蘭で毎日が喧嘩みたいな感じですから。
いやでもこれはないでしょ。
たまーに会ったらずっと携帯触ってるからもしやの浮気か?と疑うとまさかの答え。"いや、九里虎"。
ありえないでしょ、会ってる間くらい控えろよ。しかも男だろそんなんだからホモップルとか言われんだよ。
祭りも毎回何かと理由つけて行かないし、何回浮気やらなんやら疑ったり不安になったと思ってんだ。
『花木九里虎なしですね?』
「…なしだ、つかなんでアレとセットになってんだよ」
『(自分の行動見返せこの野郎)本当ですね?デートなんですね?これ』
「はいはい、デートですデートです」
『…何時から会いますか?』
その後、明日の6時からお祭り回りながら、と迎えに来てくれる事になったので、急いで浴衣を探し出す。
「クロサー、きさんちゃーんと彼女に会っとると?」
「…テメェにゃ関係ねーだろ」
「会っとらんよなー」
「…なんだよいきなり」
「いや、そろそろ潮時かのーと」
「、あぁ?!」
いつものように九里虎とつるんでいると突然変なこと言い出す…いや変なこと言い出すのはいつもか。
「やって、考えてみんね。クロサーん彼女気が強いんとやろ?」
「…あぁ」
「しばらく会っとらんのやろ?」
「それが」
「クロサー馬鹿やねー、女ーっちゅーのは会わんと不安になる生きもんとよ」
「…アイツもそうとは限らねーだろうが」
「かーーっダメダメばいね!女は9割そう!そういうもん!」
「(いつにも増してうぜぇ)」
それにしてもどうだ、会ってないのは確かだが、本当に不安なのだろうか。
普段会っても何も言わない奴だし、話すと大体気の強い返事が来るから心配なんてしていなかった。
「明日の花火大会誘ってみんね!」
「…祭り行ったら絡まれるだろうが」
「絡まれたら女連れとるんやから無視!いざこざ巻き込まれたら彼女は守るのが男ばいね!」
「お前に男を諭されたくなかった」
絡まれるのが嫌だからと何かと理由をつけて断ってきた祭りだったが、渋々電話をかけるとこれまた気の強い…文句?が飛んできた。だが聞く限り、少なからずアイツを不安にさせてるのは間違いないらしい。
「…明日行くことにした」
「おー。クロサーに飽きたらワシんとこ来いー言うとけ」
「殺すぞテメー」
次の日
久しぶりのデートだから楽しみすぎて全然寝れなかった…
『なんてことは無かったね。12時間睡眠素晴らしい。』
デートは楽しみですよ?でも、どこかで邪魔が入るんじゃないかって疑心暗鬼になったりもしている。
それから浴衣を着たり髪セットしたり化粧したり、準備を終わらせるとピンポーンとインターホンが鳴った。
「名前ー!アンタの怖い彼氏が迎えに来てるよー!」
『怖いでしょー!今行くねー!』
玄関から「俺そんな怖いッスかね…」「やーだ男前よぉー和光くん。そのサングラス外さないで喋らなければー!」「それ俺の顔が怖いってことッスよね?」「カッコいいわよー!喋らなければー!」「…」なんて声が聞こえた。あの人もうちの母さんにはタジタジらしい。
『待たせましたー』
「…おせぇよ」
「ほんと喋らなければいい男よねー!」
『母さんそろそろいじめないであげて』
2人で外に出て、お祭り会場へと歩いていく。まさか先輩が甚平着てくると思わなかったからちょっと嬉しい。そしてカッコいい。
「おい」
『え?』
「あー、」
『どうしたんですか?』
「…浴衣、似合ってる」
『どうしたんですか?!熱でもあるんですか?!!』
「失礼かお前は!!」
『冗談ですよ、嬉しいです』
ニコリと笑ってみせるとチッ、と舌打ちする先輩。照れ隠しなんですよね
露店が沢山出ていて、どれもこれもに目がいってしまう。先輩には笑われたけど、お祭りっていいよね。
花火の時間になった。土手の方まで2人で歩いていく。
『おお…綺麗ですね』
「ああ」
『先輩!今日はありがとうございます!』
「…いつも構ってやれねーで悪いな」
なんだ、自覚あったのか。頭をポンポンと撫でる先輩の顔は笑ってはいなかった。
『私を心配してくれての事でしょう。寂しいですけど、たまにめいっぱい構ってくださいね』
「…ああ。」
今回のお祭りでもっと2人の距離が近付いた気がしました。まる。
そういえば今回のお祭り先輩全然絡まれなかったな、なんでだろ?
(「クロサー、三千円」「待て九里虎高ぇだろ」「やかまし!男追い払ったワシん気持ちなれ!!」)
『どういう風の吹き回しですか先輩』
「どーいう意味だ」
『毎度毎度毎度毎度断ったりホモかってくらい花木九里虎と祭りまで行動する先輩がどんな風の吹き回しですかって聞いてるんです』
「(ホモ…)…ほったらかしたのは悪かったって。だから誘ってんだろ。」
黒澤先輩は京華中時代からお付き合いしてる彼氏さんです。
付き合ってるんですが、なかなか会えません。向こうは天下の不良校、鈴蘭で毎日が喧嘩みたいな感じですから。
いやでもこれはないでしょ。
たまーに会ったらずっと携帯触ってるからもしやの浮気か?と疑うとまさかの答え。"いや、九里虎"。
ありえないでしょ、会ってる間くらい控えろよ。しかも男だろそんなんだからホモップルとか言われんだよ。
祭りも毎回何かと理由つけて行かないし、何回浮気やらなんやら疑ったり不安になったと思ってんだ。
『花木九里虎なしですね?』
「…なしだ、つかなんでアレとセットになってんだよ」
『(自分の行動見返せこの野郎)本当ですね?デートなんですね?これ』
「はいはい、デートですデートです」
『…何時から会いますか?』
その後、明日の6時からお祭り回りながら、と迎えに来てくれる事になったので、急いで浴衣を探し出す。
「クロサー、きさんちゃーんと彼女に会っとると?」
「…テメェにゃ関係ねーだろ」
「会っとらんよなー」
「…なんだよいきなり」
「いや、そろそろ潮時かのーと」
「、あぁ?!」
いつものように九里虎とつるんでいると突然変なこと言い出す…いや変なこと言い出すのはいつもか。
「やって、考えてみんね。クロサーん彼女気が強いんとやろ?」
「…あぁ」
「しばらく会っとらんのやろ?」
「それが」
「クロサー馬鹿やねー、女ーっちゅーのは会わんと不安になる生きもんとよ」
「…アイツもそうとは限らねーだろうが」
「かーーっダメダメばいね!女は9割そう!そういうもん!」
「(いつにも増してうぜぇ)」
それにしてもどうだ、会ってないのは確かだが、本当に不安なのだろうか。
普段会っても何も言わない奴だし、話すと大体気の強い返事が来るから心配なんてしていなかった。
「明日の花火大会誘ってみんね!」
「…祭り行ったら絡まれるだろうが」
「絡まれたら女連れとるんやから無視!いざこざ巻き込まれたら彼女は守るのが男ばいね!」
「お前に男を諭されたくなかった」
絡まれるのが嫌だからと何かと理由をつけて断ってきた祭りだったが、渋々電話をかけるとこれまた気の強い…文句?が飛んできた。だが聞く限り、少なからずアイツを不安にさせてるのは間違いないらしい。
「…明日行くことにした」
「おー。クロサーに飽きたらワシんとこ来いー言うとけ」
「殺すぞテメー」
次の日
久しぶりのデートだから楽しみすぎて全然寝れなかった…
『なんてことは無かったね。12時間睡眠素晴らしい。』
デートは楽しみですよ?でも、どこかで邪魔が入るんじゃないかって疑心暗鬼になったりもしている。
それから浴衣を着たり髪セットしたり化粧したり、準備を終わらせるとピンポーンとインターホンが鳴った。
「名前ー!アンタの怖い彼氏が迎えに来てるよー!」
『怖いでしょー!今行くねー!』
玄関から「俺そんな怖いッスかね…」「やーだ男前よぉー和光くん。そのサングラス外さないで喋らなければー!」「それ俺の顔が怖いってことッスよね?」「カッコいいわよー!喋らなければー!」「…」なんて声が聞こえた。あの人もうちの母さんにはタジタジらしい。
『待たせましたー』
「…おせぇよ」
「ほんと喋らなければいい男よねー!」
『母さんそろそろいじめないであげて』
2人で外に出て、お祭り会場へと歩いていく。まさか先輩が甚平着てくると思わなかったからちょっと嬉しい。そしてカッコいい。
「おい」
『え?』
「あー、」
『どうしたんですか?』
「…浴衣、似合ってる」
『どうしたんですか?!熱でもあるんですか?!!』
「失礼かお前は!!」
『冗談ですよ、嬉しいです』
ニコリと笑ってみせるとチッ、と舌打ちする先輩。照れ隠しなんですよね
露店が沢山出ていて、どれもこれもに目がいってしまう。先輩には笑われたけど、お祭りっていいよね。
花火の時間になった。土手の方まで2人で歩いていく。
『おお…綺麗ですね』
「ああ」
『先輩!今日はありがとうございます!』
「…いつも構ってやれねーで悪いな」
なんだ、自覚あったのか。頭をポンポンと撫でる先輩の顔は笑ってはいなかった。
『私を心配してくれての事でしょう。寂しいですけど、たまにめいっぱい構ってくださいね』
「…ああ。」
今回のお祭りでもっと2人の距離が近付いた気がしました。まる。
そういえば今回のお祭り先輩全然絡まれなかったな、なんでだろ?
(「クロサー、三千円」「待て九里虎高ぇだろ」「やかまし!男追い払ったワシん気持ちなれ!!」)