山田くん外伝!
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ある日、名前と黒澤友哉が歩いていた時だった。襲撃にあったのである。相手は武装に恨みのある奴等で、鉄生さんが頭になってからすぐの武装を潰そうと関連のある名前を攫おうとした奴等だった。大勢の敵に俺は中学の時を思い出した。
あの時、名前は1人で戦ってた。今は、俺がいる。俺がいるから、お前は逃げてくれ。
初めてそんな気持ちを持った。名前に悲しい思いをして欲しくなかった。彼女の過去を知った。武装にも仲良くしてもらってる。だから、だから。
「逃げろ、名前!!!」
『山田!?』
「解ってんだろ、2人じゃ無理だ、助けを呼べ、いいな」
『待って、友哉!!!』
「男に二度言わせるなんざ礼儀がなってねーんじゃねーのか?」
言葉は違っても、あの時のように言ってみる。思い出してほしいわけじゃない。それでも。
『、くそ!!!!』
名前は危機の時こそ冷静になれる頭を持っていた。2人でこの人数を相手取るのは無理、自分が人質に取られたら一気に不利になることも解ってる。
足止めくらいしてやるよ、お前は恩人なんだから。お前が俺のこと友達と思ってくれるなら、いや、解らないけれど。
ブライアンの扉を荒々しく開けた名前に将五だけでなく、清弘も、鉄生も、奈良も、皆が驚いた。
体力が振り切れるのも構わずに走ったのだろう、過呼吸気味に蹲る名前に将五が駆け寄った。がしりと将五の腕をつかむ。
『、しょ、わたしの、』
「落ち着け、なにが」
『わたしのはじめてのともだちなの!!!!』
お願い助けて、なんて。彼女の口から初めて聞いた言葉だった。
黒澤友哉は足止めの役目を果たしていた。大勢の敵を前に、凄まじい気迫で立っていた。優等生の姿はどこへやら、最早中学時代以上に恐ろしい姿であった。それでも敵はまだまだいる、そろそろいいかと血が登った頭で考えた。その時、遠くで聞こえていたバイクの音が近くで鳴った。
名前が悲鳴のような声で自らの名前を呼ぶ。敵が倒れていくのを見ながら、名前は立ったまま動かない黒澤友哉に抱きついた。
「……名前……?なんで、もどって、」
『アホか!!!なんで唯一の友達見捨てなきゃいけねーのよ!!!ぶっ殺すぞ!!!』
唯一、?
そう言えば、聞こえたらしい村田将五が難しい顔をした。そっか、そうだ。彼女には“幼馴染み”や“兄”や“身内”しかいないのだ。彼女には友達は、
そこまで考えて、友哉は、山田はハハ、と笑う。
「そうだよな、友達だもんな」
なんだか嬉しくなって、コイツの前じゃ何度流したか解らない涙を流した
あの時、名前は1人で戦ってた。今は、俺がいる。俺がいるから、お前は逃げてくれ。
初めてそんな気持ちを持った。名前に悲しい思いをして欲しくなかった。彼女の過去を知った。武装にも仲良くしてもらってる。だから、だから。
「逃げろ、名前!!!」
『山田!?』
「解ってんだろ、2人じゃ無理だ、助けを呼べ、いいな」
『待って、友哉!!!』
「男に二度言わせるなんざ礼儀がなってねーんじゃねーのか?」
言葉は違っても、あの時のように言ってみる。思い出してほしいわけじゃない。それでも。
『、くそ!!!!』
名前は危機の時こそ冷静になれる頭を持っていた。2人でこの人数を相手取るのは無理、自分が人質に取られたら一気に不利になることも解ってる。
足止めくらいしてやるよ、お前は恩人なんだから。お前が俺のこと友達と思ってくれるなら、いや、解らないけれど。
ブライアンの扉を荒々しく開けた名前に将五だけでなく、清弘も、鉄生も、奈良も、皆が驚いた。
体力が振り切れるのも構わずに走ったのだろう、過呼吸気味に蹲る名前に将五が駆け寄った。がしりと将五の腕をつかむ。
『、しょ、わたしの、』
「落ち着け、なにが」
『わたしのはじめてのともだちなの!!!!』
お願い助けて、なんて。彼女の口から初めて聞いた言葉だった。
黒澤友哉は足止めの役目を果たしていた。大勢の敵を前に、凄まじい気迫で立っていた。優等生の姿はどこへやら、最早中学時代以上に恐ろしい姿であった。それでも敵はまだまだいる、そろそろいいかと血が登った頭で考えた。その時、遠くで聞こえていたバイクの音が近くで鳴った。
名前が悲鳴のような声で自らの名前を呼ぶ。敵が倒れていくのを見ながら、名前は立ったまま動かない黒澤友哉に抱きついた。
「……名前……?なんで、もどって、」
『アホか!!!なんで唯一の友達見捨てなきゃいけねーのよ!!!ぶっ殺すぞ!!!』
唯一、?
そう言えば、聞こえたらしい村田将五が難しい顔をした。そっか、そうだ。彼女には“幼馴染み”や“兄”や“身内”しかいないのだ。彼女には友達は、
そこまで考えて、友哉は、山田はハハ、と笑う。
「そうだよな、友達だもんな」
なんだか嬉しくなって、コイツの前じゃ何度流したか解らない涙を流した