山田くん外伝!
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彼の名前は黒澤友哉、通称「山田くん」である。何故山田くんで固定されたのかは彼が唯一の相棒、悪友と呼ぶ彼女……苗字名前が関係する。この話をするには彼女との出会い、もとい彼女を知った時の話をするべきだろう。
彼女と“知り合った”のは高校入学1週間しないうちだった。入学初っ端から席替えするぞーと気の抜けた担任の台詞で窓側一番後ろという席を勝ち取った時、彼女は自分とは隣の席だった。
『苗字だよーよろしくねー』
「うん、よろしくね」
話を戻そう、話したのはこれが初めてだが黒澤友哉が苗字名前を知ったのはもっと前だった。
彼女、自覚はないが割りと有名人である。中学時代に覆面付きで暴れ回っていた彼女と遭遇した事のある彼は、1度だけその命を助けられた。
命、と言っても大袈裟ではない。その時黒澤友哉は大勢の金属バットや鉄パイプを持った人間に囲まれさぁこれからリンチされますよ、という場面であったのだから。無論相手に殺す気がなくとも死ぬ可能性が高すぎる。その時彼は素手であったから。彼は確かに死の危険を感じた。運が良くて歯の8本、骨を5、6本。勿論彼もただでやられるつもりは毛頭なかった。1本折られる度に誰かの3本奪ってやろう、そんな事すら考えていた。
突然だった。集団の端が崩れたのである。何があったと声を上げる目の前の敵を蹴り飛ばし、鉄パイプを奪い殴って、殴って蹴って殴って殴って蹴って殴って殴って……いつの間にか集団は残り1人になっていて、そこに彼女はいた。
『加地屋の奴等やったのお前等だよね?』
加地屋中はここより遠く離れた地区だ。何故ここに来ているかは解らないが、少なくとも彼女の正体を知ることが出来た。近頃付近で暴れ回る加地屋の女、と来たらきっとコイツしかいないだろうと。
ひ、と間抜けな声を出す男にトドメをさそうとした彼女を黒澤は止めた。なんだよと非難の目で見詰める彼女。だがこの時彼は非常に苛立っていた。
「お前のおかげで突破口見付けれたから感謝はすっけどよ、それ元々俺の客なんだわ。横から入って掻っ攫うなんざお行儀が悪すぎんじゃねーか」
そう棘を含めて言えば彼女はきょとんと目を見開き、あぁ、と笑った。
『そりゃどうも、行儀が悪いもんでな』
そうして睨み合っていると、2人で狙っていた集団の生き残りが彼女の後頭部を殴りつけた。不意打ちに彼女が座り込む。それに驚いていると自身にも彼女を襲った金属バットが振り下ろされた。油断していた、としゃがみこみ相手を睨む。第二陣が襲いかかろうとしていた。それどころか先程倒した奴等も起きてきているじゃないか、
あ、死んだ。確実なそれに目を閉じた
『邪魔すんなハゲが!!!!』
目の前の男が吹っ飛ばされた。嘘だろお前も殴られてたじゃん。そう思ったら、頭の痛みが引いていった。
その後敵をすべて倒し、彼女は去っていった。それが、彼女との出会いである。
『じゃ、さっさと手当てしなね山田くん』
「……なんだそれ」
『アンタの名前とか知らねーし?縁があったらまた会おーや』
そんな言葉を残して
彼女と“知り合った”のは高校入学1週間しないうちだった。入学初っ端から席替えするぞーと気の抜けた担任の台詞で窓側一番後ろという席を勝ち取った時、彼女は自分とは隣の席だった。
『苗字だよーよろしくねー』
「うん、よろしくね」
話を戻そう、話したのはこれが初めてだが黒澤友哉が苗字名前を知ったのはもっと前だった。
彼女、自覚はないが割りと有名人である。中学時代に覆面付きで暴れ回っていた彼女と遭遇した事のある彼は、1度だけその命を助けられた。
命、と言っても大袈裟ではない。その時黒澤友哉は大勢の金属バットや鉄パイプを持った人間に囲まれさぁこれからリンチされますよ、という場面であったのだから。無論相手に殺す気がなくとも死ぬ可能性が高すぎる。その時彼は素手であったから。彼は確かに死の危険を感じた。運が良くて歯の8本、骨を5、6本。勿論彼もただでやられるつもりは毛頭なかった。1本折られる度に誰かの3本奪ってやろう、そんな事すら考えていた。
突然だった。集団の端が崩れたのである。何があったと声を上げる目の前の敵を蹴り飛ばし、鉄パイプを奪い殴って、殴って蹴って殴って殴って蹴って殴って殴って……いつの間にか集団は残り1人になっていて、そこに彼女はいた。
『加地屋の奴等やったのお前等だよね?』
加地屋中はここより遠く離れた地区だ。何故ここに来ているかは解らないが、少なくとも彼女の正体を知ることが出来た。近頃付近で暴れ回る加地屋の女、と来たらきっとコイツしかいないだろうと。
ひ、と間抜けな声を出す男にトドメをさそうとした彼女を黒澤は止めた。なんだよと非難の目で見詰める彼女。だがこの時彼は非常に苛立っていた。
「お前のおかげで突破口見付けれたから感謝はすっけどよ、それ元々俺の客なんだわ。横から入って掻っ攫うなんざお行儀が悪すぎんじゃねーか」
そう棘を含めて言えば彼女はきょとんと目を見開き、あぁ、と笑った。
『そりゃどうも、行儀が悪いもんでな』
そうして睨み合っていると、2人で狙っていた集団の生き残りが彼女の後頭部を殴りつけた。不意打ちに彼女が座り込む。それに驚いていると自身にも彼女を襲った金属バットが振り下ろされた。油断していた、としゃがみこみ相手を睨む。第二陣が襲いかかろうとしていた。それどころか先程倒した奴等も起きてきているじゃないか、
あ、死んだ。確実なそれに目を閉じた
『邪魔すんなハゲが!!!!』
目の前の男が吹っ飛ばされた。嘘だろお前も殴られてたじゃん。そう思ったら、頭の痛みが引いていった。
その後敵をすべて倒し、彼女は去っていった。それが、彼女との出会いである。
『じゃ、さっさと手当てしなね山田くん』
「……なんだそれ」
『アンタの名前とか知らねーし?縁があったらまた会おーや』
そんな言葉を残して