「、っと」
「だぁーう！」
「……どうした[#da=3#]、パパ眠いよ」
「おっき！おっき！」
「んー……」
『[#da=3#]～！パパおっきしなかったらもう一回ジャンプね！』
「おいばかやめ」
「じゃーんぷ！」
「ぐふぉぉ……！！！」


朝から十希夫くんは疲れていた。久しぶりの休みだーやったーよし寝ようと二度寝を決め込もうとすれば娘が腹に飛び込んできた。可愛い。違う。
渋々[#da=3#]を片手に抱いて起きれば名前が朝食を作っていた。


『おはよう十希夫。ご飯食べるよ』
「……もう少し優しい起こし方はなかったのか」
『私がジャンプした方が良かった？』
「勘弁してくれ」
「あー！」
「うん[#da=3#]ちゃんもご飯食べようか」
『今日クロサー来るんでしょ。ほら顔洗って髭剃って、ご飯済ませて』
「おー」


洗面所から水の音が聞こえる。付き合いも結婚しても長いが十希夫の朝の弱さは変わらない。クロサーは確か早くに来るはずだ、久しぶりに会いに来る、いや飲みに来る……違うな、[#da=3#]に会いに来るのか。多分泊まりだな。

『「いただきます」』
「いあーきます！」




『十希夫、クロサーだけ来んの？』
「その筈だけど」
『なんかおかしいよね』
「何が？」
『クロサー＝1人ではないみたいななんかあるじゃん』
「やめろフラグ立てんな。アイツだけなら五月蝿くねーからいいんだよ」
『秀吉さんとマサさんと軍司さん来た時凄かったもんね。』
「孫を見る爺になってたよな２人」
『マサさんはお兄ちゃんかな』


ふふ、と[#da=3#]の着替えをさせながら笑っていればインターホンが鳴った。