全国制覇邪魔する話
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東京卍會、戸亜留市襲来。なんでも戸亜留市ってのは割とそういう不良というのが多いので有名らしく、来た瞬間出迎えられてもおかしくないと意気込んでいた面々だったがそんな事は無かった。幹部連中は単車で乗り込んできたのだけど、広がるのは普通~の街である。
「とりあえず常磐連合の頭が常磐高校って事とかは解ったんだ、それぞれの高校探すか?」
「下手したら囲まれるぞそれ」
『八戒!元気?』
「へ?##NAME1##姉!」
そこらの公園でそんな相談をしていると八戒の名を呼ぶ声があった。八戒もその声の主を知っているらしくブンブンと手を振っていやがる。
「八戒、誰だ?」
「あ!あの俺の従兄弟の幼馴染……というかもう俺の従姉妹みたいな……?」
「##NAME1##か、久しぶりに見るな」
『やっほ!三ツ谷お前久しぶりじゃん元気?』
「あぁ。そっか、お前が居るのか……」
「##NAME1##姉、俺達」
『で、東京卍會の皆々様は最初どちらに?』
「あ?」
髪を結ってダボダボジャージを着てサングラスをかけたその女は自分達を知っているようだった。八戒が「将五から聞いたの?」と言ったがそれには答えなかった。
『ようこそ東京卍會、“私の街”にようこそ。私##NAME2####NAME1##。頭、お前っしょ?お名前は?』
##NAME1##は真っ先に佐野万次郎に声を掛けた。小柄な体格、幼い容姿で舐められる事も多いのに。佐野万次郎は##NAME1##に対して一瞬目を見開いてはく、と口を開けちまった。それに対して突っかかったのは龍宮寺堅だった。
「おい、うちの総長に用があるなら」
『あれ。違った?私の勘も鈍ったかな。頭君じゃないの?』
「おい!」
「ケンちん、良いよ。合ってる、俺が東京卍會総長、佐野万次郎。マイキーって呼ばれてる」
『あっそうマンちゃんね』
「エ話聞いてる?」
『で、最初どこ行くん?案内しに来たんだよ、私』
「案内?」
『そう。ねえ八戒!お前、私が一番嫌いな事、解る?』
「え!蜘蛛?」
『ハハ、空気読まねえ所好きだよ。でも不正解。三ツ谷は?』
「……、お前、止めに来たのか?」
『惜しい!不要な争いを起こさねーように来たのさ。見張りとも言っていい。お前等が関係の無い一般市民をやらないかどうか。クソ野郎かそうじゃないか。そんなモンは見てなきゃ解らねーからな』
「お前普通見張る対象に堂々と言うか?」
龍宮寺堅に、ドラケンに目を向ける。“なんだか既視感があるけれど”、とりあえずコイツも変な奴では無さそうだ。
『お前の普通が私に通用すると思うな~?で?どっから行くん?』
「教える訳ャねーだろ!八戒の従姉妹だかなんだか知らねえけどスっこんでろ!」
「おいやめろ!!」
三ツ谷だか誰だかの部下であろう気の短い男が##NAME1##の肩を掴む。まぁ急に現れて好き勝手言われりゃそうもなるか。知らんけど。八戒と三ツ谷が止める声がする、だが“今じゃない”。今遊んじまったら後々の楽しみが半減しちまう。
『あっそう。争うって事でいいんだね』
「待ってください!!!」
「タケミッチ?」
男と##NAME1##の間に割り込んだのは金髪の小僧であった。……なんだか今日はおかしい、“会った事がない筈なのに既視感がある”。基本##NAME1##って女は頭が悪いが異常な程頭が回る女だ。そして必要な事……人の情報ってのは頭の中でフォルダ分けしてあるタイプ。だのでこの男には今まで一度も会った事がない、断言出来る。
だのに先程から佐野万次郎とかいう奴も弁髪ヤローも、このガキも“どこかで会った気がする”。なんと言ったら良いか解らないけれど、……気味が悪いような、懐かしいような。
「こ、この人悪い人じゃない……筈なんです!」
「なんて?」
「て、手を出しさえしなければ危なくない……筈なんです!」
「なんて?」
「おいタケミッチ……」
「あの、あの……えっと……」
『……あーあ、なんだか萎えちまったワ。私帰る』
「え?」
気味が悪いとも思っているのに、タケミッチだのと呼ばれる小僧が憎めなかった。何故だかコイツの顔を見ると“遊んでやる”気が失せちまったのである。
すいすい人の波を潜り抜け、『最初は河田二高の世良直樹をオススメするよ!アイツ、私以外には良い奴だからよ』と叫んでそこらに単車で待機していたタケのケツに乗り込んだ。
「どうだった?」
『……なんか知らんけど、……なんだかなぁ』
「ぁに」
『変なカンジ』
「煮え切らんね。ど?頭。勝てそ?」
『エ?言い方変えてくれる?』
「ごめんちゃ~!!!手応え、ありそ?」
『あるべね。いや、谷はお手柄かもしれんよ』
「エ?」
『ありゃージャンケンの相性みてーなモンだわ。花とか、将五とかは向いてないだろうね。私が一番向いてると思う』
佐野万次郎は私が貰おっかな。さらりと告げる##NAME1##にタケは乾いた笑いしか出て来なかった。
東京卍會、戸亜留市襲来。なんでも戸亜留市ってのは割とそういう不良というのが多いので有名らしく、来た瞬間出迎えられてもおかしくないと意気込んでいた面々だったがそんな事は無かった。幹部連中は単車で乗り込んできたのだけど、広がるのは普通~の街である。
「とりあえず常磐連合の頭が常磐高校って事とかは解ったんだ、それぞれの高校探すか?」
「下手したら囲まれるぞそれ」
『八戒!元気?』
「へ?##NAME1##姉!」
そこらの公園でそんな相談をしていると八戒の名を呼ぶ声があった。八戒もその声の主を知っているらしくブンブンと手を振っていやがる。
「八戒、誰だ?」
「あ!あの俺の従兄弟の幼馴染……というかもう俺の従姉妹みたいな……?」
「##NAME1##か、久しぶりに見るな」
『やっほ!三ツ谷お前久しぶりじゃん元気?』
「あぁ。そっか、お前が居るのか……」
「##NAME1##姉、俺達」
『で、東京卍會の皆々様は最初どちらに?』
「あ?」
髪を結ってダボダボジャージを着てサングラスをかけたその女は自分達を知っているようだった。八戒が「将五から聞いたの?」と言ったがそれには答えなかった。
『ようこそ東京卍會、“私の街”にようこそ。私##NAME2####NAME1##。頭、お前っしょ?お名前は?』
##NAME1##は真っ先に佐野万次郎に声を掛けた。小柄な体格、幼い容姿で舐められる事も多いのに。佐野万次郎は##NAME1##に対して一瞬目を見開いてはく、と口を開けちまった。それに対して突っかかったのは龍宮寺堅だった。
「おい、うちの総長に用があるなら」
『あれ。違った?私の勘も鈍ったかな。頭君じゃないの?』
「おい!」
「ケンちん、良いよ。合ってる、俺が東京卍會総長、佐野万次郎。マイキーって呼ばれてる」
『あっそうマンちゃんね』
「エ話聞いてる?」
『で、最初どこ行くん?案内しに来たんだよ、私』
「案内?」
『そう。ねえ八戒!お前、私が一番嫌いな事、解る?』
「え!蜘蛛?」
『ハハ、空気読まねえ所好きだよ。でも不正解。三ツ谷は?』
「……、お前、止めに来たのか?」
『惜しい!不要な争いを起こさねーように来たのさ。見張りとも言っていい。お前等が関係の無い一般市民をやらないかどうか。クソ野郎かそうじゃないか。そんなモンは見てなきゃ解らねーからな』
「お前普通見張る対象に堂々と言うか?」
龍宮寺堅に、ドラケンに目を向ける。“なんだか既視感があるけれど”、とりあえずコイツも変な奴では無さそうだ。
『お前の普通が私に通用すると思うな~?で?どっから行くん?』
「教える訳ャねーだろ!八戒の従姉妹だかなんだか知らねえけどスっこんでろ!」
「おいやめろ!!」
三ツ谷だか誰だかの部下であろう気の短い男が##NAME1##の肩を掴む。まぁ急に現れて好き勝手言われりゃそうもなるか。知らんけど。八戒と三ツ谷が止める声がする、だが“今じゃない”。今遊んじまったら後々の楽しみが半減しちまう。
『あっそう。争うって事でいいんだね』
「待ってください!!!」
「タケミッチ?」
男と##NAME1##の間に割り込んだのは金髪の小僧であった。……なんだか今日はおかしい、“会った事がない筈なのに既視感がある”。基本##NAME1##って女は頭が悪いが異常な程頭が回る女だ。そして必要な事……人の情報ってのは頭の中でフォルダ分けしてあるタイプ。だのでこの男には今まで一度も会った事がない、断言出来る。
だのに先程から佐野万次郎とかいう奴も弁髪ヤローも、このガキも“どこかで会った気がする”。なんと言ったら良いか解らないけれど、……気味が悪いような、懐かしいような。
「こ、この人悪い人じゃない……筈なんです!」
「なんて?」
「て、手を出しさえしなければ危なくない……筈なんです!」
「なんて?」
「おいタケミッチ……」
「あの、あの……えっと……」
『……あーあ、なんだか萎えちまったワ。私帰る』
「え?」
気味が悪いとも思っているのに、タケミッチだのと呼ばれる小僧が憎めなかった。何故だかコイツの顔を見ると“遊んでやる”気が失せちまったのである。
すいすい人の波を潜り抜け、『最初は河田二高の世良直樹をオススメするよ!アイツ、私以外には良い奴だからよ』と叫んでそこらに単車で待機していたタケのケツに乗り込んだ。
「どうだった?」
『……なんか知らんけど、……なんだかなぁ』
「ぁに」
『変なカンジ』
「煮え切らんね。ど?頭。勝てそ?」
『エ?言い方変えてくれる?』
「ごめんちゃ~!!!手応え、ありそ?」
『あるべね。いや、谷はお手柄かもしれんよ』
「エ?」
『ありゃージャンケンの相性みてーなモンだわ。花とか、将五とかは向いてないだろうね。私が一番向いてると思う』
佐野万次郎は私が貰おっかな。さらりと告げる##NAME1##にタケは乾いた笑いしか出て来なかった。