全国制覇邪魔する話
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東京卍會総長、佐野万次郎の言う事はいつも唐突で無駄に壮大である。連絡を受け、人を集めた龍宮寺堅はハァとデケェ溜め息を吐いてから、集会始めっぞ!!!と声を上げる。
「俺、全国制覇してえ!」
「は?」
「なんて?」
ひとつの電話が##NAME1##のスマホを揺らす。“谷”と書かれたそれに少し止まって、ガハガハうるせえ茶の間から出てから通話ボタンを押す。
『もちもち##NAME1##チャンですけど!珍しいじゃねーのお前から電話掛けてくるなんてよ!ハハ…………』
空気が変わる。表情を無くした##NAME1##に本日村田家で飲み会だったので集まっており、トイレから戻ろうとしていた奈良がどうした?と首を傾げる。
『……お前、それどういう意味か解って言ってる?』
##NAME1##は奈良に指で煙草、と指す。軽く頷いて茶の間に消えていき、すぐに煙草と灰皿を持って帰ってきた。口に咥えるとご丁寧な事に奈良がライターを付けてくれたので有難く火を貰う。スゥ、と肺を煙で埋めつくして最近では見なくなった鋭い目で煙草の先を見詰めた。
『お前、武装でも鈴蘭でも鳳仙でもなく、“常磐”の名を出したんだな?』
明らかに不穏な話である。奈良の凶悪な目が歪む。が、長い付き合いなので口を出すことは無い。
『エ違うの?マジ?ダハハ!!!ハァ……舐めてんのかお前……しかもそれ私に言ってくるのが一番謎じゃない?普通それ将五に……あ、そう。なるほどね。りょ。明』
「何かあったのか」
『やられたよ。あー、クソ……』
ニィ、と口端を吊り上げ爛々と目を光らせた##NAME1##は茶の間へ戻る。将五が拓海や金とゲラゲラ笑い、十三がダイニングで鮫島とビール片手に何やら話していた。気付いた拓海がどうかしたの、と問い掛ける。
『話があるので一旦そのうるせえ口閉じてくれる?』
「そんなキレッキレな事ある?」
「どうした##NAME1##、甘い酒飲むか?」
『金お前水飲んで来い。酔い覚ませ』
「おい、どうしたってんだよ」
ずしりとソファに座り、尊大に足を組み煙草の火を消した。##NAME1##の後から微妙な顔をした奈良が続き、座る。ダイニングの十三と鮫島は何事?とこちらを見ていた。
『萬侍の谷から連絡が来てね』
「……?なんで今更」
東京町田萬侍帝国との戦いからそう日が経っていないけれど、あの戦いは確かに終わった筈だ。そりゃ、綺麗な終わりじゃ無かったかもしれない。何せ将五が ビスコに負けた後本来無かった戦いで、怪我を負った比留間と前川の代理という形で##NAME1##と南會の羽島が戦うなんてイレギュラーがあっての勝ちだったので。けれど皆納得していた筈だ、だってのに何故。
『なんか知らんけどうちら嵌められたワ』
「は?」
「なんて?」
東京卍會総長、佐野万次郎の言う事はいつも唐突で無駄に壮大である。連絡を受け、人を集めた龍宮寺堅はハァとデケェ溜め息を吐いてから、集会始めっぞ!!!と声を上げる。
「俺、全国制覇してえ!」
「は?」
「なんて?」
ひとつの電話が##NAME1##のスマホを揺らす。“谷”と書かれたそれに少し止まって、ガハガハうるせえ茶の間から出てから通話ボタンを押す。
『もちもち##NAME1##チャンですけど!珍しいじゃねーのお前から電話掛けてくるなんてよ!ハハ…………』
空気が変わる。表情を無くした##NAME1##に本日村田家で飲み会だったので集まっており、トイレから戻ろうとしていた奈良がどうした?と首を傾げる。
『……お前、それどういう意味か解って言ってる?』
##NAME1##は奈良に指で煙草、と指す。軽く頷いて茶の間に消えていき、すぐに煙草と灰皿を持って帰ってきた。口に咥えるとご丁寧な事に奈良がライターを付けてくれたので有難く火を貰う。スゥ、と肺を煙で埋めつくして最近では見なくなった鋭い目で煙草の先を見詰めた。
『お前、武装でも鈴蘭でも鳳仙でもなく、“常磐”の名を出したんだな?』
明らかに不穏な話である。奈良の凶悪な目が歪む。が、長い付き合いなので口を出すことは無い。
『エ違うの?マジ?ダハハ!!!ハァ……舐めてんのかお前……しかもそれ私に言ってくるのが一番謎じゃない?普通それ将五に……あ、そう。なるほどね。りょ。明』
「何かあったのか」
『やられたよ。あー、クソ……』
ニィ、と口端を吊り上げ爛々と目を光らせた##NAME1##は茶の間へ戻る。将五が拓海や金とゲラゲラ笑い、十三がダイニングで鮫島とビール片手に何やら話していた。気付いた拓海がどうかしたの、と問い掛ける。
『話があるので一旦そのうるせえ口閉じてくれる?』
「そんなキレッキレな事ある?」
「どうした##NAME1##、甘い酒飲むか?」
『金お前水飲んで来い。酔い覚ませ』
「おい、どうしたってんだよ」
ずしりとソファに座り、尊大に足を組み煙草の火を消した。##NAME1##の後から微妙な顔をした奈良が続き、座る。ダイニングの十三と鮫島は何事?とこちらを見ていた。
『萬侍の谷から連絡が来てね』
「……?なんで今更」
東京町田萬侍帝国との戦いからそう日が経っていないけれど、あの戦いは確かに終わった筈だ。そりゃ、綺麗な終わりじゃ無かったかもしれない。何せ将五が ビスコに負けた後本来無かった戦いで、怪我を負った比留間と前川の代理という形で##NAME1##と南會の羽島が戦うなんてイレギュラーがあっての勝ちだったので。けれど皆納得していた筈だ、だってのに何故。
『なんか知らんけどうちら嵌められたワ』
「は?」
「なんて?」