第二回全面戦争篇
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
?
街の闇に蛇が忍ぶ。予定通り、ここまで全て思惑通り。前回自分達を追い詰めた常磐の頭は難無く“蛇目のスパイである梶間”が主導し、叩き潰した。
蛇目連合頭、蛇渕は常磐の##NAME2####NAME1##への復讐の思いを募らせていた。あの時の屈辱は何時になっても忘れられない、あんな女に一方的に全治数ヶ月の怪我を負わされた事は絶対に忘れない。
梶間をスパイとして送り込んだのは我ながら良き策であったと一人笑う。あの馬鹿女は梶間の話をまんまと信じ、身内に取り入れた。憂さ晴らしとリンチしたのが上手く転がり笑いが止まらない。全て全て、蛇の舌の上であった。
戸亜留市に剣呑な色が乗っていく。ネックレスを身に付けた連中からの攻撃が増えていく。何度も訴える者が居た。武装では姫川や戸土原が、鳳仙では福浦や三国が、鈴蘭では大善や銀次、佐島が。常磐に裏切り者が居る、##NAME1##が倒れたのはそういう事だと。
だが花も将五も光政も、動き出せとは言わなかった。少人数で歩くな、沙汰を待てとしか言わないのだ。
そんな状態だとその三大勢力は##NAME1##と付き合いが深い為言わないが、他の小さな勢力は疑念を覚えてくる。
もしかして、本当に常磐が戸亜留市勢力を襲っているのではないか?と。
そんな中、##NAME1##が退院する事になった。頭の包帯は片目を覆い、左腕は吊り下げ、左足はひょこひょこと引き摺られている。彼女の隣に護衛として控えるのは、狂犬二匹ではなく、梶間であった。
『気にするな』
無茶を言う、梶間は歯を思い切り軋ませた。これからの事を思うと、梶間はどうしても悲痛な顔を隠せなかった。出会った頃よりも痩せこけた面で梶間は##NAME1##に何かを言おうとする。
『全て全て、私の掌の上よ』
「その怪我もですか」
『あぁ。怪我も、この街も、蛇目も……お前もな』
退院したての##NAME1##が梶間の先導のもと向かうは西地区、鳳仙の縄張り。人気のない場所に着き、梶間が今にも叫びそうな顔で##NAME1##を見遣るが##NAME1##は知らないふりでさっさと行けと顎をクイと上げた。梶間は渋々と言った顔で、「……ここで待っていてください」と呟き、その場を去った。
「さぁて、なに企んでんのかねえ」
『えっ。光政お前、いつの間に』
「お前が病院から出てからだよ。お前じゃなくてお前を着けてた大東を着けてたから気付かなくて当然だ」
「クソ、俺かよ」
梶間が居なくなった後、物陰から出て来た光政に驚くとすぐに大東も出て来た。いや面倒くさ……と##NAME1##が目を細める。
「大東がお前の所に通ってんのは調べ済みでな。面会謝絶と抜かして俺ですら跳ね除けてたのに大東はOKたァどういう了見だろうなァと思ってよ。は?浮気か?俺というものがありながら?」
「##NAME1##コイツもしかして面倒臭ぇ奴だな?」
『あ~……うん……。どうすっかな……、てか、たーくん。駄目って言ったじゃん出てきたら』
「ソイツにバレてんだ、出て来るしかねえだろう」
「んで?お前、なに企んでる?いつまであの梶間って野郎泳がしとくつもりだ」
口元はにっこり。しかし目に圧を込めて光政は##NAME1##を見下ろす。梶間が明らかに常磐に害を成していると確信している故の言葉だった。
「##NAME1##、コイツにゃ良いんじゃねえのか。どうせ後から“光政と喧嘩しちゃったの゛……”なんて泣き付いて来んだからよ」
『殺すぞ隆』
「エ?##NAME1##ちゃん可愛いね~?俺と喧嘩する度泣いてんの?可愛いね~!は?泣き付くなら俺に泣き付けよクソッタレ大東後で面貸せ」
「粘土で良いか?」
「お前もしかして山田に感化されてんな?」
『てか良いからお前等早く引っ込んでくんない?特に光政』
「なんで」
『……間に合わねえかなァ。仕方ねえや、光政髪型変えて今すぐ。お団子ね。はいマスクあげる、これで光政とは解らんしょ』
「なんでゴリラマスクなんだ##NAME1##??????被るけど」
「被るんか……」
『隆も光政も、ネックレス着けな』
渡されたネックレスは間違いなく常磐のネックレス、と似たものだった。ネックレスの飾りがただのプレートなのである。常磐のネックレスは笛になっているので触ってから気付いて、光政はギョッとして額に青筋を浮かべた。
「お前、」
「流石鳳仙の頭、回転はえーな」
『だから嫌だったんだよ。拓海とか蓮次は気付いても黙っててくれるってのに、光政なら気付いたら秒で私の所に来ちまうからさ』
「クソッタレ、あ゛ー、そういう事かよ。うぜえ、回りくど過ぎる。俺達ならまず考え付かねえ事だ、お前と大東で考えたのか」
「勘違いすんな、##NAME1##の考えにちょっとだけ手助けしただけだ」
『花達は最終的に私を助けてくれるけど、隆やお前は私と悪いことしてくれるでしょう。今回は隆向きだったのよね』
さ、お喋りはお終いだよ“お前等”。“上手くやれよな”。そう言った##NAME1##に光政は絶対後でコイツ泣かそうと決意し、大東は同情の目で光政の背を叩いたのだった。
街の闇に蛇が忍ぶ。予定通り、ここまで全て思惑通り。前回自分達を追い詰めた常磐の頭は難無く“蛇目のスパイである梶間”が主導し、叩き潰した。
蛇目連合頭、蛇渕は常磐の##NAME2####NAME1##への復讐の思いを募らせていた。あの時の屈辱は何時になっても忘れられない、あんな女に一方的に全治数ヶ月の怪我を負わされた事は絶対に忘れない。
梶間をスパイとして送り込んだのは我ながら良き策であったと一人笑う。あの馬鹿女は梶間の話をまんまと信じ、身内に取り入れた。憂さ晴らしとリンチしたのが上手く転がり笑いが止まらない。全て全て、蛇の舌の上であった。
戸亜留市に剣呑な色が乗っていく。ネックレスを身に付けた連中からの攻撃が増えていく。何度も訴える者が居た。武装では姫川や戸土原が、鳳仙では福浦や三国が、鈴蘭では大善や銀次、佐島が。常磐に裏切り者が居る、##NAME1##が倒れたのはそういう事だと。
だが花も将五も光政も、動き出せとは言わなかった。少人数で歩くな、沙汰を待てとしか言わないのだ。
そんな状態だとその三大勢力は##NAME1##と付き合いが深い為言わないが、他の小さな勢力は疑念を覚えてくる。
もしかして、本当に常磐が戸亜留市勢力を襲っているのではないか?と。
そんな中、##NAME1##が退院する事になった。頭の包帯は片目を覆い、左腕は吊り下げ、左足はひょこひょこと引き摺られている。彼女の隣に護衛として控えるのは、狂犬二匹ではなく、梶間であった。
『気にするな』
無茶を言う、梶間は歯を思い切り軋ませた。これからの事を思うと、梶間はどうしても悲痛な顔を隠せなかった。出会った頃よりも痩せこけた面で梶間は##NAME1##に何かを言おうとする。
『全て全て、私の掌の上よ』
「その怪我もですか」
『あぁ。怪我も、この街も、蛇目も……お前もな』
退院したての##NAME1##が梶間の先導のもと向かうは西地区、鳳仙の縄張り。人気のない場所に着き、梶間が今にも叫びそうな顔で##NAME1##を見遣るが##NAME1##は知らないふりでさっさと行けと顎をクイと上げた。梶間は渋々と言った顔で、「……ここで待っていてください」と呟き、その場を去った。
「さぁて、なに企んでんのかねえ」
『えっ。光政お前、いつの間に』
「お前が病院から出てからだよ。お前じゃなくてお前を着けてた大東を着けてたから気付かなくて当然だ」
「クソ、俺かよ」
梶間が居なくなった後、物陰から出て来た光政に驚くとすぐに大東も出て来た。いや面倒くさ……と##NAME1##が目を細める。
「大東がお前の所に通ってんのは調べ済みでな。面会謝絶と抜かして俺ですら跳ね除けてたのに大東はOKたァどういう了見だろうなァと思ってよ。は?浮気か?俺というものがありながら?」
「##NAME1##コイツもしかして面倒臭ぇ奴だな?」
『あ~……うん……。どうすっかな……、てか、たーくん。駄目って言ったじゃん出てきたら』
「ソイツにバレてんだ、出て来るしかねえだろう」
「んで?お前、なに企んでる?いつまであの梶間って野郎泳がしとくつもりだ」
口元はにっこり。しかし目に圧を込めて光政は##NAME1##を見下ろす。梶間が明らかに常磐に害を成していると確信している故の言葉だった。
「##NAME1##、コイツにゃ良いんじゃねえのか。どうせ後から“光政と喧嘩しちゃったの゛……”なんて泣き付いて来んだからよ」
『殺すぞ隆』
「エ?##NAME1##ちゃん可愛いね~?俺と喧嘩する度泣いてんの?可愛いね~!は?泣き付くなら俺に泣き付けよクソッタレ大東後で面貸せ」
「粘土で良いか?」
「お前もしかして山田に感化されてんな?」
『てか良いからお前等早く引っ込んでくんない?特に光政』
「なんで」
『……間に合わねえかなァ。仕方ねえや、光政髪型変えて今すぐ。お団子ね。はいマスクあげる、これで光政とは解らんしょ』
「なんでゴリラマスクなんだ##NAME1##??????被るけど」
「被るんか……」
『隆も光政も、ネックレス着けな』
渡されたネックレスは間違いなく常磐のネックレス、と似たものだった。ネックレスの飾りがただのプレートなのである。常磐のネックレスは笛になっているので触ってから気付いて、光政はギョッとして額に青筋を浮かべた。
「お前、」
「流石鳳仙の頭、回転はえーな」
『だから嫌だったんだよ。拓海とか蓮次は気付いても黙っててくれるってのに、光政なら気付いたら秒で私の所に来ちまうからさ』
「クソッタレ、あ゛ー、そういう事かよ。うぜえ、回りくど過ぎる。俺達ならまず考え付かねえ事だ、お前と大東で考えたのか」
「勘違いすんな、##NAME1##の考えにちょっとだけ手助けしただけだ」
『花達は最終的に私を助けてくれるけど、隆やお前は私と悪いことしてくれるでしょう。今回は隆向きだったのよね』
さ、お喋りはお終いだよ“お前等”。“上手くやれよな”。そう言った##NAME1##に光政は絶対後でコイツ泣かそうと決意し、大東は同情の目で光政の背を叩いたのだった。