うちの息子がすみません!
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月本不動産、とデカデカと看板が掲げられた場所に##NAME4##は来ていた。いざ来たは良いけれどホントに入って良いのか?客と勘違いされないだろうか。少し悩んでいるとぽん、と肩を叩かれた。え、と振り向くと長い髪を結った男がどした?と声をかけてきた。
「あの、いや。……ここに、用があって」
「ん?学生っぽいけど。不動産屋だぜ?ここ」
「店じゃなくて、人に」
「人?成程な。いーぜ、呼んできてやるよ」
「ホントッスか?」
「おー。誰?」
「月本、光政って人なんスけど」
「お???おー。お?用事は?」
「えっと。母親に、訪ねろって言われて」
「あ゛~、は?母親?お前、名前は?」
「え?あの。原田##NAME4##、スけど」
「成程な!よし、こっち来い。話聞いてやるよ」
「え?」
「光政は俺だよ」
母親と同い年らしいこの男は随分若々しかった。そう言えば母親の友達連中は他の同年代の人達よりも若いというか、いい歳の取り方をしている気がする。光政は##NAME4##の手を引いて店に入り、女の人に政兄どこ行ってたの!と言われてニッ!と笑ってコイツ##NAME1##の息子だってよ!!!とデカい声で言った。すると奥から出るわ出るわ、おばさんには「あら!!目元がそっくりね!」と言われ、女の人には「すごーい!##NAME1##ちゃんの子供だって!!」「ガラ悪いね~!!」と言われた。喧しいわ。自分より遥かにガラの悪い男の人に「##NAME1##には似るなよ……」とか「##NAME1##姉みたいな人になると大変だからな」と言われた。いや##NAME1##姉ってなに?光政が言うに、全員この男の兄弟だと。何人兄弟?六人。こわ。
部屋に通されて麦茶でいいか?と言われてはい、と答えて適当に座る。壁に飾ってある写真は鳳仙の制服を着た連中の中に女が混ざる写真だとか、男達だけで撮ってる写真だとか、女と撮った写真だとかだった。
「いやあれ母ちゃん???」
「お、気付いたか。若いだろ」
「なんで???」
「聞いてねーか?仲良かったからよ、俺と##NAME1##」
はは、と笑って写真を見る光政の目は優しかった。言葉に詰まると、んで何を聞きに来たんだ?と言われる。
「あー、成程。##NAME1##お前になんも話してねえんだ」
「知りたいっつったら、まずここに行けって言われて」
「いい、気楽に話していいぜ。そうな……、そうだな。##NAME1##を知りてえんだったら、途中までなら話してやるよ」
「途中?」
「俺より適任な奴とか居るしなぁ、俺が全部話すと##NAME1##と殴り合いになりかねねえし」
「あっ母ちゃんと殴り合いしたって聞いた辞めろ女殴るの」
「それに関しては馬鹿なことしたアイツが悪い」
悪びれもせず言って煙草に火をつける光政に大丈夫かこの人、という顔で見るとはは、と少し困ったふうに笑った。
「いや、そうな。お互いに若かったからよ。俺ァアイツのことに関してだけは全部不器用になっちまう」
さ、どっから話そうか。俺達の時代。激動の時代。平和に過ごそうと思っていたのに、そう過ごせたのは少ししか無かった哀れな女の話をよ。
光政が語った女の話を、母親と結び付けるのには困難を極めた。鳳仙や鈴蘭に出入りして、武装はほぼ身内なのだと。初代から知り合いだったらしい。遊んでいた事もあれば、暴れ回る時もあった。そして。
「……常磐、連合?」
「おー。今常磐は随分穏やかだろ。アイツが入った頃もただの弱小校でな、腕のたつ奴は居たが喧嘩に飽きた奴とかが多かった。##NAME1##はある事情でその常磐の頭にならざるを得なかった」
「ある事情?」
「どちらにせよ、常磐にゃ頭が居なくちゃいけなかった。……お前林田瑞希、会ったことあるか?」
「瑞希おじさん」
「林田瑞希が常磐の先代頭でな、直々に指名したのが##NAME1##なんだよ」
「瑞希おじさんが?あんな大人しそうな顔なのに」
「はは、目立たねえだけでめちゃくちゃ強かったらしいぜ。お前鈴蘭なんだ、リンダマンの話聞いた事ねえか?」
「聞いたことは」
「その弟が林田瑞希だよ」
「え!」
「ついでにリンダマン、林田恵は##NAME1##が慕ってた男らしいぜ」
「母ちゃんは何者なんだ???」
「不思議だろうなァ。俺としちゃお前にアイツが何も言ってねえのがもっと不思議だがな」
「で、連合ってどういう事なんすか?」
「あー。それに関しちゃもっと適任が居るからよ」
光政はおもむろに携帯を取り出して、ニッと笑って立ち上がった。着いてこいと言うので大人しく着いていくと外に車があった。何度か見た事のある、家に来たことのある車だった。
「よ!天地。元気そうだな」
「寿おじさん?」
「##NAME4##」
「うん」
「この性悪になにも吹き込まれてねえだろうな」
「はは……は?なにが性悪だ俺が性悪ならお前はなんだ?根暗か?」
「表出ろ」
「もう表ですが~????」
「寿おじさん」
「あ」
「ガキじゃねえんだから喧嘩を売らない」
「チッ」
「光政さん」
「おっ」
「説明」
「##NAME1##の血筋を感じた。この天地とかいう根暗男に着いていけ。口数は少ねぇけど、知りたい事が知れるだろうよ」
「そっすか。ありがとうございました」
「おー、またいつでも来いよ。茶くらい出してやるさ」
「##NAME4##、ソイツお前の母親に片想い拗らせて今の今まで独身の奴だからあんま近付くな」
「あ゛???」
「天地テメーふざけんなよ。お前だって独身だろが知ってんだぞお前##NAME1##が原田と結婚した時馬鹿みてえに泣いてたの」
「は?」
「お前はあれの友達かもだが俺は幼馴染っていう確固たる立場があるからな」
「どっちも信用ならねえ」
そういやうちの親父が殴れって言ってたんすけどどうします?保留にしといてくれ。
月本不動産、とデカデカと看板が掲げられた場所に##NAME4##は来ていた。いざ来たは良いけれどホントに入って良いのか?客と勘違いされないだろうか。少し悩んでいるとぽん、と肩を叩かれた。え、と振り向くと長い髪を結った男がどした?と声をかけてきた。
「あの、いや。……ここに、用があって」
「ん?学生っぽいけど。不動産屋だぜ?ここ」
「店じゃなくて、人に」
「人?成程な。いーぜ、呼んできてやるよ」
「ホントッスか?」
「おー。誰?」
「月本、光政って人なんスけど」
「お???おー。お?用事は?」
「えっと。母親に、訪ねろって言われて」
「あ゛~、は?母親?お前、名前は?」
「え?あの。原田##NAME4##、スけど」
「成程な!よし、こっち来い。話聞いてやるよ」
「え?」
「光政は俺だよ」
母親と同い年らしいこの男は随分若々しかった。そう言えば母親の友達連中は他の同年代の人達よりも若いというか、いい歳の取り方をしている気がする。光政は##NAME4##の手を引いて店に入り、女の人に政兄どこ行ってたの!と言われてニッ!と笑ってコイツ##NAME1##の息子だってよ!!!とデカい声で言った。すると奥から出るわ出るわ、おばさんには「あら!!目元がそっくりね!」と言われ、女の人には「すごーい!##NAME1##ちゃんの子供だって!!」「ガラ悪いね~!!」と言われた。喧しいわ。自分より遥かにガラの悪い男の人に「##NAME1##には似るなよ……」とか「##NAME1##姉みたいな人になると大変だからな」と言われた。いや##NAME1##姉ってなに?光政が言うに、全員この男の兄弟だと。何人兄弟?六人。こわ。
部屋に通されて麦茶でいいか?と言われてはい、と答えて適当に座る。壁に飾ってある写真は鳳仙の制服を着た連中の中に女が混ざる写真だとか、男達だけで撮ってる写真だとか、女と撮った写真だとかだった。
「いやあれ母ちゃん???」
「お、気付いたか。若いだろ」
「なんで???」
「聞いてねーか?仲良かったからよ、俺と##NAME1##」
はは、と笑って写真を見る光政の目は優しかった。言葉に詰まると、んで何を聞きに来たんだ?と言われる。
「あー、成程。##NAME1##お前になんも話してねえんだ」
「知りたいっつったら、まずここに行けって言われて」
「いい、気楽に話していいぜ。そうな……、そうだな。##NAME1##を知りてえんだったら、途中までなら話してやるよ」
「途中?」
「俺より適任な奴とか居るしなぁ、俺が全部話すと##NAME1##と殴り合いになりかねねえし」
「あっ母ちゃんと殴り合いしたって聞いた辞めろ女殴るの」
「それに関しては馬鹿なことしたアイツが悪い」
悪びれもせず言って煙草に火をつける光政に大丈夫かこの人、という顔で見るとはは、と少し困ったふうに笑った。
「いや、そうな。お互いに若かったからよ。俺ァアイツのことに関してだけは全部不器用になっちまう」
さ、どっから話そうか。俺達の時代。激動の時代。平和に過ごそうと思っていたのに、そう過ごせたのは少ししか無かった哀れな女の話をよ。
光政が語った女の話を、母親と結び付けるのには困難を極めた。鳳仙や鈴蘭に出入りして、武装はほぼ身内なのだと。初代から知り合いだったらしい。遊んでいた事もあれば、暴れ回る時もあった。そして。
「……常磐、連合?」
「おー。今常磐は随分穏やかだろ。アイツが入った頃もただの弱小校でな、腕のたつ奴は居たが喧嘩に飽きた奴とかが多かった。##NAME1##はある事情でその常磐の頭にならざるを得なかった」
「ある事情?」
「どちらにせよ、常磐にゃ頭が居なくちゃいけなかった。……お前林田瑞希、会ったことあるか?」
「瑞希おじさん」
「林田瑞希が常磐の先代頭でな、直々に指名したのが##NAME1##なんだよ」
「瑞希おじさんが?あんな大人しそうな顔なのに」
「はは、目立たねえだけでめちゃくちゃ強かったらしいぜ。お前鈴蘭なんだ、リンダマンの話聞いた事ねえか?」
「聞いたことは」
「その弟が林田瑞希だよ」
「え!」
「ついでにリンダマン、林田恵は##NAME1##が慕ってた男らしいぜ」
「母ちゃんは何者なんだ???」
「不思議だろうなァ。俺としちゃお前にアイツが何も言ってねえのがもっと不思議だがな」
「で、連合ってどういう事なんすか?」
「あー。それに関しちゃもっと適任が居るからよ」
光政はおもむろに携帯を取り出して、ニッと笑って立ち上がった。着いてこいと言うので大人しく着いていくと外に車があった。何度か見た事のある、家に来たことのある車だった。
「よ!天地。元気そうだな」
「寿おじさん?」
「##NAME4##」
「うん」
「この性悪になにも吹き込まれてねえだろうな」
「はは……は?なにが性悪だ俺が性悪ならお前はなんだ?根暗か?」
「表出ろ」
「もう表ですが~????」
「寿おじさん」
「あ」
「ガキじゃねえんだから喧嘩を売らない」
「チッ」
「光政さん」
「おっ」
「説明」
「##NAME1##の血筋を感じた。この天地とかいう根暗男に着いていけ。口数は少ねぇけど、知りたい事が知れるだろうよ」
「そっすか。ありがとうございました」
「おー、またいつでも来いよ。茶くらい出してやるさ」
「##NAME4##、ソイツお前の母親に片想い拗らせて今の今まで独身の奴だからあんま近付くな」
「あ゛???」
「天地テメーふざけんなよ。お前だって独身だろが知ってんだぞお前##NAME1##が原田と結婚した時馬鹿みてえに泣いてたの」
「は?」
「お前はあれの友達かもだが俺は幼馴染っていう確固たる立場があるからな」
「どっちも信用ならねえ」
そういやうちの親父が殴れって言ってたんすけどどうします?保留にしといてくれ。