不良はヤクザと交われない
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現れた大男にトムとSMOKE-Sである男は驚きを隠せずにいた。そして、背後からやって来た女の姿にも。どちらもあまりに堂々とした姿で、
「あ?な、なんでお前ここに居る」
『こっちの台詞だよ』
「……ま、いいか」
「待て、誰だお前等」
「黙ってろハゲ!」
『そこを動くな三下』
二人にそう言われた男は固まらざるを得なかった。##NAME1##は倒れ伏したトムをチラリと見遣る。すまん、と零すのでフと笑った。
「涼ーーーーッ!!!俺だ!!小鳥だ!!!無事かーーッ!!生きてるなら返事しろ!!!」
『お馬鹿!』
##NAME1##は思わず小鳥のケツを蹴ってしまった。こんな危ない場所で大声を上げるんじゃねー、これは小鳥の心配ではない。
「小鳥ーーッ!!来るなーーー!!ここはお前が来るところじゃねーんだ!!」
あちゃあ、と##NAME1##が片手で顔を覆う。そう、あの馬鹿兄貴は小鳥ガチ勢である。ある意味似た者兄妹で本当に大好きな友達の為であれば窮地の中でも相手を案じてしまう。そうなるとターゲットである涼が狙われやすくなる。
《##NAME1##っち》
『はい』
《殴っていい?》
『手加減はしてください』
《ハハ……苦手~!》
涼の返事を聞いて無事を確かめた小鳥は息をホ、と吐いて向き直る。涼の味方は、と問われてトムが手を上げる。SMOKE-Sの男が小鳥相手に構えた。
「お、おい」
『トム、黙ってな。あの男、とんでもなくつえーんだぜ』
あの馬鹿兄貴が惚れ込むほどに。案の定、強者であるトムを打ち負かした男を小鳥はその拳一つ、一発だけで沈めたのであった。
「初めましてえ……殴りまぁす!?」
「!ガッ!!?」
ヌッと現れたイカれた顔の男に涼は殴られた。奴等の仲間かと銃を構えようとするも梶間が兄貴!と声を上げる。今の今まで行方不明だった梶間が何故ここに。思わず声に出すとジェリーが涼に馬乗りになって殴る体勢のタケを止める。
「おい今は」
「このバカタレ~!あのねえ!俺ちん達はアンタを生かして帰さなきゃなんね~の!わざわざ目立つ事してんじゃね~ちや!」
「、誰だテメー……」
「え?俺ちんもしかして自己紹介してなかった?」
「しとらん」
「してないです」
「……お前等知り合いか……?」
「ま、いっか。ほれ立ちな涼ちゃ」
「涼ちゃ……????」
立たされた涼は妙な喋り方するイカれた野郎に困惑しっぱなしである。気は抜いてないけど舎弟である梶間も自分が買収した筈のジェリーまで知ってるとはコイツ一体何者なのか。
「兄貴、連絡が取れなくてすみませんでした。後で全部話しますんで、すみません」
「……そうか。で?」
「エヘヘ。俺ちんねえ……ど~しよこれ自己紹介したら怒る?……はぁい、良いってサ。改めまして、俺ちん阿賀島尊。タケちゃんって呼んでね」
阿賀島尊、阿賀島尊?聞いた事がある名だ、どこで聞いた。ぐるぐると頭が回る。死んだ兄貴分、立ち直らせたステキな男。……可愛い妹の顔が脳裏に浮かぶ。恩があると言った梶間。吉川の名を出した##NAME1##。何もかも知ったふうに話す、あの態度。
「……##NAME1##、の」
「うん」
「常磐、連合」
「だいせ~かぁい」
タケがニンマリ笑う。流石##NAME1##の兄貴、頭の回転が早いと。でも今はそんな場合じゃあない。SMOKE-Sの連中はまだ残ってる。他の潜入してる連中も何人か殺ったらしいけど、油断は出来ない。
「ねえジェリちゃ」
「あ」
「コイツ等何人?」
「九人居ったから……あと四人くらいか」
「友っち、もう殺った?……友っち?」
ゴキッ!と嫌な音がする。色んな液体を振りまいて男は倒れた。
SMOKE-Sというのは何も持ってない状況、タイマンであれば素手で戦うのが信条である。山田はそんな情報から上着を脱ぎ捨ててなんも持ってねえよとヒラヒラ手を振ってみせた。それに応えた男は銃を投げ捨て構えを取る。あぁボクサータイプ?とも思ったがただの喧嘩屋か。格闘技を齧ったくらいかな。体幹はまぁまぁしっかりしてるけど重心がブレている。
まぁ、酷かった。こんな明らかにひ弱そうな男、と舐めてかかる男は山田の鋭い蹴り一発で地に倒れ伏してしまった。山田は元々腕っ節が強かったけれどその真骨頂は##NAME1##への干渉にある。##NAME1##に危害を加えようとする者への攻撃であれば何者にも負けないのが山田……黒澤友哉であった。
「なぁ、楽に死ねるとか思ってないよな?ないよなー!?そうだよな。だってお前、俺の相棒に手を出そうとしたんだぜ!」
「あ、あ゛」
「他の仲間が助けてくれると思ってるか?ハハ……無駄だよ。ここに俺等何人で忍び込んだと思ってやがる?」
山田の元には既にリーダー以外の七人クリア、と連絡が来ている。コイツで終わりって事。つまり、
「俺がお前をどうしようが、俺の勝手なわけ!」
そう、懐からナイフを取り出そうとした男の手を馬鹿みてえな威力の空気砲で貫いたのだった。
現れた大男にトムとSMOKE-Sである男は驚きを隠せずにいた。そして、背後からやって来た女の姿にも。どちらもあまりに堂々とした姿で、
「あ?な、なんでお前ここに居る」
『こっちの台詞だよ』
「……ま、いいか」
「待て、誰だお前等」
「黙ってろハゲ!」
『そこを動くな三下』
二人にそう言われた男は固まらざるを得なかった。##NAME1##は倒れ伏したトムをチラリと見遣る。すまん、と零すのでフと笑った。
「涼ーーーーッ!!!俺だ!!小鳥だ!!!無事かーーッ!!生きてるなら返事しろ!!!」
『お馬鹿!』
##NAME1##は思わず小鳥のケツを蹴ってしまった。こんな危ない場所で大声を上げるんじゃねー、これは小鳥の心配ではない。
「小鳥ーーッ!!来るなーーー!!ここはお前が来るところじゃねーんだ!!」
あちゃあ、と##NAME1##が片手で顔を覆う。そう、あの馬鹿兄貴は小鳥ガチ勢である。ある意味似た者兄妹で本当に大好きな友達の為であれば窮地の中でも相手を案じてしまう。そうなるとターゲットである涼が狙われやすくなる。
《##NAME1##っち》
『はい』
《殴っていい?》
『手加減はしてください』
《ハハ……苦手~!》
涼の返事を聞いて無事を確かめた小鳥は息をホ、と吐いて向き直る。涼の味方は、と問われてトムが手を上げる。SMOKE-Sの男が小鳥相手に構えた。
「お、おい」
『トム、黙ってな。あの男、とんでもなくつえーんだぜ』
あの馬鹿兄貴が惚れ込むほどに。案の定、強者であるトムを打ち負かした男を小鳥はその拳一つ、一発だけで沈めたのであった。
「初めましてえ……殴りまぁす!?」
「!ガッ!!?」
ヌッと現れたイカれた顔の男に涼は殴られた。奴等の仲間かと銃を構えようとするも梶間が兄貴!と声を上げる。今の今まで行方不明だった梶間が何故ここに。思わず声に出すとジェリーが涼に馬乗りになって殴る体勢のタケを止める。
「おい今は」
「このバカタレ~!あのねえ!俺ちん達はアンタを生かして帰さなきゃなんね~の!わざわざ目立つ事してんじゃね~ちや!」
「、誰だテメー……」
「え?俺ちんもしかして自己紹介してなかった?」
「しとらん」
「してないです」
「……お前等知り合いか……?」
「ま、いっか。ほれ立ちな涼ちゃ」
「涼ちゃ……????」
立たされた涼は妙な喋り方するイカれた野郎に困惑しっぱなしである。気は抜いてないけど舎弟である梶間も自分が買収した筈のジェリーまで知ってるとはコイツ一体何者なのか。
「兄貴、連絡が取れなくてすみませんでした。後で全部話しますんで、すみません」
「……そうか。で?」
「エヘヘ。俺ちんねえ……ど~しよこれ自己紹介したら怒る?……はぁい、良いってサ。改めまして、俺ちん阿賀島尊。タケちゃんって呼んでね」
阿賀島尊、阿賀島尊?聞いた事がある名だ、どこで聞いた。ぐるぐると頭が回る。死んだ兄貴分、立ち直らせたステキな男。……可愛い妹の顔が脳裏に浮かぶ。恩があると言った梶間。吉川の名を出した##NAME1##。何もかも知ったふうに話す、あの態度。
「……##NAME1##、の」
「うん」
「常磐、連合」
「だいせ~かぁい」
タケがニンマリ笑う。流石##NAME1##の兄貴、頭の回転が早いと。でも今はそんな場合じゃあない。SMOKE-Sの連中はまだ残ってる。他の潜入してる連中も何人か殺ったらしいけど、油断は出来ない。
「ねえジェリちゃ」
「あ」
「コイツ等何人?」
「九人居ったから……あと四人くらいか」
「友っち、もう殺った?……友っち?」
ゴキッ!と嫌な音がする。色んな液体を振りまいて男は倒れた。
SMOKE-Sというのは何も持ってない状況、タイマンであれば素手で戦うのが信条である。山田はそんな情報から上着を脱ぎ捨ててなんも持ってねえよとヒラヒラ手を振ってみせた。それに応えた男は銃を投げ捨て構えを取る。あぁボクサータイプ?とも思ったがただの喧嘩屋か。格闘技を齧ったくらいかな。体幹はまぁまぁしっかりしてるけど重心がブレている。
まぁ、酷かった。こんな明らかにひ弱そうな男、と舐めてかかる男は山田の鋭い蹴り一発で地に倒れ伏してしまった。山田は元々腕っ節が強かったけれどその真骨頂は##NAME1##への干渉にある。##NAME1##に危害を加えようとする者への攻撃であれば何者にも負けないのが山田……黒澤友哉であった。
「なぁ、楽に死ねるとか思ってないよな?ないよなー!?そうだよな。だってお前、俺の相棒に手を出そうとしたんだぜ!」
「あ、あ゛」
「他の仲間が助けてくれると思ってるか?ハハ……無駄だよ。ここに俺等何人で忍び込んだと思ってやがる?」
山田の元には既にリーダー以外の七人クリア、と連絡が来ている。コイツで終わりって事。つまり、
「俺がお前をどうしようが、俺の勝手なわけ!」
そう、懐からナイフを取り出そうとした男の手を馬鹿みてえな威力の空気砲で貫いたのだった。