不良はヤクザと交われない
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「兄貴からの電話、出ない方が良いんですよね?」
「うん、梶間は明日俺達と行こう。その方が計画に支障出なくていいかも」
「今日の、夜はッ俺ちん達自由、行動っつってたから、」
「タケちゃん、考えていいよ。こういうの俺よりタケちゃんのが面白いから」
「おけまる!じゃ、マスク買いに行こ?」
「なんて?」
「マスク?」
「俺ちんはねッ、ペストマスクにするね」
「マジ?じゃあ俺ピエロにするかな」
「なんて??」
「##NAME1##のどうする?」
「は?般若でも着けてろ」
「あ、当たり強~!般若面は泣いちゃうからやめようね」
アンタ等何しに行くんだよと梶間がジト目で見るとタケはん~?とやる気なさそうに笑って腕立て伏せを辞めた。覚醒するまで筋トレするのは中坊時代からの癖なので。
「んじゃ~トムジェリ~??暫くターゲット解りやすくつけてネ」
「えっ」
「解りやすく?」
「そ。バレていいよ」
「殺されん?」
「俺ちんの勘だとだいじょび!なにせあのクソアマの兄貴だからね」
「タケちゃんマン急に##NAME1##に冷たくなるのなに?」
「何年苦労したと思ってんのアイツのせいで」
「でも?」
「ちゅき~!!!!」
「コント終わり。行け」
「お、おん……」
人気のない地下道で涼は舎弟である市井と結託し己をつけていた殺し屋にナイフと拳銃を突き付けた。お前等を雇った吉川の五倍出してやる、俺が雇うと言って。
耳に着けた通信機から受けろと指示された二人は頷いた。聞いてた山田とタケは「やっぱりあの女の兄貴なんだよな~クソッタレ」などと毒づきながら##NAME1##にミッション完了とメッセージを送ったのだった。
『ヒュ、ヒュ、』
連絡を受け取り、上手くいってる筈なのに##NAME1##の胸には言いようもない不安が渦巻いていた。何故?大丈夫なのでは。
見逃すな、自分からのシグナルを見逃すな。自分の勘から逃げるな。どんなに言い訳したってこういう時の勘は外れた事が無いだろうが。
どこが駄目だ?アイツ等を上手く涼の近くに行かせられた。友哉達が居るから不測の事態にも備えられる、梶間も涼を裏切るような奴じゃない。
思わず胸を掻き毟る。不安が晴れない、息が詰まる。まるで“兄貴を喪った直後のように”。なんで、河島とかいう狐野郎にも、河島と繋がってるヤクザの吉川も、涼やトムジェリが居るならまず有利、
ハ、と##NAME1##は携帯を凄い勢いで操作し始める。息をするのもキツい中、とある人物に電話をかけた。
涼は手回しが終わった後、なるべく早く帰ろうとしていた事を思い出して家に戻って来ていた。わざわざ似合わねえってのにケーキまで買って。すっかり癖になって音を立てないように家に滑り込むように入ると茶の間から話し声が。電話でもしているらしい。
『ヒュ、て、鉄ちゃん、』
《~……?》
『ゼ、き、聞きたい事があるの、』
先日聞いた、過呼吸気味な声だった。思わずそのまま入ろうとすると、耳を疑うような事を言い出すのでピタリと止まる。##NAME1##は気配に敏感だけど、焦っている事と涼の気配の殺し方が上手いので気付けなかったのだ。
『て、鉄ちゃんなら……頭角を、現してきた奴が有能なら……どうする』
《~~、ー……》
『そうだよね、ゼ、ゼェ、な、なら……なら、鉄次くん。そこの頭が“キレすぎるナイフ”なら?』
《!!……、……?》
『こ、公平兄ちゃんの事はいい!早く答えて!!』
《……。……、…………》
『そう、だよねえ。ハハ、はァ。ありがとう鉄ちゃん、これで確信が持てた』
《……?》
『ありがとう鉄ちゃん、この恩は必ず返す。“常磐連合”は恩も恨みも忘れやしねえさ』
常磐、とは。##NAME1##が言っていた高校の頃纏めていた連合の事だろう。何故その話が今出てくる、鉄次とは誰なのか。“キレすぎるナイフ”というのはなんなのか。
《##NAME1##、危ない事はするんじゃねー》
『鉄ちゃんは気にしなくて良いよ』
《陣内だって、居たら同じ事言うだろうよ》
『……ねえ鉄ちゃん、確かに私は今危ない事してるよ。ワンチャン死ぬかも。でも、割と良くしてもらってなんだけどなんで鉄ちゃんそこまで私を気にかける訳?公平兄ちゃんから聞いてたとはいえ、私等が会ったの公平兄ちゃんの墓の前だよね』
《……》
『たったそれだけで裏社会闊歩してるアンタが、私みたいな小娘気にかける必要がある?』
《##NAME1##》
『なに』
《何度も言わせるな、陣内の話も込めて、俺ァ》
『鉄ちゃん娘出来たら嫌われるタイプでしょ、女の子ってのは何回も言われないと不安になったりするのよ』
《おいふざけんな》
『ごめんごめん。私鉄ちゃん好きだよ、でも生き方は変えらんないし。じゃ』
《おい》
ぶち、と切って即座に##NAME1##は常磐連合のネット班に繋ぐ。はぁい、と高校時代からの付き合いである男がダルそうに出た。
『浅桐、……組の同行』
《調べろって?》
『吉川の同行しかお前に調べさせてなかったと思ってな』
吉川だと、と涼の米神に青筋が浮かぶ。今出た組の名前、吉川、完全に自分が知っている奴の名だった。何故その話が出てくる、何故その名を知っている。先程電話していた奴を裏社会の人間と言っていた、一体お前は何と関わって居るのかと。
《……いや、今のところまだ何も動きはないかな》
『お前が言うならそうなんだろ、明日まで見張ってくれ。私の勘が正しければ必ず動く』
《ひえ~こわ。あ、明日午前中には戦闘班が現地INするよ》
『あいよ、そこらは沼川と毒島とも話し合って決めてくれ。……あと、』
《何も言うな~!!!一人で突っ走ったら、えっと。め!ってするぞ》
『お前変わらないよね~、なにその可愛い脅し文句』
《うるせー!》
そこで涼はドアをわざと音を立てて開閉する。少し疑問に思ったけれど、##NAME1##は慌てて電話を切って携帯を弄った。
『おかえり』
「おー」
『え!なにケーキ!?』
「好きだろ」
『食べる!!!!』
「飯が先だ馬鹿」
『けち』
「うるせーよ」
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「兄貴からの電話、出ない方が良いんですよね?」
「うん、梶間は明日俺達と行こう。その方が計画に支障出なくていいかも」
「今日の、夜はッ俺ちん達自由、行動っつってたから、」
「タケちゃん、考えていいよ。こういうの俺よりタケちゃんのが面白いから」
「おけまる!じゃ、マスク買いに行こ?」
「なんて?」
「マスク?」
「俺ちんはねッ、ペストマスクにするね」
「マジ?じゃあ俺ピエロにするかな」
「なんて??」
「##NAME1##のどうする?」
「は?般若でも着けてろ」
「あ、当たり強~!般若面は泣いちゃうからやめようね」
アンタ等何しに行くんだよと梶間がジト目で見るとタケはん~?とやる気なさそうに笑って腕立て伏せを辞めた。覚醒するまで筋トレするのは中坊時代からの癖なので。
「んじゃ~トムジェリ~??暫くターゲット解りやすくつけてネ」
「えっ」
「解りやすく?」
「そ。バレていいよ」
「殺されん?」
「俺ちんの勘だとだいじょび!なにせあのクソアマの兄貴だからね」
「タケちゃんマン急に##NAME1##に冷たくなるのなに?」
「何年苦労したと思ってんのアイツのせいで」
「でも?」
「ちゅき~!!!!」
「コント終わり。行け」
「お、おん……」
人気のない地下道で涼は舎弟である市井と結託し己をつけていた殺し屋にナイフと拳銃を突き付けた。お前等を雇った吉川の五倍出してやる、俺が雇うと言って。
耳に着けた通信機から受けろと指示された二人は頷いた。聞いてた山田とタケは「やっぱりあの女の兄貴なんだよな~クソッタレ」などと毒づきながら##NAME1##にミッション完了とメッセージを送ったのだった。
『ヒュ、ヒュ、』
連絡を受け取り、上手くいってる筈なのに##NAME1##の胸には言いようもない不安が渦巻いていた。何故?大丈夫なのでは。
見逃すな、自分からのシグナルを見逃すな。自分の勘から逃げるな。どんなに言い訳したってこういう時の勘は外れた事が無いだろうが。
どこが駄目だ?アイツ等を上手く涼の近くに行かせられた。友哉達が居るから不測の事態にも備えられる、梶間も涼を裏切るような奴じゃない。
思わず胸を掻き毟る。不安が晴れない、息が詰まる。まるで“兄貴を喪った直後のように”。なんで、河島とかいう狐野郎にも、河島と繋がってるヤクザの吉川も、涼やトムジェリが居るならまず有利、
ハ、と##NAME1##は携帯を凄い勢いで操作し始める。息をするのもキツい中、とある人物に電話をかけた。
涼は手回しが終わった後、なるべく早く帰ろうとしていた事を思い出して家に戻って来ていた。わざわざ似合わねえってのにケーキまで買って。すっかり癖になって音を立てないように家に滑り込むように入ると茶の間から話し声が。電話でもしているらしい。
『ヒュ、て、鉄ちゃん、』
《~……?》
『ゼ、き、聞きたい事があるの、』
先日聞いた、過呼吸気味な声だった。思わずそのまま入ろうとすると、耳を疑うような事を言い出すのでピタリと止まる。##NAME1##は気配に敏感だけど、焦っている事と涼の気配の殺し方が上手いので気付けなかったのだ。
『て、鉄ちゃんなら……頭角を、現してきた奴が有能なら……どうする』
《~~、ー……》
『そうだよね、ゼ、ゼェ、な、なら……なら、鉄次くん。そこの頭が“キレすぎるナイフ”なら?』
《!!……、……?》
『こ、公平兄ちゃんの事はいい!早く答えて!!』
《……。……、…………》
『そう、だよねえ。ハハ、はァ。ありがとう鉄ちゃん、これで確信が持てた』
《……?》
『ありがとう鉄ちゃん、この恩は必ず返す。“常磐連合”は恩も恨みも忘れやしねえさ』
常磐、とは。##NAME1##が言っていた高校の頃纏めていた連合の事だろう。何故その話が今出てくる、鉄次とは誰なのか。“キレすぎるナイフ”というのはなんなのか。
《##NAME1##、危ない事はするんじゃねー》
『鉄ちゃんは気にしなくて良いよ』
《陣内だって、居たら同じ事言うだろうよ》
『……ねえ鉄ちゃん、確かに私は今危ない事してるよ。ワンチャン死ぬかも。でも、割と良くしてもらってなんだけどなんで鉄ちゃんそこまで私を気にかける訳?公平兄ちゃんから聞いてたとはいえ、私等が会ったの公平兄ちゃんの墓の前だよね』
《……》
『たったそれだけで裏社会闊歩してるアンタが、私みたいな小娘気にかける必要がある?』
《##NAME1##》
『なに』
《何度も言わせるな、陣内の話も込めて、俺ァ》
『鉄ちゃん娘出来たら嫌われるタイプでしょ、女の子ってのは何回も言われないと不安になったりするのよ』
《おいふざけんな》
『ごめんごめん。私鉄ちゃん好きだよ、でも生き方は変えらんないし。じゃ』
《おい》
ぶち、と切って即座に##NAME1##は常磐連合のネット班に繋ぐ。はぁい、と高校時代からの付き合いである男がダルそうに出た。
『浅桐、……組の同行』
《調べろって?》
『吉川の同行しかお前に調べさせてなかったと思ってな』
吉川だと、と涼の米神に青筋が浮かぶ。今出た組の名前、吉川、完全に自分が知っている奴の名だった。何故その話が出てくる、何故その名を知っている。先程電話していた奴を裏社会の人間と言っていた、一体お前は何と関わって居るのかと。
《……いや、今のところまだ何も動きはないかな》
『お前が言うならそうなんだろ、明日まで見張ってくれ。私の勘が正しければ必ず動く』
《ひえ~こわ。あ、明日午前中には戦闘班が現地INするよ》
『あいよ、そこらは沼川と毒島とも話し合って決めてくれ。……あと、』
《何も言うな~!!!一人で突っ走ったら、えっと。め!ってするぞ》
『お前変わらないよね~、なにその可愛い脅し文句』
《うるせー!》
そこで涼はドアをわざと音を立てて開閉する。少し疑問に思ったけれど、##NAME1##は慌てて電話を切って携帯を弄った。
『おかえり』
「おー」
『え!なにケーキ!?』
「好きだろ」
『食べる!!!!』
「飯が先だ馬鹿」
『けち』
「うるせーよ」