不良はヤクザと交われない
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「あ、ア゛」
五人の男が転がっている。誰がどう見ても酷い怪我で今すぐ治療を受けなければ命を落とすであろう、そんな傷であった。
それを見下ろすのは二対の目。ギラギラと光るそれには、どうしようもない愉悦が滲んでいる。
「いや、怖いわ」
「は?いつの間にかヤクザもんになってる奴に言われたかねーわ」
「俺ちんは?ね、カージィ。俺ちんは怖くないしょ?」
「どっちも怖いわ畜生見ろ俺の足震えてっだろ」
「ガチで怖がってんじゃん敬語取れてるもん」
「ずっとそれで喋んなよ、いつもの敬語お前胡散臭いんよ」
「俺なりの誠意だわ!!!」
梶間は涼に忠誠を誓っているのは有名で、涼を狙うNo.2の男……河島に殺し屋と別に雇われた連中に今襲われていたのだけど。先に連絡を受けていた二人がとんでもねえ笑顔を浮かべながら撃退したのである。
「普通道具持った五人組を二人で全部、うっわコイツ腕ぐにゃぐにゃやぞ……」
「な~に可愛いこと言ってんのお前。蛇目の時これくらいしたろ?」
「蛇目の話やめろや!!!!!いい歳して泣き喚くぞ!!!」
「それは俺ちんの目に毒だからやめてちや。さ、て。友っち」
「とりあえず梶間、俺等泊まってるホテルに来なね」
「あ、でも兄貴が」
「そっちは##NAME1##が付いてるしね。も~、##NAME1##の血筋なに?もしかして例の親父さんカリスマの血とかあるわけ?」
「少なくともクソ親父にはカリスマはねーし」
「それはそう」
「……はぁ……解ったから二人共返り血拭いてくれ……俺はホラーが大の苦手なんだよ……」
「ヤクザが何言ってんだお前」
普段暴れられない分調子に乗ったところはあるけれど、そんな怖いことしてないよね?と山田がタケに言うとホントにね~!殺してすらないのにね!と元気よく言ったから梶間もチベスナみてーな目をしちまった。会った時からなんも変わってねーどころか凶暴性が増してるなコイツ等。
その頃、##NAME1##はとある二人組と対峙していた。メンチ切ってきた男共に人気のないところで囲まれるのを見てあらら、と見ていたらすぐにのしてしまったから強いね~と見ていたらちょっと見逃せない事があったので。
「ん……」
「お?なんや姉ちゃん。こっちなんもないで、危ないからあっち行きや」
『うん。別に隠さんで良いけどさ……半グレ相手にチャカ出すのは違うんじゃない?』
「あ?」
『聞こえねー?メンチ切ってきた、囲まれた、それだけなら確かにそっちが悪いけどよ。……ッ!?』
##NAME1##が急に振り向いた。何かに気付いたように、やらかしたと呟いて……まぁいっかとまた向き直る。
『ごめん。ンでも全員倒したならそこで終わりなよ。チャカ出しちまったらお前等ただの加害者だぜ』
「ハハハ……随分肝の据わった姉ちゃんやの~」
「おう、俺等もう行くから、関わらんとき。……どうなっても知らんで」
『どうするって?チャカで脅してみるかよ』
カツ、カツと音を立てて##NAME1##が二人に近付く。なんだ?と訝しむ二人を無視して。
##NAME1##は不良天国で生まれ育って、自らもそういう世界に身を置いた人間だ。……もし戸亜留で同じような事があったら?そう考えると怒りが込み上げるのも仕方ない。喧嘩にゃ喧嘩のルールがある。当たり前に殺人は宜しくないし、意味もなく骨折ったりだとかの重傷を負わせると血で血を洗う抗争になりかねない。
どうせコイツ等、涼を殺しに雇われた殺し屋だろう。ヤクザもんの雰囲気ではない。本来ならもう少し放っておいた方が良いのかもだけど……
「おい、それ以上近付くなや」
『脅すならちゃんとしな、あっ刃物とか持ってる?持ってたらキチンと脅されてやるよ』
「はぁ??」
『うん。そうね。はぁ~……もっかい言うぜ。二度と半グレ以上の奴にチャカ使うな。お前に言ってんだぞツンツン』
「……どうする?」
「見られてもうたならしゃあないんやない?」
「せやな」
予備動作無しでツンツン頭が銃を構える。だが女は構わず二人に近づいて行く、おいお前、と声を上げられるもその歩みは止まらない。
パスン、と間抜けな音がして##NAME1##の頬を掠めた。もう一度パスン、と音がすると女の腕に掠る。しかしそれに動じることも無く……二人の目の前に辿り着いたのだった。
「な、なんやお前……」
『チャカ使う割に優しいのね、お前等。さっきの腕見てたら頭くらいぶち抜けたろうに』
トンと自らの額を叩いて笑う女に二人は慄いた。一般人なら銃を向けられただけで腰を抜かすだろう。まして撃たれて顔を掠めたりしたらパニックになっても仕方ない。
「お、お前……一体、何もんや」
『通りすがりの善良な一般市民だよ。多少修羅場を潜り抜けまくっただけのね』
「は?」
『……さて、今私君等の命握ってる訳だけど』
「!」
女がチラリと視線を二人の後ろに向けるとバッと二人共振り向いたので##NAME1##は悠々とツンツン頭の銃を持つ手を蹴り上げた。ぐ、と唸るけれど##NAME1##は素早く銃をキャッチし、戦略的撤退砲を坊主頭の腹に撃ち込んだ。
戦略的撤退砲は社会人になってから魔改造されているので威力が馬鹿みたいに上がっている。一般人ならショック死してもおかしくない。それを悶絶するだけで留まるコイツすげーなと思いながら坊主頭の背中を踏み潰し、坊主頭に戦略的撤退砲を、ツンツン頭に銃を向けた。
「な、んやそれ」
『これ?ただの空気砲。ちょっと威力は馬鹿だけど。……君、このハゲと仲良しでしょ。見た感じね。どする?このままこのハゲの頭にもう一発これ当てると……十分死ぬけど』
「その前に俺がお前殺ればええだけ、」
パスンッとツンツン頭の頬を銃弾が切った。迷いなく撃ちおった!と二人が目を見開く。##NAME1##は今、お互いを人質に取っている状態だった。
「……何が望みや」
『うん。いや……そうね。ただチャカ出すなやって怒るだけのつもりだったけど……うん。君等私に雇われてくんない?』
「「は????」」
「あ、ア゛」
五人の男が転がっている。誰がどう見ても酷い怪我で今すぐ治療を受けなければ命を落とすであろう、そんな傷であった。
それを見下ろすのは二対の目。ギラギラと光るそれには、どうしようもない愉悦が滲んでいる。
「いや、怖いわ」
「は?いつの間にかヤクザもんになってる奴に言われたかねーわ」
「俺ちんは?ね、カージィ。俺ちんは怖くないしょ?」
「どっちも怖いわ畜生見ろ俺の足震えてっだろ」
「ガチで怖がってんじゃん敬語取れてるもん」
「ずっとそれで喋んなよ、いつもの敬語お前胡散臭いんよ」
「俺なりの誠意だわ!!!」
梶間は涼に忠誠を誓っているのは有名で、涼を狙うNo.2の男……河島に殺し屋と別に雇われた連中に今襲われていたのだけど。先に連絡を受けていた二人がとんでもねえ笑顔を浮かべながら撃退したのである。
「普通道具持った五人組を二人で全部、うっわコイツ腕ぐにゃぐにゃやぞ……」
「な~に可愛いこと言ってんのお前。蛇目の時これくらいしたろ?」
「蛇目の話やめろや!!!!!いい歳して泣き喚くぞ!!!」
「それは俺ちんの目に毒だからやめてちや。さ、て。友っち」
「とりあえず梶間、俺等泊まってるホテルに来なね」
「あ、でも兄貴が」
「そっちは##NAME1##が付いてるしね。も~、##NAME1##の血筋なに?もしかして例の親父さんカリスマの血とかあるわけ?」
「少なくともクソ親父にはカリスマはねーし」
「それはそう」
「……はぁ……解ったから二人共返り血拭いてくれ……俺はホラーが大の苦手なんだよ……」
「ヤクザが何言ってんだお前」
普段暴れられない分調子に乗ったところはあるけれど、そんな怖いことしてないよね?と山田がタケに言うとホントにね~!殺してすらないのにね!と元気よく言ったから梶間もチベスナみてーな目をしちまった。会った時からなんも変わってねーどころか凶暴性が増してるなコイツ等。
その頃、##NAME1##はとある二人組と対峙していた。メンチ切ってきた男共に人気のないところで囲まれるのを見てあらら、と見ていたらすぐにのしてしまったから強いね~と見ていたらちょっと見逃せない事があったので。
「ん……」
「お?なんや姉ちゃん。こっちなんもないで、危ないからあっち行きや」
『うん。別に隠さんで良いけどさ……半グレ相手にチャカ出すのは違うんじゃない?』
「あ?」
『聞こえねー?メンチ切ってきた、囲まれた、それだけなら確かにそっちが悪いけどよ。……ッ!?』
##NAME1##が急に振り向いた。何かに気付いたように、やらかしたと呟いて……まぁいっかとまた向き直る。
『ごめん。ンでも全員倒したならそこで終わりなよ。チャカ出しちまったらお前等ただの加害者だぜ』
「ハハハ……随分肝の据わった姉ちゃんやの~」
「おう、俺等もう行くから、関わらんとき。……どうなっても知らんで」
『どうするって?チャカで脅してみるかよ』
カツ、カツと音を立てて##NAME1##が二人に近付く。なんだ?と訝しむ二人を無視して。
##NAME1##は不良天国で生まれ育って、自らもそういう世界に身を置いた人間だ。……もし戸亜留で同じような事があったら?そう考えると怒りが込み上げるのも仕方ない。喧嘩にゃ喧嘩のルールがある。当たり前に殺人は宜しくないし、意味もなく骨折ったりだとかの重傷を負わせると血で血を洗う抗争になりかねない。
どうせコイツ等、涼を殺しに雇われた殺し屋だろう。ヤクザもんの雰囲気ではない。本来ならもう少し放っておいた方が良いのかもだけど……
「おい、それ以上近付くなや」
『脅すならちゃんとしな、あっ刃物とか持ってる?持ってたらキチンと脅されてやるよ』
「はぁ??」
『うん。そうね。はぁ~……もっかい言うぜ。二度と半グレ以上の奴にチャカ使うな。お前に言ってんだぞツンツン』
「……どうする?」
「見られてもうたならしゃあないんやない?」
「せやな」
予備動作無しでツンツン頭が銃を構える。だが女は構わず二人に近づいて行く、おいお前、と声を上げられるもその歩みは止まらない。
パスン、と間抜けな音がして##NAME1##の頬を掠めた。もう一度パスン、と音がすると女の腕に掠る。しかしそれに動じることも無く……二人の目の前に辿り着いたのだった。
「な、なんやお前……」
『チャカ使う割に優しいのね、お前等。さっきの腕見てたら頭くらいぶち抜けたろうに』
トンと自らの額を叩いて笑う女に二人は慄いた。一般人なら銃を向けられただけで腰を抜かすだろう。まして撃たれて顔を掠めたりしたらパニックになっても仕方ない。
「お、お前……一体、何もんや」
『通りすがりの善良な一般市民だよ。多少修羅場を潜り抜けまくっただけのね』
「は?」
『……さて、今私君等の命握ってる訳だけど』
「!」
女がチラリと視線を二人の後ろに向けるとバッと二人共振り向いたので##NAME1##は悠々とツンツン頭の銃を持つ手を蹴り上げた。ぐ、と唸るけれど##NAME1##は素早く銃をキャッチし、戦略的撤退砲を坊主頭の腹に撃ち込んだ。
戦略的撤退砲は社会人になってから魔改造されているので威力が馬鹿みたいに上がっている。一般人ならショック死してもおかしくない。それを悶絶するだけで留まるコイツすげーなと思いながら坊主頭の背中を踏み潰し、坊主頭に戦略的撤退砲を、ツンツン頭に銃を向けた。
「な、んやそれ」
『これ?ただの空気砲。ちょっと威力は馬鹿だけど。……君、このハゲと仲良しでしょ。見た感じね。どする?このままこのハゲの頭にもう一発これ当てると……十分死ぬけど』
「その前に俺がお前殺ればええだけ、」
パスンッとツンツン頭の頬を銃弾が切った。迷いなく撃ちおった!と二人が目を見開く。##NAME1##は今、お互いを人質に取っている状態だった。
「……何が望みや」
『うん。いや……そうね。ただチャカ出すなやって怒るだけのつもりだったけど……うん。君等私に雇われてくんない?』
「「は????」」