不良はヤクザと交われない
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起きたら既に涼ちゃんは居なかった。馬鹿みたいに喋くって絶対ベッドで寝かせたい我妻涼VS絶対ソファで寝たい##NAME1##のほこ×たては酔っ払って寝こけた##NAME1##が敗北した。コイツ大丈夫かな……と不安になっちまった我妻はソッ……と##NAME1##をベッドに寝かせてソファで寝たのである。
テーブルには鍵と、“家から出るなら鍵閉めて人目に付かねーように歩け”という置き手紙。全く、と笑って煙草に火を点ける。
《##NAME1##、どんな感じ?》
『特に。兄妹水入らずで楽しくお話したさ』
《四日泊まるって言った時どうだった?》
『キレかけてたから駄々こねたら解った……って凄い悩ましげな顔してた。そっからは酒飲んで笑って話したよぉ』
《ほー。例えば?》
『中一の頃にリンチにあってボコボコにされて骨数本折られたけど病室から抜け出してやり返したとか』
《お前それ久々に会った兄貴に言ったの?いやヤクザ屋さんなら別にあれか》
『勘弁してって言ってた』
《あぁ、一応妹思いなのね》
『身内にゃめちゃくちゃ甘い人なのよ。特に私とかにはね。んふふ、この家私以外知らないらしいよ』
《マジ?》
『身内以外信用出来ねー人間なのさ。他の人間の殆どを駒としか思ってねー、思えねー奴でね』
《天地じゃん》
『そうね、花に出会えなかった寿を身内にもっとベタ甘にして不器用にして大人にした感じかな』
《目的は果たせそう?》
『どうかな。……最悪手を借りる』
《それは構わないよ、俺もタケちゃんもね。とっくに俺達はお前に命預けてる訳だし》
『そいやタケちゃんの声聞こえないけど?』
《朝っぱらから横で筋トレしてるけど》
《身体ッなまってないちやッ!今が現役かも!》
『こわ……あの頃より強くなったタケちゃんとか災害じゃん』
《ま、いつでも呼んでくれ、大将》
『解ってる』
##NAME1##の目的は、我妻涼の死亡率を減らすことである。ヤクザ屋さんを辞めろなんて言える立場じゃない。自分で決めたなら、別にいい。ただアイツは敵を増やしすぎる。……どうにか、アイツの状況を調べなければ。
『ネット班はなんて?』
《ンとね、とりあえずお前の兄貴んとこのNo.2が兄貴殺すのに殺し屋雇ったってのは聞いた》
『なんて?』
《殺し屋》
『勘弁して?』
《俺が言いたい》
とりあえず街でも散策するかぁ、とテーブルの上の鍵を取った。レンジしかねー家だから飯も作れねーしなぁ。まぁなんか買えばいいでしょ。
ぽやぽやしながら歩く。危ねー野郎が多い街だなぁとか思いながら街を歩くとあるスタンドに目が行った。
『え゛っ小鳥ちゃん?』
「は?##NAME1##?お前、##NAME1##か?!」
我妻涼の親友である石田小鳥である。他の人が知り合い?と聞いておう、と元気よく答えると裏の方に回って座り込む。
「久しぶりだな」
『ホントにね。相変わらず顔怖いね』
「ガハハ。……涼に会いに来たのか?」
『まぁね』
「会えたか?」
『もち!突撃かまして昨日から泊まってる』
「マジ?」
『マジ。キレられたけど』
「でも涼、お前にゃ優しいだろ」
『優しいよ。昨日もね、ベッドに寝かせたい我妻涼VS絶対ソファで寝る私の戦いしたし』
「……そうか、会ったか……」
『小鳥ちゃんも会ったんでしょ』
「この間な」
『んふふ、馬鹿が加速しててびっくりしたんじゃない?』
「……お前は……」
『無理だよ、ごめんね。私、アイツ辞めさせに来たわけじゃねーの』
「……」
『私さ!何年か前に兄貴分が目の前で死んだんだ。今の涼ちゃんはさ、敵を増やしすぎなんだよね。……死なれたくなくてさ!これ以上!』
「##NAME1##、」
『だから、私に出来る事をしに来た。……小鳥ちゃん、立派に社会人してるね。偉いよ』
「……年下のお前に言われんのは、なんか……こう、あれだな」
『まぁ別に小鳥ちゃん達の世代は偉大だけど、小鳥ちゃんは好きだけど尊敬はしてねーしね。馬鹿だし』
「うるせーわ」
『でも、年少から出て来てさ。頑張って前向こうとしてるアンタは凄いと思うよ。……小鳥ちゃん』
「、ん?」
『涼ちゃんの事、嫌いにならないであげてね。友達でいろとか、話してとかは言わない。ンでも……あの不器用な兄貴はさ。小鳥ちゃんとか、ツネくんとか……皆と一緒に何かを成し遂げたかっただけなんだよ』
昨日酔った時に我妻涼に石田小鳥の話をした。学生時代どんなんだったの?と。小学生の頃から出るわ出るわ思い出話。酒に弱くはない我妻涼だけれど、妹に気が緩んだのかなんなのかベラベラと学生時代の思い出を吐き出した。
石田小鳥はあんな場所で終わる奴じゃねー。……でも、もう住む世界が違う。
笑ってくれると、褒めてくれると思っていた。だから、戻ってくるまでにいくら死にそうになっても頑張れたのに。
「……そういやお前、聞いたけどよ。何年か前に涼を殴ったらしいじゃねーか」
『は?誰に聞いたの』
「涼がこの間言ってたよ。殴られてから会ってねーって」
『仕方なく無い?反抗期終わりに兄貴が馬鹿してたら殴るでしょ』
「危ねー事すんなよ、涼に泣かれるぞ?」
『昨日煙草吸ってるの知っただけで目剥いてたよアイツ』
「ハハ……過保護かよ。んで、お前今日はどうすんだ?」
『ふらついて帰るよ、兄貴の家にね』
「そうか。……気を付けろよ」
『任せな~?これでもそういう世界に身を置いてるんでね』
「は?」
『じゃ、仕事頑張ってね』
「お、おい……」
起きたら既に涼ちゃんは居なかった。馬鹿みたいに喋くって絶対ベッドで寝かせたい我妻涼VS絶対ソファで寝たい##NAME1##のほこ×たては酔っ払って寝こけた##NAME1##が敗北した。コイツ大丈夫かな……と不安になっちまった我妻はソッ……と##NAME1##をベッドに寝かせてソファで寝たのである。
テーブルには鍵と、“家から出るなら鍵閉めて人目に付かねーように歩け”という置き手紙。全く、と笑って煙草に火を点ける。
《##NAME1##、どんな感じ?》
『特に。兄妹水入らずで楽しくお話したさ』
《四日泊まるって言った時どうだった?》
『キレかけてたから駄々こねたら解った……って凄い悩ましげな顔してた。そっからは酒飲んで笑って話したよぉ』
《ほー。例えば?》
『中一の頃にリンチにあってボコボコにされて骨数本折られたけど病室から抜け出してやり返したとか』
《お前それ久々に会った兄貴に言ったの?いやヤクザ屋さんなら別にあれか》
『勘弁してって言ってた』
《あぁ、一応妹思いなのね》
『身内にゃめちゃくちゃ甘い人なのよ。特に私とかにはね。んふふ、この家私以外知らないらしいよ』
《マジ?》
『身内以外信用出来ねー人間なのさ。他の人間の殆どを駒としか思ってねー、思えねー奴でね』
《天地じゃん》
『そうね、花に出会えなかった寿を身内にもっとベタ甘にして不器用にして大人にした感じかな』
《目的は果たせそう?》
『どうかな。……最悪手を借りる』
《それは構わないよ、俺もタケちゃんもね。とっくに俺達はお前に命預けてる訳だし》
『そいやタケちゃんの声聞こえないけど?』
《朝っぱらから横で筋トレしてるけど》
《身体ッなまってないちやッ!今が現役かも!》
『こわ……あの頃より強くなったタケちゃんとか災害じゃん』
《ま、いつでも呼んでくれ、大将》
『解ってる』
##NAME1##の目的は、我妻涼の死亡率を減らすことである。ヤクザ屋さんを辞めろなんて言える立場じゃない。自分で決めたなら、別にいい。ただアイツは敵を増やしすぎる。……どうにか、アイツの状況を調べなければ。
『ネット班はなんて?』
《ンとね、とりあえずお前の兄貴んとこのNo.2が兄貴殺すのに殺し屋雇ったってのは聞いた》
『なんて?』
《殺し屋》
『勘弁して?』
《俺が言いたい》
とりあえず街でも散策するかぁ、とテーブルの上の鍵を取った。レンジしかねー家だから飯も作れねーしなぁ。まぁなんか買えばいいでしょ。
ぽやぽやしながら歩く。危ねー野郎が多い街だなぁとか思いながら街を歩くとあるスタンドに目が行った。
『え゛っ小鳥ちゃん?』
「は?##NAME1##?お前、##NAME1##か?!」
我妻涼の親友である石田小鳥である。他の人が知り合い?と聞いておう、と元気よく答えると裏の方に回って座り込む。
「久しぶりだな」
『ホントにね。相変わらず顔怖いね』
「ガハハ。……涼に会いに来たのか?」
『まぁね』
「会えたか?」
『もち!突撃かまして昨日から泊まってる』
「マジ?」
『マジ。キレられたけど』
「でも涼、お前にゃ優しいだろ」
『優しいよ。昨日もね、ベッドに寝かせたい我妻涼VS絶対ソファで寝る私の戦いしたし』
「……そうか、会ったか……」
『小鳥ちゃんも会ったんでしょ』
「この間な」
『んふふ、馬鹿が加速しててびっくりしたんじゃない?』
「……お前は……」
『無理だよ、ごめんね。私、アイツ辞めさせに来たわけじゃねーの』
「……」
『私さ!何年か前に兄貴分が目の前で死んだんだ。今の涼ちゃんはさ、敵を増やしすぎなんだよね。……死なれたくなくてさ!これ以上!』
「##NAME1##、」
『だから、私に出来る事をしに来た。……小鳥ちゃん、立派に社会人してるね。偉いよ』
「……年下のお前に言われんのは、なんか……こう、あれだな」
『まぁ別に小鳥ちゃん達の世代は偉大だけど、小鳥ちゃんは好きだけど尊敬はしてねーしね。馬鹿だし』
「うるせーわ」
『でも、年少から出て来てさ。頑張って前向こうとしてるアンタは凄いと思うよ。……小鳥ちゃん』
「、ん?」
『涼ちゃんの事、嫌いにならないであげてね。友達でいろとか、話してとかは言わない。ンでも……あの不器用な兄貴はさ。小鳥ちゃんとか、ツネくんとか……皆と一緒に何かを成し遂げたかっただけなんだよ』
昨日酔った時に我妻涼に石田小鳥の話をした。学生時代どんなんだったの?と。小学生の頃から出るわ出るわ思い出話。酒に弱くはない我妻涼だけれど、妹に気が緩んだのかなんなのかベラベラと学生時代の思い出を吐き出した。
石田小鳥はあんな場所で終わる奴じゃねー。……でも、もう住む世界が違う。
笑ってくれると、褒めてくれると思っていた。だから、戻ってくるまでにいくら死にそうになっても頑張れたのに。
「……そういやお前、聞いたけどよ。何年か前に涼を殴ったらしいじゃねーか」
『は?誰に聞いたの』
「涼がこの間言ってたよ。殴られてから会ってねーって」
『仕方なく無い?反抗期終わりに兄貴が馬鹿してたら殴るでしょ』
「危ねー事すんなよ、涼に泣かれるぞ?」
『昨日煙草吸ってるの知っただけで目剥いてたよアイツ』
「ハハ……過保護かよ。んで、お前今日はどうすんだ?」
『ふらついて帰るよ、兄貴の家にね』
「そうか。……気を付けろよ」
『任せな~?これでもそういう世界に身を置いてるんでね』
「は?」
『じゃ、仕事頑張ってね』
「お、おい……」