不良はヤクザと交われない
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「腹違いの兄貴だァ?」
「俺ちん初めて聞いたんですけド」
『あ゛~……ちょっと複雑でさぁ。十三と同い年で……少し離れた街に居る。中三ら辺から連絡取れてなくてさ』
大型連休に入る前、##NAME1##と山田とタケは阿賀島家に集まっていた。##NAME1##と山田は同じ職場に務め、休日が一緒なわけだけどタケは自営業で二人の休日と基本合わせて営業している。
##NAME1##が初めて兄貴……我妻涼と会ったのは小学二年の……親に置いていかれた後であった。めちゃくちゃもめちゃくちゃ、我妻涼の親友である男が小学生にも関わらず車をパクり運転して戸亜留までやって来たのだ。その頃からほぼ無表情であった##NAME1##もビビり散らかして十三にしがみついたのを覚えている。
母に死なれ、父に捨てられ母方の祖父に引き取られ……父を恨んだ我妻涼。幼い頃からほぼネグレクト状態で、つい先日両親に捨てられ村田家に引き取られた##NAME1##。怒り狂う十三が我妻涼の親友……石田小鳥と大喧嘩を繰り広げそこらのものを大破している間に、二人は情報を擦り合わせた。
そこから、連絡先を交換して……色々あって、パタリと連絡が途絶えたのである。
『ま、その石田の小鳥ちゃんが年少入っちまってさ。涼ちゃんのせいで。そっから……色々狂っちまったのよね。十三なんて前までそうでも無かったのに、今なら涼ちゃんの名前出すだけで顰めっ面よ。“お前に兄貴は俺しか居ねえ、そんな奴居ねえ”って』
「あーっと、つまり……ヤバい方で?」
『Aに調べて貰ったんだけど……ヤクザみてーな感じ?生きてはいたんだけど』
「そんなのに会いてえっつってんの?お前」
「ね~##NAME1##っち、俺等社会人よ?もう馬鹿出来る歳じゃねーちや。……会ってどうすんの?ヤクザ辞めろって言うわけ?」
『いや、ただ……』
##NAME1##は今まで悲しい思いを、死ぬ程辛い思いを沢山してきた。未だに己の目の前で死んだ男を忘れられない。どんなに繋がりが薄くなろうが、何者になろうが……
『ただ、私はもう死んで欲しくねーだけだ。もし、知らねえ奴に殺されそうになってんなら……』
そうして話し合いの末、##NAME1##は我妻涼に会いに行った。大型連休を使って単身乗り込んだのだ。二人が着いて行ったら我妻涼が完全に警戒するからである。
「いいか、お前の事だ絶対に危険に見舞われる」
『人をトラブルメーカーみてーに』
「ンな可愛いもんじゃねーちや、マジでお祓い行こ?俺ちんいい神社探すから」
『キレそう』
「これは常磐連合の開発班で作った非常ベルみてーなもんだ、二回押せ。すぐ駆け付ける。期間は五日。……やり残しの、ないようにな」
本当は二人共止めたいけれど、兄を亡くしたくないという##NAME1##の言葉に唸っちまって送り出さざるを得なくなったのだ。
『改心させよーなんて思ってねー、辞めさせようとも思ってねー。ただ、ちょっと不器用な兄貴を殴りに行くだけさ』
それだけで済むかは、アイツ次第だけれど。
「腹違いの兄貴だァ?」
「俺ちん初めて聞いたんですけド」
『あ゛~……ちょっと複雑でさぁ。十三と同い年で……少し離れた街に居る。中三ら辺から連絡取れてなくてさ』
大型連休に入る前、##NAME1##と山田とタケは阿賀島家に集まっていた。##NAME1##と山田は同じ職場に務め、休日が一緒なわけだけどタケは自営業で二人の休日と基本合わせて営業している。
##NAME1##が初めて兄貴……我妻涼と会ったのは小学二年の……親に置いていかれた後であった。めちゃくちゃもめちゃくちゃ、我妻涼の親友である男が小学生にも関わらず車をパクり運転して戸亜留までやって来たのだ。その頃からほぼ無表情であった##NAME1##もビビり散らかして十三にしがみついたのを覚えている。
母に死なれ、父に捨てられ母方の祖父に引き取られ……父を恨んだ我妻涼。幼い頃からほぼネグレクト状態で、つい先日両親に捨てられ村田家に引き取られた##NAME1##。怒り狂う十三が我妻涼の親友……石田小鳥と大喧嘩を繰り広げそこらのものを大破している間に、二人は情報を擦り合わせた。
そこから、連絡先を交換して……色々あって、パタリと連絡が途絶えたのである。
『ま、その石田の小鳥ちゃんが年少入っちまってさ。涼ちゃんのせいで。そっから……色々狂っちまったのよね。十三なんて前までそうでも無かったのに、今なら涼ちゃんの名前出すだけで顰めっ面よ。“お前に兄貴は俺しか居ねえ、そんな奴居ねえ”って』
「あーっと、つまり……ヤバい方で?」
『Aに調べて貰ったんだけど……ヤクザみてーな感じ?生きてはいたんだけど』
「そんなのに会いてえっつってんの?お前」
「ね~##NAME1##っち、俺等社会人よ?もう馬鹿出来る歳じゃねーちや。……会ってどうすんの?ヤクザ辞めろって言うわけ?」
『いや、ただ……』
##NAME1##は今まで悲しい思いを、死ぬ程辛い思いを沢山してきた。未だに己の目の前で死んだ男を忘れられない。どんなに繋がりが薄くなろうが、何者になろうが……
『ただ、私はもう死んで欲しくねーだけだ。もし、知らねえ奴に殺されそうになってんなら……』
そうして話し合いの末、##NAME1##は我妻涼に会いに行った。大型連休を使って単身乗り込んだのだ。二人が着いて行ったら我妻涼が完全に警戒するからである。
「いいか、お前の事だ絶対に危険に見舞われる」
『人をトラブルメーカーみてーに』
「ンな可愛いもんじゃねーちや、マジでお祓い行こ?俺ちんいい神社探すから」
『キレそう』
「これは常磐連合の開発班で作った非常ベルみてーなもんだ、二回押せ。すぐ駆け付ける。期間は五日。……やり残しの、ないようにな」
本当は二人共止めたいけれど、兄を亡くしたくないという##NAME1##の言葉に唸っちまって送り出さざるを得なくなったのだ。
『改心させよーなんて思ってねー、辞めさせようとも思ってねー。ただ、ちょっと不器用な兄貴を殴りに行くだけさ』
それだけで済むかは、アイツ次第だけれど。