反抗期パニック!
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熱で朦朧とした##NAME1##は公園のベンチでへたり込んでいた。ローラー作戦が敷かれてからだいぶ経つ、そろそろ時間の問題だ。今頃好誠はタケや他のツテも使って自分を探しているだろう。十三も、鮫島やゲン達を連れているだろうし。そうなりゃ、どこに逃げたって一緒なのだ。
大東、読んだかな。あれ以上迷惑かける訳にいかねーから出てきたけれど、また馬鹿野郎と怒るだろうか。あ、アイツのクソしょっぱいおじや、お礼言うの忘れてたなぁ。
砂を踏むような音がする。真っ黒な男が目の前に立つのが解って、ボヤけた目で見遣れば何かを怒鳴っていた。最早耳すら聞こえねえや。飛びそうな意識で思わず吹き出すように笑うと、とんでもねえ衝撃が頭に走った。あー、なるほど、これ好誠さんか。
息が苦しくなるのと同時に背中が擦れるような痛みに襲われる。恐らく好誠さんの怒鳴り声と、違う怒鳴り声が聞こえる。
「好誠!気持ちは解るが引きずる事ァねーだろ!!##NAME1##、##NAME1##。見えるか」
##NAME1##の口端は上がったまま。それでも焦点は合っていない。玄場は好誠の拳骨で意識が飛んだのかと思ったのだけど、好誠が何かに気付いたのか首筋に手を触れ、畜生がと叫んだ。
「この馬鹿女、そもそも聞こえてなかったんだ!熱で意識飛んでやがる!」
「それはそれとして好誠お前十三兄貴に殴られるの覚悟しとけよ」
「もうしてる!」
好誠が急いで##NAME1##を背に乗せる。こんな熱でほっつき歩いてたのかこの女は!しっかり掴まってろ、と##NAME1##に声をかけ、腕を胴に回させるとぽつりと『しにたいなぁ、』なんて緩い声で言いやがった。
感じたのは、自分達の罪の重みだった。
「テメーは一体、何してんだ、コラ。あ?」
「十三十三十三」
「ストップだ十三止まれ」
##NAME1##が見付かった、と連絡が来て十三と一緒に探していた龍信や鮫島は村田家に集結していた。好誠と玄場に連れてこられた##NAME1##の頭にゃどでけえタンコブ、おまけに背中は土まみれとくれば何をしたかは一目瞭然であった。
気持ちは解る、そうしたい気持ちは痛い程解る。だが十三はどうしてもカッ、と頭に来ちまった。急いで##NAME1##を寝かせてから何があったか聞いて、好誠の口から殴ったと聞いた辺りで思い切り拳骨を落としたのだ。鮫島が羽交い締めにする。十三の長い足が届かねえ距離にまで龍信が好誠を遠ざけようとする。だが好誠も玄場も殴られる覚悟くらいは出来ていたのでぐったり項垂れながら十三を待ちやがる。離れろってば。
「十三、こんな事してる場合じゃねえだろう。着替えさせて、熱計って。やる事は沢山あるだろうが」
「あ、十三ちゃ~俺ちん##NAME1##っち着替えさせてくっから良いよォ~」
「……いや待て待て待てタケお前ふざけんな」
「なにお前ふざけ、は?##NAME1##の裸見る気かはっ倒すぞ」
「十三ちゃも好誠ちゃ達も鮫ちゃと龍ちゃの話聞かねえんだから仕方ねえっしょ」
馬鹿共がよ、と一周まわって冷静なタケが言う。いつもドブネズミだのスケキヨ野郎だのと呼ぶ好誠や龍信を普通~に呼んじまってるのは割と疲れ果てて素が出ちまってるからだった。
殴りてえ十三と殴られる覚悟の出来てる二人もスン……と冷静になって、タケなら良いか……と着替えを任せた。任されて~、と軽く言ってタケは##NAME1##を担いでのそのそ部屋へ。
「##NAME1##っち~、……バカタレ。俺ちんの家にすら来ねーでさ」
ちょっと、割と、ガチでショックだった。タケはこの女の……相棒とすら思っていた。変な気を遣われるような間柄じゃねーと思っていた。だってのに、##NAME1##は自分を頼ってはくれなかった。それは信頼出来ねーから、信用出来ねーからとかではないと解っているけれど、やっぱり複雑であった。
「ね、元気になってね。##NAME1##っちが思ってる事、全部聞かせて。お前と肩並べられるのなんて、俺ちんくらいなんだからさ」
熱で朦朧とした##NAME1##は公園のベンチでへたり込んでいた。ローラー作戦が敷かれてからだいぶ経つ、そろそろ時間の問題だ。今頃好誠はタケや他のツテも使って自分を探しているだろう。十三も、鮫島やゲン達を連れているだろうし。そうなりゃ、どこに逃げたって一緒なのだ。
大東、読んだかな。あれ以上迷惑かける訳にいかねーから出てきたけれど、また馬鹿野郎と怒るだろうか。あ、アイツのクソしょっぱいおじや、お礼言うの忘れてたなぁ。
砂を踏むような音がする。真っ黒な男が目の前に立つのが解って、ボヤけた目で見遣れば何かを怒鳴っていた。最早耳すら聞こえねえや。飛びそうな意識で思わず吹き出すように笑うと、とんでもねえ衝撃が頭に走った。あー、なるほど、これ好誠さんか。
息が苦しくなるのと同時に背中が擦れるような痛みに襲われる。恐らく好誠さんの怒鳴り声と、違う怒鳴り声が聞こえる。
「好誠!気持ちは解るが引きずる事ァねーだろ!!##NAME1##、##NAME1##。見えるか」
##NAME1##の口端は上がったまま。それでも焦点は合っていない。玄場は好誠の拳骨で意識が飛んだのかと思ったのだけど、好誠が何かに気付いたのか首筋に手を触れ、畜生がと叫んだ。
「この馬鹿女、そもそも聞こえてなかったんだ!熱で意識飛んでやがる!」
「それはそれとして好誠お前十三兄貴に殴られるの覚悟しとけよ」
「もうしてる!」
好誠が急いで##NAME1##を背に乗せる。こんな熱でほっつき歩いてたのかこの女は!しっかり掴まってろ、と##NAME1##に声をかけ、腕を胴に回させるとぽつりと『しにたいなぁ、』なんて緩い声で言いやがった。
感じたのは、自分達の罪の重みだった。
「テメーは一体、何してんだ、コラ。あ?」
「十三十三十三」
「ストップだ十三止まれ」
##NAME1##が見付かった、と連絡が来て十三と一緒に探していた龍信や鮫島は村田家に集結していた。好誠と玄場に連れてこられた##NAME1##の頭にゃどでけえタンコブ、おまけに背中は土まみれとくれば何をしたかは一目瞭然であった。
気持ちは解る、そうしたい気持ちは痛い程解る。だが十三はどうしてもカッ、と頭に来ちまった。急いで##NAME1##を寝かせてから何があったか聞いて、好誠の口から殴ったと聞いた辺りで思い切り拳骨を落としたのだ。鮫島が羽交い締めにする。十三の長い足が届かねえ距離にまで龍信が好誠を遠ざけようとする。だが好誠も玄場も殴られる覚悟くらいは出来ていたのでぐったり項垂れながら十三を待ちやがる。離れろってば。
「十三、こんな事してる場合じゃねえだろう。着替えさせて、熱計って。やる事は沢山あるだろうが」
「あ、十三ちゃ~俺ちん##NAME1##っち着替えさせてくっから良いよォ~」
「……いや待て待て待てタケお前ふざけんな」
「なにお前ふざけ、は?##NAME1##の裸見る気かはっ倒すぞ」
「十三ちゃも好誠ちゃ達も鮫ちゃと龍ちゃの話聞かねえんだから仕方ねえっしょ」
馬鹿共がよ、と一周まわって冷静なタケが言う。いつもドブネズミだのスケキヨ野郎だのと呼ぶ好誠や龍信を普通~に呼んじまってるのは割と疲れ果てて素が出ちまってるからだった。
殴りてえ十三と殴られる覚悟の出来てる二人もスン……と冷静になって、タケなら良いか……と着替えを任せた。任されて~、と軽く言ってタケは##NAME1##を担いでのそのそ部屋へ。
「##NAME1##っち~、……バカタレ。俺ちんの家にすら来ねーでさ」
ちょっと、割と、ガチでショックだった。タケはこの女の……相棒とすら思っていた。変な気を遣われるような間柄じゃねーと思っていた。だってのに、##NAME1##は自分を頼ってはくれなかった。それは信頼出来ねーから、信用出来ねーからとかではないと解っているけれど、やっぱり複雑であった。
「ね、元気になってね。##NAME1##っちが思ってる事、全部聞かせて。お前と肩並べられるのなんて、俺ちんくらいなんだからさ」