反抗期パニック!
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登校した瞬間、##NAME1##はタケに襟を引っ掴まれて裏廊下に突き飛ばされた。他の誰かにそんな事されようものならキレ散らかすけれども、タケは別。
「##NAME1##っち」
『……タケ』
「いい加減にしろ、怪我するなら家に来い。……家に、遅くまで帰ってねーんだろ」
『……』
「別に十三ちゃとか、馬鹿共になに言ってもいい。俺に当たってもいい」
『ち、ちが、タケちゃん』
「……俺を呼べよ、何言ってもいい、……喧嘩するなら、俺も……」
『……タケちゃん……』
「解ってるよ、誰かと喋ると怒鳴りたくなるんしょ。……去年の俺みたいにさ」
兎に角怪我するなら誘えよな、そう言ってタケは去っていった。タケは別に反抗期に怒ったりしないのだ、怪我するなら、喧嘩するなら……一緒に戦う、そう言ってくれてるのだ。まだ、この女には何故かは解らないけれど。
「いつ拓海くん達と離れるの?」
「将五くん達に迷惑だと思わないの?」
「あまり男子の家に入り浸るのはどうなんだ?」
「お前奈良とかと仲良いよな」
「姉ちゃん、ちょっと顔貸してくれる?」
五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い!!
「##NAME1##」
『……』
「頼む、飯を食ってくれ。学校でも、全然食ってねーって聞いたぞ」
『……要らない』
「##NAME1##!!」
『親みてーな事言ってんじゃねー!!もうほっといてよ』
「俺はお前の兄貴だぞ、心配して何が悪い!!」
『本当の兄貴じゃないでしょ!!!まして、幼馴染ってだけの赤の他人だろうが!!』
バチン、と音がして、##NAME1##の頬が赤くなる。##NAME1##も当然びっくりしたけれど……叩いた本人が一番驚いた顔をしていた。そうして、十三が絶望にすら思える表情を浮かべた瞬間##NAME1##は去っていった。十三は叩いちまった手のひらを見詰めながら、家の外壁にずりずりと背中をもたれさせる事しか出来なかった。
「よー、随分落ち込んでんな」
『……』
「ん?今日は怪我ってよりかは……叩かれたんか?」
『五月蝿い』
「はいはい。あ、ライター持ってねえか、忘れたわ」
『……ん』
「サンキュ」
川原、橋の下で踞る女の隣でぷかぷかと煙を浮かべる。酷く落ち込んだ様子だなと思いながら女の後ろ髪を撫でる。最初の頃はやめろ、と言われたけど、今はもう拒絶はされなかった。
『……兄貴に、酷いこと……言った』
「ん?」
『兄貴だから、心配して何が悪いって、でも、……赤の他人、って、言った』
「したら叩かれたって?」
『……』
「ほれ、立て」
『なに』
「そこ、冷やすぞ」
『いい』
「腫れたら余計、お前の兄貴も悲しむぜ」
『……』
「言葉で言えねーにしろ、態度に出せねーにしろ、そういう気の遣い方もあるんだぜ」
『……お前、本当に不良?』
「世間一般では」
『……』
「立てって」
『……うん』
大東は##NAME1##の手を引いた。連れてったのは大東の家で、簡単に家に上がる女に大丈夫かな……とは思ったけれど、まぁいっかと頬に氷嚢を当てた。
「飯食うか?」
『いい』
「ほー。俺ァ腹減ってるからな、カップ麺二つあるけど」
『……』
女の腹がぐる、と鳴く。思わず顔を覆うと大東がフッ、と笑っちまった。やめてと唸ると悪い悪い、と全然思ってもねーくせに、多めにお湯を沸かした。
「米食う?」
『……うん』
「二合炊くかぁ」
『炊けんの』
「炊けるわ馬鹿にすんな」
『洗剤入れんなよ』
「どこの都市伝説だそりゃー」
二人してやっすいカップ麺食って米入れて食って。何してんだろうなぁ、なんて呟いて。少ししてから女はフラフラとどっかに行った。ご馳走様、と消えるような声で言って。
「大東お前最近付き合い悪くないか?」
「あ?そうか?」
「なに、女でも出来たんか?」
「出来てねーよ」
「つか、加地屋のあの暴れてる女、色んな奴が探してるらしーぜ。武装の奴も探してんだと」
「ほー。……じゃ、俺ァ帰るからよ」
「……本当に付き合い悪くねーか?」
「野良猫」
「は?」
「気の強い野良猫に餌やりに行くんだよ」
「似合わねー」
「うるせぇよ」
登校した瞬間、##NAME1##はタケに襟を引っ掴まれて裏廊下に突き飛ばされた。他の誰かにそんな事されようものならキレ散らかすけれども、タケは別。
「##NAME1##っち」
『……タケ』
「いい加減にしろ、怪我するなら家に来い。……家に、遅くまで帰ってねーんだろ」
『……』
「別に十三ちゃとか、馬鹿共になに言ってもいい。俺に当たってもいい」
『ち、ちが、タケちゃん』
「……俺を呼べよ、何言ってもいい、……喧嘩するなら、俺も……」
『……タケちゃん……』
「解ってるよ、誰かと喋ると怒鳴りたくなるんしょ。……去年の俺みたいにさ」
兎に角怪我するなら誘えよな、そう言ってタケは去っていった。タケは別に反抗期に怒ったりしないのだ、怪我するなら、喧嘩するなら……一緒に戦う、そう言ってくれてるのだ。まだ、この女には何故かは解らないけれど。
「いつ拓海くん達と離れるの?」
「将五くん達に迷惑だと思わないの?」
「あまり男子の家に入り浸るのはどうなんだ?」
「お前奈良とかと仲良いよな」
「姉ちゃん、ちょっと顔貸してくれる?」
五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い!!
「##NAME1##」
『……』
「頼む、飯を食ってくれ。学校でも、全然食ってねーって聞いたぞ」
『……要らない』
「##NAME1##!!」
『親みてーな事言ってんじゃねー!!もうほっといてよ』
「俺はお前の兄貴だぞ、心配して何が悪い!!」
『本当の兄貴じゃないでしょ!!!まして、幼馴染ってだけの赤の他人だろうが!!』
バチン、と音がして、##NAME1##の頬が赤くなる。##NAME1##も当然びっくりしたけれど……叩いた本人が一番驚いた顔をしていた。そうして、十三が絶望にすら思える表情を浮かべた瞬間##NAME1##は去っていった。十三は叩いちまった手のひらを見詰めながら、家の外壁にずりずりと背中をもたれさせる事しか出来なかった。
「よー、随分落ち込んでんな」
『……』
「ん?今日は怪我ってよりかは……叩かれたんか?」
『五月蝿い』
「はいはい。あ、ライター持ってねえか、忘れたわ」
『……ん』
「サンキュ」
川原、橋の下で踞る女の隣でぷかぷかと煙を浮かべる。酷く落ち込んだ様子だなと思いながら女の後ろ髪を撫でる。最初の頃はやめろ、と言われたけど、今はもう拒絶はされなかった。
『……兄貴に、酷いこと……言った』
「ん?」
『兄貴だから、心配して何が悪いって、でも、……赤の他人、って、言った』
「したら叩かれたって?」
『……』
「ほれ、立て」
『なに』
「そこ、冷やすぞ」
『いい』
「腫れたら余計、お前の兄貴も悲しむぜ」
『……』
「言葉で言えねーにしろ、態度に出せねーにしろ、そういう気の遣い方もあるんだぜ」
『……お前、本当に不良?』
「世間一般では」
『……』
「立てって」
『……うん』
大東は##NAME1##の手を引いた。連れてったのは大東の家で、簡単に家に上がる女に大丈夫かな……とは思ったけれど、まぁいっかと頬に氷嚢を当てた。
「飯食うか?」
『いい』
「ほー。俺ァ腹減ってるからな、カップ麺二つあるけど」
『……』
女の腹がぐる、と鳴く。思わず顔を覆うと大東がフッ、と笑っちまった。やめてと唸ると悪い悪い、と全然思ってもねーくせに、多めにお湯を沸かした。
「米食う?」
『……うん』
「二合炊くかぁ」
『炊けんの』
「炊けるわ馬鹿にすんな」
『洗剤入れんなよ』
「どこの都市伝説だそりゃー」
二人してやっすいカップ麺食って米入れて食って。何してんだろうなぁ、なんて呟いて。少ししてから女はフラフラとどっかに行った。ご馳走様、と消えるような声で言って。
「大東お前最近付き合い悪くないか?」
「あ?そうか?」
「なに、女でも出来たんか?」
「出来てねーよ」
「つか、加地屋のあの暴れてる女、色んな奴が探してるらしーぜ。武装の奴も探してんだと」
「ほー。……じゃ、俺ァ帰るからよ」
「……本当に付き合い悪くねーか?」
「野良猫」
「は?」
「気の強い野良猫に餌やりに行くんだよ」
「似合わねー」
「うるせぇよ」