出られない部屋に入りました

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“どちらかが相手を泣かさないと出られない部屋”


「よし来た」
『待って』
「よ~し名前ちゃんどう泣かされたい?」
『テメー光政ふざけんな私が泣かすって選択肢もあるだろが』
「え?嫌に決まってんだろ俺が泣かすんだよ」
『っってみろコラァ……』
「じゃとりあえず正座しろ」
『えっなんで正座』


とりあえずするけど……と名前が正座すると、光政がめちゃくちゃ膝を詰めて座る。説教かなにかか?と思うと、只管真正面から真顔で見てくるだけ。


『……え、なに?』

『光政、』

『ね、ねえ、光政ってば』

『そ、その顔怖いの、』

『みつ、』

『光政、光政、』

『こわ、こわい、やだ、こわい、』

『あ゛、こわ、やだ、あ゛あ゛、うわあ゛あ゛ぁ゛、』
「ハイハイハイハイハイハイごめんな~!!!!うんうんごめんな名前、ごめんな~泣き止んで~!!!」
『や゛だあ゛~!!!!こわい、こわい、~~~ッ!!!』
「こんな泣くと思ってなかった!!!ごめんな~!!」


背後でガチャ、とドアが開く音がしたけど、名前が泣き止むまで光政はずっと抱き締めて背中を摩っていた。キョドる名前が面白かったとは言えねーな、と思いながら。
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