全面戦争篇
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酷い、という言葉しか出なかった。##NAME1##という女は割と理性を失わない女で、自暴自棄になってた時だって自分を傷付けるような戦いはすれど、相手を過剰に傷付ける事はしなかった。それは相棒組の仕事だったのだ。反抗期の時でさえそこまでの事はした事がないし、高校に上がってからはただの一般生徒としてしばらくやってきたので喧嘩ともそれ程縁があった訳じゃない。
##NAME1##が覚醒、否、悪化したのは正直な話どこぞのカラスとかなんとかの学校の生徒が##NAME1##と相棒組と歩いていた銀次を急襲したせいである。##NAME1##のトリガーは後輩。普段どんなに突き放そうがウザがろうが、銀次が傷付けられた瞬間に##NAME1##は覚醒した。あの相棒組が止められない程に暴れ散らかし、相棒組と銀次に止められても気にせずに男を振り回し、川に沈めようとした所で通りがかった武田好誠に懇親の拳骨を食らって目を覚ましたのだ。
『は~い、いっぽーん!!!!』
「ッぎィ!!!?」
『にほ~ん!!?』
「ぎゃあ!!」
『ん?ノリが悪い!!三本目いっきま~す!!!』
「ぎゃーーー!!!!」
サングラスを胸にかけて男達から鉄パイプを奪い取り、数えながら骨を折っていく女に後輩達は恐怖する。あの女今阿賀島レベルの気狂いだぞ。ただ、それ以上に……アイツ大丈夫?という顔になる。
「あれ……止めれるか……?」
「福助、お前政兄呼べ」
「おー」
「と、友哉さん……」
「とりあえずここら辺片すのが先だろうがよ」
「それはそうだ、けどな……」
福浦が光政に連絡するとすぐ向かうわと言われる。その間にも光法達は蛇目の連中を倒していく。一方、##NAME1##は頭や背中を何度も鉄パイプで殴られるが、それがどうした?みてーな顔で笑い、自分も鉄パイプを振るう。
ボキ!と折れる音に笑い、周りの男共を蹴り飛ばし、立ち上がれないように倒れた全員の顔と股間を丁寧に踏み潰していく。周りがめちゃくちゃ引きながら攻撃して来るけど、ぶっちゃけ一度中坊時代にタケとガチ喧嘩をした事のある女は『拳軽いな……』くらいにしか思ってない。
気付けばあんな大勢いた集団も、後輩含める五人より減って、あと一人になった。逃げ出そうとする男を##NAME1##は蹴り倒し、笑顔のまんま背中に鉄パイプを振り下ろした。ちなみにもう四人は##NAME1##にしがみついている。
「##NAME1##さんもう駄目だ!!!!」
「馬鹿女やめろ死んじまうぞ!!」
『死ねばいいべや』
「##NAME1##さん俺達大丈夫なんで!!!どちらかと言えば##NAME1##さんのがやべー!!!」
「アンタもう治療受けなきゃ駄目だって!!!」
『っっっっかましいな…』
##NAME1##も後輩にはあまり、あまり強く出れないので……もう一発だけ!と元気に宣言して鉄パイプを肩に振り下ろした。すると遠くからおーい、という声。
「無事かー!!!?」
「政兄ィーーーーーーーッ!!!##NAME1##さん止めてくれ!!!」
「は?」
「この馬鹿四人がかりでも止まらねーーーー!!!!!」
「##NAME1##さん起きてくれ頼むから!!!!!」
一発だけ!とか宣言しておきながら##NAME1##は止まらない。正直後輩がトリガーになっただけで不満が溜まってたのだ。春は殺されかける、自分のとこの下も殺されかけて、友人達も多く傷付いて。
大事なものを傷付けられて黙っていられる程##NAME1##は大人じゃない。その怒りを押し込められる程、ヤワなプライドは持っていない。
「##NAME1##、やめろ」
『退けよ』
「あ~コイツもう目がイッてるわ、も~世話が焼けるな~?」
「あっ政兄ちょ、」
バチン!!!!!と光政が割とめちゃくちゃ強めに##NAME1##の頬を引っ叩いた。##NAME1##は怪我も相まってうぐぐ……と唸り、深呼吸。
『悪い、光政』
「おー、血やべーぞ?」
『でもめちゃくちゃ痛いからやり返すわ』
「ぶっっっオイ光法見たか!?すげー勢いで叩かれたんだけど!!!」
「いや政兄強すぎんだわ」
「今のは痛えよ」
「##NAME1##さんの珠のお肌に……」
「銀次お前キモいぞ」
にしても……、と光政が倒れ伏した男共を見遣る。元々四人を囲んだ集団は二十と少し。恐ろしいな、と思いながら##NAME1##前に屈む。
『は?』
「お前膝笑ってんだよ。乗れ」
『は?どこ行く気?』
「は?これからあと村田将五とよ、花と話すんだろ?乗り込むっつってたじゃん」
『あぁ、あー。そうね。……そうね、危ない、一人で行くとこだったわ』
「こっわ。とりあえずお前手当てでもしねーとな、頭がそんな大怪我してちゃ下に格好つかねーぜ」
『解った、でもおぶらなくていい、歩ける』
「##NAME1##さん俺がおぶりましょうか!!」
「いや俺が」
『後輩の背に乗るなら春以外にゃ乗らねー』
「キレそう」
「は?終わったら喧嘩売ろ……」
『お前等は良いから今日帰れ。光政、病院着いて来て。将五と病院で待ち合わせしてんの』
「おーおー、解ったよ意地っ張りめ」
『おいもう一度ルシファーの』
「すみませんでした!!!」
めちゃくちゃ不満顔の四人を帰らせ、病院へ向かう。四人の姿が完全に無くなった瞬間、##NAME1##は崩れ落ちそうになったが光政が肩を貸す形で支えた。
「ホント、意地っ張りだよお前は」
『ガチめに叩いてきた奴が言うなクソ野郎』
「ハッハッハッ、お前俺の目見て同じ事言えるか?」
『うっ』
「言えるか?」
『怖い怖い怖い、お前ホントたまに目笑わねーのホント怖いんだって』
「もう一度言うぞ、##NAME1##。俺の、目を見て、クソ野郎って、言えるか?あ?」
『言えません……』
「言うことは?」
『…………』
「言うことは?」
『止めてくれてありがと……』
「おう、強く叩いてごめんな!」
『厄介過ぎる……出会った時はこんなに怖くなかったのに……』
「そうか?会った時より馬鹿な事する奴が悪いンじゃねーのかな?どう思う?」
『ねえ゛ごめんって言葉の節々に圧入れるのやめて』
「はは」
『ねえ゛ってば』
「はは」
『ひん……』
酷い、という言葉しか出なかった。##NAME1##という女は割と理性を失わない女で、自暴自棄になってた時だって自分を傷付けるような戦いはすれど、相手を過剰に傷付ける事はしなかった。それは相棒組の仕事だったのだ。反抗期の時でさえそこまでの事はした事がないし、高校に上がってからはただの一般生徒としてしばらくやってきたので喧嘩ともそれ程縁があった訳じゃない。
##NAME1##が覚醒、否、悪化したのは正直な話どこぞのカラスとかなんとかの学校の生徒が##NAME1##と相棒組と歩いていた銀次を急襲したせいである。##NAME1##のトリガーは後輩。普段どんなに突き放そうがウザがろうが、銀次が傷付けられた瞬間に##NAME1##は覚醒した。あの相棒組が止められない程に暴れ散らかし、相棒組と銀次に止められても気にせずに男を振り回し、川に沈めようとした所で通りがかった武田好誠に懇親の拳骨を食らって目を覚ましたのだ。
『は~い、いっぽーん!!!!』
「ッぎィ!!!?」
『にほ~ん!!?』
「ぎゃあ!!」
『ん?ノリが悪い!!三本目いっきま~す!!!』
「ぎゃーーー!!!!」
サングラスを胸にかけて男達から鉄パイプを奪い取り、数えながら骨を折っていく女に後輩達は恐怖する。あの女今阿賀島レベルの気狂いだぞ。ただ、それ以上に……アイツ大丈夫?という顔になる。
「あれ……止めれるか……?」
「福助、お前政兄呼べ」
「おー」
「と、友哉さん……」
「とりあえずここら辺片すのが先だろうがよ」
「それはそうだ、けどな……」
福浦が光政に連絡するとすぐ向かうわと言われる。その間にも光法達は蛇目の連中を倒していく。一方、##NAME1##は頭や背中を何度も鉄パイプで殴られるが、それがどうした?みてーな顔で笑い、自分も鉄パイプを振るう。
ボキ!と折れる音に笑い、周りの男共を蹴り飛ばし、立ち上がれないように倒れた全員の顔と股間を丁寧に踏み潰していく。周りがめちゃくちゃ引きながら攻撃して来るけど、ぶっちゃけ一度中坊時代にタケとガチ喧嘩をした事のある女は『拳軽いな……』くらいにしか思ってない。
気付けばあんな大勢いた集団も、後輩含める五人より減って、あと一人になった。逃げ出そうとする男を##NAME1##は蹴り倒し、笑顔のまんま背中に鉄パイプを振り下ろした。ちなみにもう四人は##NAME1##にしがみついている。
「##NAME1##さんもう駄目だ!!!!」
「馬鹿女やめろ死んじまうぞ!!」
『死ねばいいべや』
「##NAME1##さん俺達大丈夫なんで!!!どちらかと言えば##NAME1##さんのがやべー!!!」
「アンタもう治療受けなきゃ駄目だって!!!」
『っっっっかましいな…』
##NAME1##も後輩にはあまり、あまり強く出れないので……もう一発だけ!と元気に宣言して鉄パイプを肩に振り下ろした。すると遠くからおーい、という声。
「無事かー!!!?」
「政兄ィーーーーーーーッ!!!##NAME1##さん止めてくれ!!!」
「は?」
「この馬鹿四人がかりでも止まらねーーーー!!!!!」
「##NAME1##さん起きてくれ頼むから!!!!!」
一発だけ!とか宣言しておきながら##NAME1##は止まらない。正直後輩がトリガーになっただけで不満が溜まってたのだ。春は殺されかける、自分のとこの下も殺されかけて、友人達も多く傷付いて。
大事なものを傷付けられて黙っていられる程##NAME1##は大人じゃない。その怒りを押し込められる程、ヤワなプライドは持っていない。
「##NAME1##、やめろ」
『退けよ』
「あ~コイツもう目がイッてるわ、も~世話が焼けるな~?」
「あっ政兄ちょ、」
バチン!!!!!と光政が割とめちゃくちゃ強めに##NAME1##の頬を引っ叩いた。##NAME1##は怪我も相まってうぐぐ……と唸り、深呼吸。
『悪い、光政』
「おー、血やべーぞ?」
『でもめちゃくちゃ痛いからやり返すわ』
「ぶっっっオイ光法見たか!?すげー勢いで叩かれたんだけど!!!」
「いや政兄強すぎんだわ」
「今のは痛えよ」
「##NAME1##さんの珠のお肌に……」
「銀次お前キモいぞ」
にしても……、と光政が倒れ伏した男共を見遣る。元々四人を囲んだ集団は二十と少し。恐ろしいな、と思いながら##NAME1##前に屈む。
『は?』
「お前膝笑ってんだよ。乗れ」
『は?どこ行く気?』
「は?これからあと村田将五とよ、花と話すんだろ?乗り込むっつってたじゃん」
『あぁ、あー。そうね。……そうね、危ない、一人で行くとこだったわ』
「こっわ。とりあえずお前手当てでもしねーとな、頭がそんな大怪我してちゃ下に格好つかねーぜ」
『解った、でもおぶらなくていい、歩ける』
「##NAME1##さん俺がおぶりましょうか!!」
「いや俺が」
『後輩の背に乗るなら春以外にゃ乗らねー』
「キレそう」
「は?終わったら喧嘩売ろ……」
『お前等は良いから今日帰れ。光政、病院着いて来て。将五と病院で待ち合わせしてんの』
「おーおー、解ったよ意地っ張りめ」
『おいもう一度ルシファーの』
「すみませんでした!!!」
めちゃくちゃ不満顔の四人を帰らせ、病院へ向かう。四人の姿が完全に無くなった瞬間、##NAME1##は崩れ落ちそうになったが光政が肩を貸す形で支えた。
「ホント、意地っ張りだよお前は」
『ガチめに叩いてきた奴が言うなクソ野郎』
「ハッハッハッ、お前俺の目見て同じ事言えるか?」
『うっ』
「言えるか?」
『怖い怖い怖い、お前ホントたまに目笑わねーのホント怖いんだって』
「もう一度言うぞ、##NAME1##。俺の、目を見て、クソ野郎って、言えるか?あ?」
『言えません……』
「言うことは?」
『…………』
「言うことは?」
『止めてくれてありがと……』
「おう、強く叩いてごめんな!」
『厄介過ぎる……出会った時はこんなに怖くなかったのに……』
「そうか?会った時より馬鹿な事する奴が悪いンじゃねーのかな?どう思う?」
『ねえ゛ごめんって言葉の節々に圧入れるのやめて』
「はは」
『ねえ゛ってば』
「はは」
『ひん……』