全面戦争篇
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『え、マジ?……ん、解ったよ~!はーい』
##NAME1##は電話を切った瞬間ソファで膝を抱えた。落ち込んでいる時か、周りに八つ当たりしないようにする時の癖である。がじ……と爪を噛もうとして、将五が辞めなさい全くお前は、と腕を掴んだ。
「どうした」
『待って、今考えてる』
そのままじっとして数分、ようやっと顔を上げた##NAME1##は無気力な顔を少し赤くしている。
『とりあえず、蛇目のガッコ燃やそうかなって思うんだけど』
「何がとりあえずなのかを言え」
『常磐、ボヤ起きたンだと、さっき』
「ボヤ?」
『うちの担任、早く学校行くんだわ。背中にデケェ蛇背負った奴等が居て、声掛けたら逃げたんだと。そしたら、火種まで作って……。ハハ、担任が見つけて無かったら全部燃えてたよ』
「……」
『おかげで今日は休校!ハハ!……ふざけやがって』
「##NAME1##、」
『昨日、寿んとこの……康明達がやられたみたい』
「なに?」
『同盟なんか組んでないけど、なんも言ってなかったけど……寿も蛇狩りに加わるよ』
「そうか」
『そっちは?』
「どこの街かは掴めてるからな、今向こうに何人か居る」
『あ、そ』
学校燃やすとかマジ無いわ~、なんて言いながら##NAME1##は口元を歪める。言えない、武装の方もスクラップ置き場が燃やされかけた事なんて。##NAME1##にとっても思い出深い場所だし、キレ散らかした上で何するか解らねーから。
もう全校で何人もの連中がやられてる。無論こちらも撃退しているし、何人も病院送りにしてるけど……今回、血を流しすぎている。そろそろやべーかもなぁ……なんて思った時に、##NAME1##は立ち上がった。
「休みなんだろ」
『山田達と会うさ』
「送る」
『あんがと』
タケの家まで乗せて貰って、バイバイと手を振る。家に入ると既に山田も来ていた。泊まったんだよね。そっかぁ。
「やられる事に士気が上がりまくりング」
「ンでも、そろそろ抑えるのも限界だぜ##NAME1##」
『解ってるよ』
どうしたって、常磐は他の勢力と比べりゃ下になる。そもそも常磐が出張った代なんて私からだしね。それは仕方ないし、戦力も低い。量って意味で。
『ここまで血流しちまったら、違うもんねえ』
「どする?」
『……うん、集めてくれる?』
「りょーかい」
集まった常磐の戦闘員は九人。随分減らされたなぁ、と##NAME1##は頭を?く。
「これ以上耐えられねー、俺達も出させてくれ」
「何人もやったけど、それ以上にこっちの被害もやべー」
「……確かに、##NAME1##。被害は常磐と鈴蘭が一番多いんだよ」
頭、頭!と九人ががなる。山田とタケがジッと##NAME1##を見るとふう、と紫煙を撒き散らし、見渡して、パン!と手を叩く。瞬時にその場の奴等全員が静まり返った。
『うちの、何人やられた?』
「二十六です」
『そう。カーーーッやられたね!鈴蘭が三十だったか!はは、はは……』
「##NAME1##」
『うん。今日、話付けてくるから。鈴蘭、鳳仙、武装と……天地とね?』
「じ、じゃあ、」
『朝イチ、集合。場所は全員友哉から聞いて~!!タケ、絶対友哉から離れないこと!』
「なんで!!?」
『将五達に向かわれたら困るからだわ。おー、お前等、舐められっぱなしじゃ性にあわねーよな?』
「「「オス!!!!」」」
『こんだけやられて気落ちしてる腑抜けは居ねーな!!?』
「「「オス!!!!!!」」」
『お前等九人、私等三人合わせて十二人!!街一つ、不足はねーな!!!!?』
「「「オス、オス、オス!!!!!!!!」」」
よろし、と##NAME1##は一言零して手をヒラヒラ振った。解散の合図である。これ以上数を減らさないように、明日に向けて家に帰れ、というサイン。そうして各々が帰路に着いた。
「##NAME1##、送るよ」
「てか泊まる?」
『んや、私このまま一旦病院行くからさ。春、目覚ましたみたいで』
「俺達も行くけど」
『んや、あー……武装が集まるんだ。タケ、頼むね?山田』
「りょーかい」
「くっ……こんな時じゃなきゃ村田殺せたのに……」
そうして途中まで一緒に歩いて、別れる。ぶっちゃけ##NAME1##は一番安全とも言える、今の所一般生徒は狙われていないので。女が頭張ってるとは誰も思ってないのだ。……だから先日の梶間も、##NAME1##相手に油断したのだ。
それぞれの奴等に今日話そ!と連絡はしてるので、病院で将五と合流したらそのまま行く予定だった。流石に、##NAME1##も割と頭に来ているけれど、関係ねー、うちらだけで行ってきまぁす!なんて勝手はしない。そこまで冷静さを失ってはいないし、そうする事でどうなるかは解り切っているので。
『あ』
囲まれた鳳仙の光法と福浦、そして鈴蘭のツトムと銀次の姿。単車で固められ、鉄パイプを持つ姿。##NAME1##は走り出す。既に頭から血を流す光法と銀次の姿を見て、頑張って“らしく”していたものが……吹き飛んじまったのだ。
『ハイハイどーーーもぉ!!!!』
バッと集団がこちらを向く。この戦争が始まってからサラシを巻いて、動きやすいようにダボダボの先輩のジャージばかり履いて、サングラスを標準装備した##NAME1##は女顔の男にも見えたかもしれない。四人が四人して、辞めろという顔をする。クハハと##NAME1##は笑って、高らかに声を張り上げた。
『常磐の頭ァ欲しくありませんかァ~!!!?ずっっっと待ってんのによ~鳳仙とか~鈴蘭の頭は見付けても、うちは探しちゃ~くれねーんだ……寂しかったぜ』
集団がざわめく。戸亜留狩りを初めて、色んな勢力の下っ端を潰してきたけれど……誰も頭を売らないし探すのは大変で、ようやく見付けた頭連中には倒される。残りの常磐の頭だけは見付からず、梶間がやられた事を知って上から連れてくるように言われていたけれど、まさか、
それなら、この四人はついでになるぞ。
『常磐の頭、##NAME2##ってのはここに居るぜ。三下にばっかかまけてんじゃねーよ』
「攫え!!!」
「良いか殺すなよ、息をしたまま連れてくんだ!!!」
「辞めろ!!!!!」
「ンの馬鹿野郎一人で来てんじゃねーーーーーーーッ!!!!」
『んなははは、はぁ、ァは……面白……』
焦る光法達に対して銀次の焦りは違うもの。あ、やっべーぞ、と。この街で、##NAME1##の本当の喧嘩を見たことがあるのは銀次と友哉、タケ、好誠だけなのである。
「止めれっかな……」
##NAME1##は電話を切った瞬間ソファで膝を抱えた。落ち込んでいる時か、周りに八つ当たりしないようにする時の癖である。がじ……と爪を噛もうとして、将五が辞めなさい全くお前は、と腕を掴んだ。
「どうした」
『待って、今考えてる』
そのままじっとして数分、ようやっと顔を上げた##NAME1##は無気力な顔を少し赤くしている。
『とりあえず、蛇目のガッコ燃やそうかなって思うんだけど』
「何がとりあえずなのかを言え」
『常磐、ボヤ起きたンだと、さっき』
「ボヤ?」
『うちの担任、早く学校行くんだわ。背中にデケェ蛇背負った奴等が居て、声掛けたら逃げたんだと。そしたら、火種まで作って……。ハハ、担任が見つけて無かったら全部燃えてたよ』
「……」
『おかげで今日は休校!ハハ!……ふざけやがって』
「##NAME1##、」
『昨日、寿んとこの……康明達がやられたみたい』
「なに?」
『同盟なんか組んでないけど、なんも言ってなかったけど……寿も蛇狩りに加わるよ』
「そうか」
『そっちは?』
「どこの街かは掴めてるからな、今向こうに何人か居る」
『あ、そ』
学校燃やすとかマジ無いわ~、なんて言いながら##NAME1##は口元を歪める。言えない、武装の方もスクラップ置き場が燃やされかけた事なんて。##NAME1##にとっても思い出深い場所だし、キレ散らかした上で何するか解らねーから。
もう全校で何人もの連中がやられてる。無論こちらも撃退しているし、何人も病院送りにしてるけど……今回、血を流しすぎている。そろそろやべーかもなぁ……なんて思った時に、##NAME1##は立ち上がった。
「休みなんだろ」
『山田達と会うさ』
「送る」
『あんがと』
タケの家まで乗せて貰って、バイバイと手を振る。家に入ると既に山田も来ていた。泊まったんだよね。そっかぁ。
「やられる事に士気が上がりまくりング」
「ンでも、そろそろ抑えるのも限界だぜ##NAME1##」
『解ってるよ』
どうしたって、常磐は他の勢力と比べりゃ下になる。そもそも常磐が出張った代なんて私からだしね。それは仕方ないし、戦力も低い。量って意味で。
『ここまで血流しちまったら、違うもんねえ』
「どする?」
『……うん、集めてくれる?』
「りょーかい」
集まった常磐の戦闘員は九人。随分減らされたなぁ、と##NAME1##は頭を?く。
「これ以上耐えられねー、俺達も出させてくれ」
「何人もやったけど、それ以上にこっちの被害もやべー」
「……確かに、##NAME1##。被害は常磐と鈴蘭が一番多いんだよ」
頭、頭!と九人ががなる。山田とタケがジッと##NAME1##を見るとふう、と紫煙を撒き散らし、見渡して、パン!と手を叩く。瞬時にその場の奴等全員が静まり返った。
『うちの、何人やられた?』
「二十六です」
『そう。カーーーッやられたね!鈴蘭が三十だったか!はは、はは……』
「##NAME1##」
『うん。今日、話付けてくるから。鈴蘭、鳳仙、武装と……天地とね?』
「じ、じゃあ、」
『朝イチ、集合。場所は全員友哉から聞いて~!!タケ、絶対友哉から離れないこと!』
「なんで!!?」
『将五達に向かわれたら困るからだわ。おー、お前等、舐められっぱなしじゃ性にあわねーよな?』
「「「オス!!!!」」」
『こんだけやられて気落ちしてる腑抜けは居ねーな!!?』
「「「オス!!!!!!」」」
『お前等九人、私等三人合わせて十二人!!街一つ、不足はねーな!!!!?』
「「「オス、オス、オス!!!!!!!!」」」
よろし、と##NAME1##は一言零して手をヒラヒラ振った。解散の合図である。これ以上数を減らさないように、明日に向けて家に帰れ、というサイン。そうして各々が帰路に着いた。
「##NAME1##、送るよ」
「てか泊まる?」
『んや、私このまま一旦病院行くからさ。春、目覚ましたみたいで』
「俺達も行くけど」
『んや、あー……武装が集まるんだ。タケ、頼むね?山田』
「りょーかい」
「くっ……こんな時じゃなきゃ村田殺せたのに……」
そうして途中まで一緒に歩いて、別れる。ぶっちゃけ##NAME1##は一番安全とも言える、今の所一般生徒は狙われていないので。女が頭張ってるとは誰も思ってないのだ。……だから先日の梶間も、##NAME1##相手に油断したのだ。
それぞれの奴等に今日話そ!と連絡はしてるので、病院で将五と合流したらそのまま行く予定だった。流石に、##NAME1##も割と頭に来ているけれど、関係ねー、うちらだけで行ってきまぁす!なんて勝手はしない。そこまで冷静さを失ってはいないし、そうする事でどうなるかは解り切っているので。
『あ』
囲まれた鳳仙の光法と福浦、そして鈴蘭のツトムと銀次の姿。単車で固められ、鉄パイプを持つ姿。##NAME1##は走り出す。既に頭から血を流す光法と銀次の姿を見て、頑張って“らしく”していたものが……吹き飛んじまったのだ。
『ハイハイどーーーもぉ!!!!』
バッと集団がこちらを向く。この戦争が始まってからサラシを巻いて、動きやすいようにダボダボの先輩のジャージばかり履いて、サングラスを標準装備した##NAME1##は女顔の男にも見えたかもしれない。四人が四人して、辞めろという顔をする。クハハと##NAME1##は笑って、高らかに声を張り上げた。
『常磐の頭ァ欲しくありませんかァ~!!!?ずっっっと待ってんのによ~鳳仙とか~鈴蘭の頭は見付けても、うちは探しちゃ~くれねーんだ……寂しかったぜ』
集団がざわめく。戸亜留狩りを初めて、色んな勢力の下っ端を潰してきたけれど……誰も頭を売らないし探すのは大変で、ようやく見付けた頭連中には倒される。残りの常磐の頭だけは見付からず、梶間がやられた事を知って上から連れてくるように言われていたけれど、まさか、
それなら、この四人はついでになるぞ。
『常磐の頭、##NAME2##ってのはここに居るぜ。三下にばっかかまけてんじゃねーよ』
「攫え!!!」
「良いか殺すなよ、息をしたまま連れてくんだ!!!」
「辞めろ!!!!!」
「ンの馬鹿野郎一人で来てんじゃねーーーーーーーッ!!!!」
『んなははは、はぁ、ァは……面白……』
焦る光法達に対して銀次の焦りは違うもの。あ、やっべーぞ、と。この街で、##NAME1##の本当の喧嘩を見たことがあるのは銀次と友哉、タケ、好誠だけなのである。
「止めれっかな……」