阿賀島くん外伝!
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葬儀は小さく、身内だけで行われた。##NAME1##も父親に言われて参列し、村田家からも香典があげられた。火葬まで済んで、家に帰って、阿賀島と##NAME1##はようやく泣いた。痩せ細って小さくなった母親は更に小さくなって箱になっちまって、二人で抱き合って過呼吸になるまで泣いた。父親は二人に暖かい飲み物を出して、部屋に篭った。
阿賀島は一週間程引き篭って、父親は気を遣ってまだ休んでいいと言ったけど、目を真っ赤に腫らした##NAME1##が家に入ってきて、涙声で、それでもでけえ声で言った。
『す、水族館行こうぜ!!!』
阿賀島父子もキョトンとしちまった。阿賀島はもえ涙も出ねーと意気消沈して蹲って居たけれど、この女こんな今まで泣いてました!みてーなツラで何言ってんだと。
そこで、思う。水族館。母ちゃんが死ぬ前に、また、行きたいね、なんて言っていたことを。
『シケたツラしてたら母ちゃん、悲しむじゃん!!良い顔して安心させてやろーぜ!!!』
お前が一番シケたツラしてるわ、なんて阿賀島は笑っちまった。母ちゃんが死んだ日から、初めて笑った日だった。
「俺さ、この鮫見てさ……ほら、ガキじゃん。もっとデカく見えたわけ」
「うん」
「水槽もあるってのにびーびー泣いてさ、母ちゃんに引っ付いたんだよ。母ちゃん、困ってたなぁ」
『ぎゃー!!口開けた!!!』
「この##NAME1##ちゃんみたいな感じ?」
「俺のが静かだわそれに比べたら」
三人は閉館まで水族館に居座って、村田家にお邪魔して皆で飯を食った。見事にロシアン餃子が##NAME1##と阿賀島と将五に当たってめちゃくちゃ笑った。
「##NAME1##っち」
『ん?』
「ありがと」
この女が居なければ、この女と会わなければ小学生の時に母親と少しでも話すことは無かった。この女が居なければ、死ぬ前にあんなに腹を割って話せなかった。この女が居なかったら、母親をもっと泣かせていただろうから。そして、
「か、母ちゃん、一緒に、見送ってくれて、あ、ありがと……」
『う゛ん゛』
二人はまた抱き合って死ぬ程泣いた。やれやれ、みたいな顔で見る十三と、涙ぐむ父親の背中を摩る将五。そんな、冬の寒い日だった。
阿賀島は一週間程引き篭って、父親は気を遣ってまだ休んでいいと言ったけど、目を真っ赤に腫らした##NAME1##が家に入ってきて、涙声で、それでもでけえ声で言った。
『す、水族館行こうぜ!!!』
阿賀島父子もキョトンとしちまった。阿賀島はもえ涙も出ねーと意気消沈して蹲って居たけれど、この女こんな今まで泣いてました!みてーなツラで何言ってんだと。
そこで、思う。水族館。母ちゃんが死ぬ前に、また、行きたいね、なんて言っていたことを。
『シケたツラしてたら母ちゃん、悲しむじゃん!!良い顔して安心させてやろーぜ!!!』
お前が一番シケたツラしてるわ、なんて阿賀島は笑っちまった。母ちゃんが死んだ日から、初めて笑った日だった。
「俺さ、この鮫見てさ……ほら、ガキじゃん。もっとデカく見えたわけ」
「うん」
「水槽もあるってのにびーびー泣いてさ、母ちゃんに引っ付いたんだよ。母ちゃん、困ってたなぁ」
『ぎゃー!!口開けた!!!』
「この##NAME1##ちゃんみたいな感じ?」
「俺のが静かだわそれに比べたら」
三人は閉館まで水族館に居座って、村田家にお邪魔して皆で飯を食った。見事にロシアン餃子が##NAME1##と阿賀島と将五に当たってめちゃくちゃ笑った。
「##NAME1##っち」
『ん?』
「ありがと」
この女が居なければ、この女と会わなければ小学生の時に母親と少しでも話すことは無かった。この女が居なければ、死ぬ前にあんなに腹を割って話せなかった。この女が居なかったら、母親をもっと泣かせていただろうから。そして、
「か、母ちゃん、一緒に、見送ってくれて、あ、ありがと……」
『う゛ん゛』
二人はまた抱き合って死ぬ程泣いた。やれやれ、みたいな顔で見る十三と、涙ぐむ父親の背中を摩る将五。そんな、冬の寒い日だった。