阿賀島くん外伝!
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阿賀島は病室で目が覚めた。父親と母親が横にいて、目を覚ました阿賀島に驚いてナースコール。全治2ヶ月の重傷であった。なにせもう指も動かせねえ。最後らへん何があったかも覚えてねえ。ただ、母親が見てるから、少し落ち着いていられた。
だが母親が父親と帰ってから##NAME1##に庇われた事を思い出して唸り始めた。あの野郎、俺を庇いやがった。俺より弱いのに、力も、体格もなにも俺より下なのに、この俺を庇いやがった!
暴れてやりたくても身体が動かねえ。左腕は完全に折れてるし、足はヒビ、肋が四本。歯が無事なのは思わずちょっと笑ったけれど。俺の歯めちゃくちゃ頑丈じゃん。
##NAME1##は同じ病院に居ると、めちゃくちゃ憔悴した十三が見舞いに来た時言っていた。女は首を痛めて、頭を強く何度も打たれた影響でしばらく立てないこと、肋も腕も折れてる事。
でも阿賀島は立てるようになったらあのアマ泣くまで虐めてやろうとすら思っていた。
そうして四日後、阿賀島はまだ立てなかった。普通に痛いし。痛くて寝れない夜に、女は現れた。馬鹿みたいに包帯ぐるぐるで立っていた。女だからと容赦するような連中では無かったから、負傷具合はどっこいなのに。
『よー、タケちゃん。お前、まだ立てないわけ?』
「ぐるる、」
『立てるだろ?立てないわけねーだろ?立てよ。行こう』
「……正気?」
『行かねーならいいよ、私は行くよ。でも、お前、やられっぱなしは性にあわねーだろう』
##NAME1##はニッと笑って手を差し伸べた。自分とは逆の目に眼帯を付けて、片目をギラつかせて。阿賀島は呆れと共に、ゾクゾクと背筋に電気が走ったみてーに笑った。この瞬間、阿賀島は負けたのだ。もう、この女を自分の上だと認めちまったのだ。
『来いよ、ちょっくら悪いコトしに行こーぜ』
そんな事言われちゃ、惚れない訳ないだろうが。阿賀島はうん、と笑って点滴を抜こうとして、ねえ゛これ片手じゃ抜けねーって言うから女は笑ってめちゃくちゃ優しく抜いた。お前どうやって抜いたん?は?頑張って引き抜いたわ。強すぎ。
二人は病院を抜け出した。二階なのが不幸なのか幸いなのか、とんでもなく痛かったけど全てを笑って二人は歩き出した。
『ちなみに鉄パイプなら調達出来るよ』
「マ?」
『マ。もちもち秀人兄ちゃん~?今家?行くわ』
「まさかの人任せで笑う」
二人を出迎えたやさぐれ阪東秀人はめちゃくちゃ驚いた。というか、連絡は受けてたのだ。二人がリンチにあった事は。
「ぬ、抜けてきたんか」
『お~よ、ちょっと漁るね』
「待て待て待て」
「えへえへ良い武器あんじゃ~ん!!」
「待てって!!!そんな怪我でお前等、」
二人は止める阪東にニヤッ!と笑って言い訳ヨロ!!!なんて言って出てった。阪東はめちゃくちゃ頭を抱えた。
そこから始まるのは三代目狩り。多少多かろうが吹っ切れた二人は強かった、だってもう怪我とか気にした所で満身創痍だし。そうやって暴れ回って朝になり、二人して激怒した十三と好誠、そして阿賀島の父親に捕まったのだった。
「二人共、正座……は出来ないか。えっと……座りなさい」
父親に言われて大人しく二人並んでベッドに座った。部屋の入口には十三が立ってて、怒りたいけど自分のせいでリンチを受けた事を知ってるからかすげー複雑な顔をしている。
「まず尊」
「あい」
「##NAME1##ちゃんを庇ったのは良くやった。とりあえず怪我をして俺達が死ぬ程心配して母さんがめちゃくちゃ泣いたのもまぁ良しとする」
「父ちゃんめちゃくちゃ俺の心抉ってくるンだけど……」
『仕方なくない?私もこの後十三に何されっか解んないわ』
「二人の悪い所言います」
『あい』
「どうぞ」
「全治2ヶ月を3ヶ月に増やして保護者の心労を増やして母さんは胃炎になって君のお兄さんは壁に穴を開けました」
『えっ母ちゃん大丈夫……?』
「お腹痛いん……?胃にいいもの食べさせなきゃ……」
「くっ……優しい……褒めたい……でも怒らなきゃ……」
「あの阿賀島さん、大丈夫ですか」
「お、怒るのは、大人の役目だから……!!!こ、コラ!!!」
『ごめんなさい。すりおろし林檎でいい?母ちゃん林檎好き?』
「全治3ヶ月になってごめん。すぐ治して母ちゃん安心させるね」
「や、優しい……」
「ダメだこりゃ……」
結局二人は看護師に馬鹿みたいに怒られた。母親がビクビクしながら見舞いに来たけど、阿賀島が心配かけてごめんね、と言えば消えそうな声で、無事で良かった、と零したのだった。
だが母親が父親と帰ってから##NAME1##に庇われた事を思い出して唸り始めた。あの野郎、俺を庇いやがった。俺より弱いのに、力も、体格もなにも俺より下なのに、この俺を庇いやがった!
暴れてやりたくても身体が動かねえ。左腕は完全に折れてるし、足はヒビ、肋が四本。歯が無事なのは思わずちょっと笑ったけれど。俺の歯めちゃくちゃ頑丈じゃん。
##NAME1##は同じ病院に居ると、めちゃくちゃ憔悴した十三が見舞いに来た時言っていた。女は首を痛めて、頭を強く何度も打たれた影響でしばらく立てないこと、肋も腕も折れてる事。
でも阿賀島は立てるようになったらあのアマ泣くまで虐めてやろうとすら思っていた。
そうして四日後、阿賀島はまだ立てなかった。普通に痛いし。痛くて寝れない夜に、女は現れた。馬鹿みたいに包帯ぐるぐるで立っていた。女だからと容赦するような連中では無かったから、負傷具合はどっこいなのに。
『よー、タケちゃん。お前、まだ立てないわけ?』
「ぐるる、」
『立てるだろ?立てないわけねーだろ?立てよ。行こう』
「……正気?」
『行かねーならいいよ、私は行くよ。でも、お前、やられっぱなしは性にあわねーだろう』
##NAME1##はニッと笑って手を差し伸べた。自分とは逆の目に眼帯を付けて、片目をギラつかせて。阿賀島は呆れと共に、ゾクゾクと背筋に電気が走ったみてーに笑った。この瞬間、阿賀島は負けたのだ。もう、この女を自分の上だと認めちまったのだ。
『来いよ、ちょっくら悪いコトしに行こーぜ』
そんな事言われちゃ、惚れない訳ないだろうが。阿賀島はうん、と笑って点滴を抜こうとして、ねえ゛これ片手じゃ抜けねーって言うから女は笑ってめちゃくちゃ優しく抜いた。お前どうやって抜いたん?は?頑張って引き抜いたわ。強すぎ。
二人は病院を抜け出した。二階なのが不幸なのか幸いなのか、とんでもなく痛かったけど全てを笑って二人は歩き出した。
『ちなみに鉄パイプなら調達出来るよ』
「マ?」
『マ。もちもち秀人兄ちゃん~?今家?行くわ』
「まさかの人任せで笑う」
二人を出迎えたやさぐれ阪東秀人はめちゃくちゃ驚いた。というか、連絡は受けてたのだ。二人がリンチにあった事は。
「ぬ、抜けてきたんか」
『お~よ、ちょっと漁るね』
「待て待て待て」
「えへえへ良い武器あんじゃ~ん!!」
「待てって!!!そんな怪我でお前等、」
二人は止める阪東にニヤッ!と笑って言い訳ヨロ!!!なんて言って出てった。阪東はめちゃくちゃ頭を抱えた。
そこから始まるのは三代目狩り。多少多かろうが吹っ切れた二人は強かった、だってもう怪我とか気にした所で満身創痍だし。そうやって暴れ回って朝になり、二人して激怒した十三と好誠、そして阿賀島の父親に捕まったのだった。
「二人共、正座……は出来ないか。えっと……座りなさい」
父親に言われて大人しく二人並んでベッドに座った。部屋の入口には十三が立ってて、怒りたいけど自分のせいでリンチを受けた事を知ってるからかすげー複雑な顔をしている。
「まず尊」
「あい」
「##NAME1##ちゃんを庇ったのは良くやった。とりあえず怪我をして俺達が死ぬ程心配して母さんがめちゃくちゃ泣いたのもまぁ良しとする」
「父ちゃんめちゃくちゃ俺の心抉ってくるンだけど……」
『仕方なくない?私もこの後十三に何されっか解んないわ』
「二人の悪い所言います」
『あい』
「どうぞ」
「全治2ヶ月を3ヶ月に増やして保護者の心労を増やして母さんは胃炎になって君のお兄さんは壁に穴を開けました」
『えっ母ちゃん大丈夫……?』
「お腹痛いん……?胃にいいもの食べさせなきゃ……」
「くっ……優しい……褒めたい……でも怒らなきゃ……」
「あの阿賀島さん、大丈夫ですか」
「お、怒るのは、大人の役目だから……!!!こ、コラ!!!」
『ごめんなさい。すりおろし林檎でいい?母ちゃん林檎好き?』
「全治3ヶ月になってごめん。すぐ治して母ちゃん安心させるね」
「や、優しい……」
「ダメだこりゃ……」
結局二人は看護師に馬鹿みたいに怒られた。母親がビクビクしながら見舞いに来たけど、阿賀島が心配かけてごめんね、と言えば消えそうな声で、無事で良かった、と零したのだった。