容疑者は不良主
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──────梶澤恵太。27歳、とある組の構成員。とはあるがただのチンピラと変わらない、組の名をひけらかして金を巻き上げ上納金を納めてからは好き放題。ただ少し頭はあるのか組にはバレていない模様。
数時間の間に風見に調べさせた情報はこの程度で、色々と悪どい事をやっているらしいが決定的な証拠はないとのこと。ちなみにこの情報は苗字名前や黒澤のクラスメートとやらが数分で調べあげた事である。なんだそのハイスペック、うちの部署に欲しい。
さて、日は明けて今は待ち合わせ場所だ。梶澤には黒澤が連絡していて、安室は一般人に金の中継をさせる、という設定でこの場にいるらしい。片手に持ったリュックには何が入ってるか解らないが割とかなり重量があった。
予定の時間より5分後、悪ィ遅れた、と声を上げて対象がやって来た。軽く会釈するとリュックを投げろと言うので、苗字名前に言われた通りに
思いっっっ切り投げ付けた。日々のストレスを付けて、今この瞬間最高の力と怒りを込めて。
安室透、降谷零は警察官である。潜入捜査中の為あまり大仰には動けないが、罪のない一般市民、しかも未成年があのような目に遭わされるのを彼は良しとしなかった。怒髪天の勢いだった。嫌悪からそれを見抜きたくもなかった山田だったが、名前はそれを気付いていた為、予めリュックを投げ付けろと言ったのだ。
名前の誤算は、確かに安室透は腕はたつだろうなぁとは思っていたがここまでとは思わなかった事である。
彼の別名、異名はトリプルフェイス。そして、ベビーフェイスゴリラである。その甘ったるい顔面に隠された筋肉は想像も出来ないほど固く、強く、しなやかであり、そこに感情論だが怒りを乗せればどうなるか。
筋肉により算出された威力に怒りにより算出されたスピード。足し算ではない、掛け算である。つまり。
「!グハ?!ァ!!??!」
つまり、一瞬にして顔面に到達した無駄に重いリュックにより鼻っ柱損傷、前歯損失。
『え、最高』
「俺ちょっとだけ好感度上がったわ今の威力」
『解る』
駆け寄ってくる2人にやり過ぎましたかねと問うと黒澤に「ちゃんと分別付く奴だったんだね安室透。5mmくらい好感度上がったわ」と言われた。
お前の中で俺はどれだけ好感度低いんだよ。俺だってお前危険人物過ぎて怖いわ。
名前が顔を抑えて蹲る梶澤の頭に勢いよく踵落としを決めた。容赦ない。そして投げ付けたリュックをおもむろに開けながら話し出した。
『よ~お梶澤ァ久しぶり~お元気ですかァ~??』
「~~ッ!!?」
『声だけじゃ解らねーかァ、わりと前の話だしぃ??……村田十三の縁者、って言やぁ解るか?』
梶澤がピタリと呻き声を止めた。苗字名前の先日の言い方では一方的に知っているような感じだったが、知り合いだったのか?隣の黒澤も怪訝な顔をしている辺り、知らされていないらしい。この短いようで長い2日間の間に彼等の信頼関係は尋常ではないことを嫌という程知っている為、少しだけ嫌な予感がした。
『覚えてねー訳ねーよなぁ?二代目、菅田和志の頃から居て秀臣に着くのが嫌で去った鮫島義一、香月ゲン、そして村田十三……この残党狩りをしてた主犯。それぞれの身内まで巻き込んでな』
「!、な、お、」
『鮫さんの母ちゃんの足を折ったのは誰だ?ゲン兄の当時の彼女攫ったのは?──────私を取り囲んで殴って笑ってた野郎は?』
ひゅ、と喉がなる。苗字名前が告げた事実にもそうだが、隣の男。
ここに来る前に、苗字名前に頼まれていた。暴走しそうになったら山田を止めてくれ、と。
無理に、決まっているだろう。俺の隣にいる男を見た人なら解るさ。数々の修羅場を超えてきた俺が、呑まれそうになるレベルの殺気を感じる。顔を見れない。頑張って視線を下げれば暴力沙汰には向いていなさそうな拳に血管が浮き出、獣のような唸り声まで聞こえるではないか。やばい。止めたら俺が殺されそう。
ボクシングの構えなら彼に勝てる気がするが、総合的なら自分が勝っているとも思っているのだが、彼は苗字名前が関係すると豹変するとは用事で外している佐々木春の言だ。誰もここまでとか聞いてないんですけど佐々木くんちょっと戻ってきなさい。
「……名前、」
『友哉、後で』
「出来ねえ」
『過去の清算だよ。お前にも手伝ってもらうさ』
「最初から言ってくれりゃダルマにでもして売り飛ばした」
『だろうな。……
数時間の間に風見に調べさせた情報はこの程度で、色々と悪どい事をやっているらしいが決定的な証拠はないとのこと。ちなみにこの情報は苗字名前や黒澤のクラスメートとやらが数分で調べあげた事である。なんだそのハイスペック、うちの部署に欲しい。
さて、日は明けて今は待ち合わせ場所だ。梶澤には黒澤が連絡していて、安室は一般人に金の中継をさせる、という設定でこの場にいるらしい。片手に持ったリュックには何が入ってるか解らないが割とかなり重量があった。
予定の時間より5分後、悪ィ遅れた、と声を上げて対象がやって来た。軽く会釈するとリュックを投げろと言うので、苗字名前に言われた通りに
思いっっっ切り投げ付けた。日々のストレスを付けて、今この瞬間最高の力と怒りを込めて。
安室透、降谷零は警察官である。潜入捜査中の為あまり大仰には動けないが、罪のない一般市民、しかも未成年があのような目に遭わされるのを彼は良しとしなかった。怒髪天の勢いだった。嫌悪からそれを見抜きたくもなかった山田だったが、名前はそれを気付いていた為、予めリュックを投げ付けろと言ったのだ。
名前の誤算は、確かに安室透は腕はたつだろうなぁとは思っていたがここまでとは思わなかった事である。
彼の別名、異名はトリプルフェイス。そして、ベビーフェイスゴリラである。その甘ったるい顔面に隠された筋肉は想像も出来ないほど固く、強く、しなやかであり、そこに感情論だが怒りを乗せればどうなるか。
筋肉により算出された威力に怒りにより算出されたスピード。足し算ではない、掛け算である。つまり。
「!グハ?!ァ!!??!」
つまり、一瞬にして顔面に到達した無駄に重いリュックにより鼻っ柱損傷、前歯損失。
『え、最高』
「俺ちょっとだけ好感度上がったわ今の威力」
『解る』
駆け寄ってくる2人にやり過ぎましたかねと問うと黒澤に「ちゃんと分別付く奴だったんだね安室透。5mmくらい好感度上がったわ」と言われた。
お前の中で俺はどれだけ好感度低いんだよ。俺だってお前危険人物過ぎて怖いわ。
名前が顔を抑えて蹲る梶澤の頭に勢いよく踵落としを決めた。容赦ない。そして投げ付けたリュックをおもむろに開けながら話し出した。
『よ~お梶澤ァ久しぶり~お元気ですかァ~??』
「~~ッ!!?」
『声だけじゃ解らねーかァ、わりと前の話だしぃ??……村田十三の縁者、って言やぁ解るか?』
梶澤がピタリと呻き声を止めた。苗字名前の先日の言い方では一方的に知っているような感じだったが、知り合いだったのか?隣の黒澤も怪訝な顔をしている辺り、知らされていないらしい。この短いようで長い2日間の間に彼等の信頼関係は尋常ではないことを嫌という程知っている為、少しだけ嫌な予感がした。
『覚えてねー訳ねーよなぁ?二代目、菅田和志の頃から居て秀臣に着くのが嫌で去った鮫島義一、香月ゲン、そして村田十三……この残党狩りをしてた主犯。それぞれの身内まで巻き込んでな』
「!、な、お、」
『鮫さんの母ちゃんの足を折ったのは誰だ?ゲン兄の当時の彼女攫ったのは?──────私を取り囲んで殴って笑ってた野郎は?』
ひゅ、と喉がなる。苗字名前が告げた事実にもそうだが、隣の男。
ここに来る前に、苗字名前に頼まれていた。暴走しそうになったら山田を止めてくれ、と。
無理に、決まっているだろう。俺の隣にいる男を見た人なら解るさ。数々の修羅場を超えてきた俺が、呑まれそうになるレベルの殺気を感じる。顔を見れない。頑張って視線を下げれば暴力沙汰には向いていなさそうな拳に血管が浮き出、獣のような唸り声まで聞こえるではないか。やばい。止めたら俺が殺されそう。
ボクシングの構えなら彼に勝てる気がするが、総合的なら自分が勝っているとも思っているのだが、彼は苗字名前が関係すると豹変するとは用事で外している佐々木春の言だ。誰もここまでとか聞いてないんですけど佐々木くんちょっと戻ってきなさい。
「……名前、」
『友哉、後で』
「出来ねえ」
『過去の清算だよ。お前にも手伝ってもらうさ』
「最初から言ってくれりゃダルマにでもして売り飛ばした」
『だろうな。……