容疑者は不良主
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『タイマンしなよ。逃がしてなんかやらねえーからよ』
悪魔のように笑うのは苗字名前その人だった。ドラム缶に座り、楽しそうにタバコを燻らす。黒澤友哉が前に出た。
「ほら、来いよ。俺が負けても別にお前等袋になんかしねーからよ」
「う、うおおおおおお!!!!!」
「ば、ばかお前!」
錯乱したか、山田に勢いよく飛びかかる男。そんな真っ直線に向かってきて大丈夫か?
ハッ!と山田が鼻で笑う。ガコッ!!!と間抜けな音を立て、男の顎を蹴り上げ、立ち止まった後に左足を軸にぐるりと回り、立ち竦んだ男の顎にもう1度足を振り抜いた。
膝から崩れ落ちた男に怯えたもう1人の男が逃亡を試みるも、そちらには既に、春がいる。
「逃げるな」
「ひっ……!!!」
『おーおーうちの元守護神から逃げられると思うなよー?』
「、て、めえ!!!」
「名前!」
先程まで散々他の仲間を痛め付けたというのに、まだ私を狙うとか馬鹿なのかな。と思ったけどガッッッと春が男の頭を鷲掴んだ。鬼の形相である。
「その人に近付くんじゃねえクソヤロー」
その言葉を皮切りに春はひたすらに男を殴り続けた。……ひたすら、黙って、顔を殴る。守護神と呼ばれた男にはその名を騙った者に容赦など無かった。煙草に火を点ける。
『……山田、妹さんは』
「我がクラスの天才医師とスーパー社長にお願いして病院に運んだ。ABCは残って貰ってる」
『流石。……あの状態、遠目からでも解ったが、見せれるもんじゃねえだろ』
「爪は両手ダメだったよ。髪はザンバラ、顔や所々暴行の跡、その上で結束バンドでギッチギチに拘束ときた」
『ヤられてたか』
「あぁ」
背後で安室が息を呑むのが聞こえた。……あぁ、そっか。……なんとも言えねえなぁ。
まだ殴っている春を手で制し、男の前髪を掴んで顔を上げさせる。もうすぐ意識も飛ぶだろう。
『なァ、首謀者は誰だ』
「……」
『何の為に金が必要だった?誰が考えた?言えよ』
「……」
『言えば警察にゃ突き出さないでやる』
「、え」
「!!!な、何を!!」
「安室うるせえ黙ってろ」
後ろで安室を中心に皆が取り囲んでるんだが、何してんだお前等。
『どうだ?お前が首謀者なら金の使い道を教えな、それで解放だ。別にいるならソイツ教えな、許してやる』
「……お、俺じゃ」
『ただし、教えねえってんなら』
ゆっくり肺に紫煙を吸い込み、煙をばらまいた。髪を掴んだその手で男の瞼をこじ開け、くすんだ火を目に近付けるとみっともない叫び声が倉庫内に轟いた。
「やめ、やめて、やめてくれ……!!」
『ん~どーすっかな~』
「言う、言うから、!」
『は?言わねえ?口が固いんだねェ~いい事だ。賢明じゃねえが』
じわり、じわりと近付ける。ひぃあ、と声にならない叫びと酷い振動が手に伝わる。
「か、梶澤って男だ!!!梶澤って男が、」
『……梶澤だぁ?』
言うに、この男共は元々碌でもないゴロツキだったらしく。そこらで引っ掛けた女攫って金品奪ったりだとかは良くしてて、ある日その梶澤の女だかにそれをして、梶澤の怒りを買った。梶澤はコイツ等に500万用意しろ、でなければ自分の纏めるチームがお前等を血祭りに上げると。手っ取り早く集める為に女を攫う事にしたのだが、その梶澤という男が言ったらしい。
“俺のチームの名を貸してやる。今日からお前等は武装戦線と名乗れ”と。
悪魔のように笑うのは苗字名前その人だった。ドラム缶に座り、楽しそうにタバコを燻らす。黒澤友哉が前に出た。
「ほら、来いよ。俺が負けても別にお前等袋になんかしねーからよ」
「う、うおおおおおお!!!!!」
「ば、ばかお前!」
錯乱したか、山田に勢いよく飛びかかる男。そんな真っ直線に向かってきて大丈夫か?
ハッ!と山田が鼻で笑う。ガコッ!!!と間抜けな音を立て、男の顎を蹴り上げ、立ち止まった後に左足を軸にぐるりと回り、立ち竦んだ男の顎にもう1度足を振り抜いた。
膝から崩れ落ちた男に怯えたもう1人の男が逃亡を試みるも、そちらには既に、春がいる。
「逃げるな」
「ひっ……!!!」
『おーおーうちの元守護神から逃げられると思うなよー?』
「、て、めえ!!!」
「名前!」
先程まで散々他の仲間を痛め付けたというのに、まだ私を狙うとか馬鹿なのかな。と思ったけどガッッッと春が男の頭を鷲掴んだ。鬼の形相である。
「その人に近付くんじゃねえクソヤロー」
その言葉を皮切りに春はひたすらに男を殴り続けた。……ひたすら、黙って、顔を殴る。守護神と呼ばれた男にはその名を騙った者に容赦など無かった。煙草に火を点ける。
『……山田、妹さんは』
「我がクラスの天才医師とスーパー社長にお願いして病院に運んだ。ABCは残って貰ってる」
『流石。……あの状態、遠目からでも解ったが、見せれるもんじゃねえだろ』
「爪は両手ダメだったよ。髪はザンバラ、顔や所々暴行の跡、その上で結束バンドでギッチギチに拘束ときた」
『ヤられてたか』
「あぁ」
背後で安室が息を呑むのが聞こえた。……あぁ、そっか。……なんとも言えねえなぁ。
まだ殴っている春を手で制し、男の前髪を掴んで顔を上げさせる。もうすぐ意識も飛ぶだろう。
『なァ、首謀者は誰だ』
「……」
『何の為に金が必要だった?誰が考えた?言えよ』
「……」
『言えば警察にゃ突き出さないでやる』
「、え」
「!!!な、何を!!」
「安室うるせえ黙ってろ」
後ろで安室を中心に皆が取り囲んでるんだが、何してんだお前等。
『どうだ?お前が首謀者なら金の使い道を教えな、それで解放だ。別にいるならソイツ教えな、許してやる』
「……お、俺じゃ」
『ただし、教えねえってんなら』
ゆっくり肺に紫煙を吸い込み、煙をばらまいた。髪を掴んだその手で男の瞼をこじ開け、くすんだ火を目に近付けるとみっともない叫び声が倉庫内に轟いた。
「やめ、やめて、やめてくれ……!!」
『ん~どーすっかな~』
「言う、言うから、!」
『は?言わねえ?口が固いんだねェ~いい事だ。賢明じゃねえが』
じわり、じわりと近付ける。ひぃあ、と声にならない叫びと酷い振動が手に伝わる。
「か、梶澤って男だ!!!梶澤って男が、」
『……梶澤だぁ?』
言うに、この男共は元々碌でもないゴロツキだったらしく。そこらで引っ掛けた女攫って金品奪ったりだとかは良くしてて、ある日その梶澤の女だかにそれをして、梶澤の怒りを買った。梶澤はコイツ等に500万用意しろ、でなければ自分の纏めるチームがお前等を血祭りに上げると。手っ取り早く集める為に女を攫う事にしたのだが、その梶澤という男が言ったらしい。
“俺のチームの名を貸してやる。今日からお前等は武装戦線と名乗れ”と。